2 仲間 女子高生

俺は、モンスターの攻撃でショックで気絶してた。目を開けると


「大丈夫?」


目の前にはJK。


「ここは?」


「あなたの家」


「え?俺の」


「なんとかモンスターは倒したから・・」


JKは、汗だくで疲れている様子。息も荒い。けど、どうなったんだ?さっきのダンジョンも無くなってるみたいだ。


「巣の主を倒したから、ダンジョンも消えたの。

そうだ、あたしは、宇都宮コハル」


「・・俺は 堀田 圭弥 」 


「堀田さん。よろしく。でも、ごめん。休んでる場合じゃないの、一緒に来て」


「え?ど。どこへ?」


もう嫌だ、このJKは可愛いけど、もう関わりたくない。さっき死にかけたんだぞ!


「嫌だ!!」


そう言って家から出て、逃げようとする。


「このままだと、家族もやられるよ!」


「な。なんで?」


「さっきのモンスターは家族が呼んだの」


「意味が解らない」


「救えるのは堀田さんだよ?さっきその剣で斬ったでしょ」


これが?どう見てもアイドルのポスターじゃないか。JKに見られるのが何だか恥ずかしい。これでさっきモンスターを斬った?そういえばそうだったかな?覚えてない。



―――色んな事がありすぎて、訳が分からないまま。とにかく今は、電車の中。平日夜という事で、結構混んでる。中心の駅で下りて、歩きながら俺はJKの後に付いていって、何処かへ向かってる。


「さっき何があったの?」

歩きながら聞く。


「気絶してる間に、あたしが弓矢で倒したの」


「ほんとに?」


信じられない・・さっきは怖すぎて見てる余裕無かったけど。今見ると、普通の可愛いJKなのに。あのモンスターを倒すなんて何者?


「さっきのモンスター?はなんだったの?」


「着いたよ。後は、リーダーに聞いて・・」


「え??」


―――ここは、駅前商店街の、裏通りの路地。人通りも少ない場所、もうすっかり日も暮れて、こんなところ、治安が悪いはず。見た目やばそうな人たち(色んな意味で)が沢山いる中を、歩いて進んで行く。

奥の奥。ホームレスの沢山いる中の、一つの段ボール小屋へと向かっていく。


「なにここ・・?」


小屋の入り口に来ると。


「リーダー、コハルです。目標、連れてきました」


??「うん。ごくろうさん」


「入って」


コハルと一緒に段ボール小屋の中へ。中は雑残と物が置かれてる。6畳で目立つのは、パソコンと周辺機器。


「どうも、はじめまして、堀田さん」

挨拶してきた、奥に座ってる、グレーの髪の男。目の前にはノートパソコン。


「・・あ、こんばんわ」


「あたしはシャワー浴びてくるね」


「おー、お疲れ様ー。ゆっくり休んでな」

コハルは出てく。


「はじめまして。僕は蓮賀れんが。よろしく」


「あ、堀田です」


さっき、コハルちゃんは、リーダーって言ってた。一体何者なんだ?

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