6 目的は

ダンジョンでのバトルを終えて、


「運動の後の食事は美味い。ねえ堀田ちゃん?」


「いや、蓮賀さんは、運動してないでしょ!?」


コーヒーとパンを食べながら、言っている蓮賀さん。俺は水のみ。さっきのスライムがショックで食欲がない。


「食べないと、午後もあるんだから」


「え?午後もあるんですか?!もういいです!」


「アイテムの補給しなくちゃ。昨日堀田ちゃんが使った分」


「え?!コハルちゃんが勝手に使ったんですよ!俺には関係ないです!」

もう戦うのは嫌だから言う。


「そりゃ言い過ぎだ。コハルは助けるために使ったんだからさ?」


「う・・」

そうか、言われてみるとそうだけど、なんか納得できない。


「帰りたい・・」


「あ、午後にはコハルが合流するから」


「え?!」

やった!彼女だけが、俺のここに居る理由。現役JKの美少女。


「帰りたい、って?」


「いや、もう少しだけ、居ます」




―――ダンジョンの十字路に立ってる。


「これを渡しておこう」


腕時計、すると。そこには、液晶で、青い背景に、


ホッタ レベル1 HP 10 ATK 5 DEF 3


とある。

これは、俺のステータス?


※ステータスは参考までに、書いてる感じです。メインになる予定は今のところはないです。



「あとこれ」


液体の入った瓶を3つ渡される。時計の画面の欄に 回復液×3 更に、


レンガ レベル6 HP 60 ATK 30 DEF 15


と出る。これは蓮賀さんのステータスかな。


「さて、ここからだ、目的地までは俺が戦う」

え?さっきの俺の特訓は?なんだったの?


「絶対に、はぐれないように、後ろに着いてきて、回復に専念してくれ!必ず守れ!」


走り出す、さっきとは顔付きが違う。何処に行くんだろう?十字路を北に進む。扉がある。タックルして開けると、広間、随分急いでるな。着いていくのがやっとだよ・・

更に通路に入って走って、蓮賀さんの姿が、見えなくなりそうになると、俺は急いで追う。そこには


「うわ!」


大きな昆虫が居る。緑の甲虫を人間サイズにした虫。(カチャカチャ)

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