第7話 苺アイスと桃アイスを君にかけたら甘くとろけて


前書き


ソリアの日記6

帰路に着き真樹さんに背中を温めてもらって過ごす。

夕食の時間が近づき調理の勉強の為、一緒にキッチンに移動する。

この里芋のあんかけは弱火で時間をかけて調理するのがコツらしい。

あたしもこの料理を覚えて真樹さんとお出掛けする時の弁当に用意して行きたいな。

真樹さんに食べさせてもらったが、とても美味しかった。

素材を生かしており濃厚でありながら優しい味だ。

大好きな人に頭を撫でて可愛がられてあたしの気分は高揚していく。

2品目は材料を細かく切り炊飯器で炊けば良いようだ。

包丁を使うので手を切らないように気を付けなければならない。

美味しい飲み物と共に夕食の時間を取る。コップも可愛らしく益々美味しく味わえた。

食後は会話を楽しみつつお風呂へ入る事になる。今日は裸で湯船に入るので緊張が隠せない。

真樹さんが気を効かせてくれて湯船でアイスを食べる事になる。普通に食べるより美味しそうだ。

自分で服を脱ぐ勇気が出ず真樹さんに委ねる。準備が整うと体が冷えるといけないので二人で風呂場へ移動する。

かけ湯で体を慣らしてから湯船に入る。あたしの家の湧き水を使っている。入浴剤は無いが仄かに良い匂いが香る。

不意に抱きしめられて胸が高鳴る。急速にあたしが温められていく。

湯船で十分すぎる程に密着する。これからのお風呂が毎回楽しみだ。

真樹さんに存分に甘えつつ、一度湯船から出て体を洗う事にする。

くすぐったかったが丁寧にしっかり全身を洗えてもらえた。

慣れないのでどうしても声が漏れてしまう。

また湯船に戻り洗ってもらってお礼にあたしのほうから真樹さんを抱きしめる。

しばらくこの時間を満喫しよう。真樹さんは運転や料理の疲れが出たのか眠っていたのであたしの胸に後頭部を乗せて起きるのを待つ。

真樹さんが起きてからもその姿勢のまま視界から見下ろして話しつつアイスを食べる事にする。このままでも良いけど洗い場で食べる事にした。

食べあいっこを楽しむ。寒くならないように密着する。

おぼんのアイスがこぼれてしまいアイスまみれになってしまった。

トロトロになったあたしを少しの間愛してもらった後に洗い流して綺麗にしてもらった。

ラブラブな時間を過ごしお風呂を上がった後に布団に共に入る。

温まってるし服は着なくても良いと思い、そのまま一緒に移動する。

すぐに布団の中は二人の体温で熱くなっていく。

見つめて抱きしめあって唇を重ねて、また見つめ合って・・・。

明日の夜もこうして過ごしたいと考えつつ、真樹さんと甘い夜を過ごした。




第7話 苺アイスと桃アイスを君にかけたら甘くとろけて


真樹「さてと・・・。」


想里愛「あ、夕食作るんですか?」


真樹「そうだね、さっそく作ってくるよ~」


想里愛「料理のお勉強したいし、そばで見てますね♪」


立ち上がりキッチンへ移動する。ソリアが見てくれている。


真樹「ソリアに見つめられるとドキドキしちゃうな。」


想里愛「えへへ、あたしもよくドキドキしますよ♪」


ラブラブな会話を挟みつつ1品目を作る。里芋・豚の挽肉・みりん・味噌・醤油・水・砂糖・片栗粉を使う。


真樹「1品目は里芋と挽肉のあんかけだよ。まずはお湯に入れておいた里芋の皮を剥くね、こうすると皮を剥きやすくなるんだ。」


想里愛「そうなんですね、勉強になります。真樹さんは手が器用なんですね♪」


さっそく褒められてテンションが上がる。


真樹「皮を剥いたら、ひと口サイズに里芋を切るよ」


真樹「切ったら鍋に挽肉を入れるよ。肉自体に油が多い場合は油はひかなくていいんだよ。」


ソリアは真剣に僕の説明を聞いてくれている。うん、料理のし甲斐がいがあるね。


真樹「肉に火が通ったら里芋を入れて油に馴染なじませるんだ。」


真樹「そして水と酒とみりんを加えるよ、沸騰するまで待とう。」


鍋から良い匂いがしてくる。沸騰してきた。料理人の顔で次の段階にとりかかる。


真樹「沸騰したら味噌と醤油を入れて弱火にするんだ。あとは里芋が柔らかくなるまで煮込み続けよう。」


15分程して里芋が柔らかくなる。最初から柔らかいモノもあるが時間をかけないと柔らかくならないモノもあるのだ。


真樹「柔らかくなったね、あとは片栗粉を入れてとろみを付けて完成だよ。」


想里愛「すごいです♪♪あっという間に1品目が出来上がりましたね♪」


真樹「少し味見してみよっか?あ~んして?」


想里愛「ぁぅぅ・・・」


恥ずかしがりながらもその柔らかそうな唇を開いていくソリア。ひと口食べさせる前に1回キスしたくなる衝動を必死に抑える。


想里愛「美味しいですぅ~♪初めて食べますけど、真樹さんの作る料理はどの料理も美味しいです♪」


真樹「良かった♪モグモグしてるソリア可愛い♪」


頭を撫でる。えへへと喜ぶソリアが愛おしい。さて、2品目にとりかかるかな。うましんぼの岡山さんの顔つきになっていく。


真樹「2品目は炊飯器を使った、鶏五目の炊き込みご飯を作るよ。」


想里愛「はい、どんな風に出来上がるか楽しみです♪」


材料は米・もち米・鶏肉・きのこ類・油揚げ・ごぼう・人参・麺つゆ・水だ。


真樹「まずは米を研ぐよ、米ももち米も一緒にして研いでいいんだ。研いだら水切りしておく。」


真樹「次に油揚げとごぼうと人参を細かく切るんだ、切り方は自由だ。」


僕は千切りにする。細く切ったほうが味が染み込んで美味しくなるのを知っている。


想里愛「真樹さん、食材の調理も上手ですね♪あたしも美味しい手料理作れるように頑張らなきゃっ。」


真樹「ありがとう、ソリアの手料理すごく楽しみにしてるよ♪」


真樹「次にきのこも切っておこう、鶏肉はひと口大に切っておく。」


真樹「切り終わったら炊飯器に麺つゆと水を入れるんだ。水と麺つゆを半分ずつ入れる。今回は3合分になるように炊飯器のメモリを合わせる。」


真樹「あとは全ての材料を炊飯器の上に平らにのせていく。炊き込みのボタンを押して炊き上がるのを待とう。」


炊き上がるまでソリアとおしゃべりする。夕食後はアイスを持ってお風呂に行く事にした。こぼさなければ良いだけの話だし、お風呂で食べるアイスも悪くないと思っている。


真樹「お、炊けたね。炊けたらこうやってご飯と具を混ぜて出来上がりだよ♪」


想里愛「わぁ、良い匂いがして美味しそうですぅ~~♪」


食卓に料理を運ぶ。どちらも美味しそうだ。さて、飲み物はどうしようかな。


真樹「実は桃のストレート100%ジュースがあるんだ、今日の飲み物はこれにしよう♪」


想里愛「あたしも桃好きです♪苺も好きですけど、桃も良い匂いで美味しいですよね♪」


トクトクと大きめのコップに注いでいく。ちなみに苺の絵の入ったコップだ。少し匂いを嗅いだ後テイスティングする。うん、甘くて美味しい。


真樹「用意できたし食べよう♪」


想里愛「はい、いただきます♪」


美味しく二人で夕食を楽しむ。食べ物も飲み物もおかわりできるし、きっと満腹になるだろう。ソリアの笑顔が僕を包んでくれる。


想里愛「夕食ごちそうさまです♪」


真樹「美味しかったね♪」


ソリアの頭を撫でる。食べたばかりなので時間を置いてから一緒にお風呂かな、楽しみだ。


想里愛「桃のジュース美味しいですね♪」


真樹「そうだね、ソリアも美味しそうだけど・・・ね。」


想里愛「ぁぅぅ・・・・・・、もぅドキドキしちゃいますよっ。」


1日中ラブラブタイムを繰り広げる、だがそれがいい。頭を撫でたりギューしながら話して時間を過ごす。またお風呂の話になったが、なんと今日は何も付けずに入るという。見せてくれるのは後ろ姿のみだが、前の姿は両手を使えば隠せるから大丈夫だそうだ。僕は胸が躍った。


想里愛「いつもドキドキしてますけど、今日のお風呂は一番ドキドキしそうです・・・」


真樹「ドキドキするね。でも二人きりだから・・・だ、大丈夫だよ。」


頷くソリア。正直大丈夫かどうかは定さだかではない。お風呂以外の話では、明日はソリアの家に行く事に決めた。一緒に食材になるものを採集しに行く事にした。家の近くで桃の樹も育てているそうだ。樹の世話は大変だけど、育て甲斐があると言っていた。僕の世界と同じモノが多くあり親近感を感じる。


想里愛「お風呂・・・行きます?」


真樹「そうだね・・・行こう。」


いつもはお風呂の時は明るくなるソリアが緊張している。これはいけない、うまく解きほぐさないと。


真樹「苺アイスと桃アイス、持っていくね。」


お盆に乗せて用意する。湯船に入りながらお酒を飲む人をテレビで見たことがある。そのアイスバージョンがあっても僕は良いと思う。


想里愛「アイス美味しいですよね!また食べられるなんて嬉しいですぅ~♪」


真樹「美味しいよね!家でもアイス食べ放題だよ~♪」


おお、喜んでくれた。アイスのように緊張もとけたようだ。すぐ風呂場の前に着く。少しの静寂の後、ソリアが口を開く。


想里愛「・・・一緒に着替えよ?♪」


真樹「う、うん!いいよ~♪」


想里愛「真樹さんに・・・服・・・脱がして欲しいです」


真樹「あ・・・ま、まかせてっ!」


ソリアが背中を見せる。僕は1枚ずつソリアの服を脱がしていく。おへそから首の方へ上着をあげていくのだが、桃では表現しきれない果実の大きさと柔らかい感触がしゅごい。上着の無い背中に見とれそうになるが、スカートも脱がしていく。そして・・・


想里愛「あ・・・大丈夫なので・・・脱がしてください・・・」


真樹「う、うん・・・」


最後の1枚を脱がす。小さめで形の整った肌理の細かい綺麗な桃が露になる。ソリアの全身はどの部分も柔らかそうで良い匂いがする。


真樹「す、すごく綺麗だよ。」


想里愛「あ・・・ありがとうございます・・・」


きっと顔は真っ赤になっているに違いない。僕も服を脱いでいく。互いに恥ずかしくて正面を向けない。


真樹「じゃ、じゃあお風呂入ろう。」


想里愛「そ、そうですねっ♪入らないと冷えちゃいますし・・・」


二人でお風呂へ行く。事前に湯船は沸かしておいた。湯船はソリアの家から持ってきた水で沸かした。


真樹「かけ湯するね~。」


想里愛「は~い♪」


ソリアの背中を流す。ソリアは恥ずかしながらも前も向いてくれたので、僕も片手で隠しつつソリアの前も流していく。


想里愛「真樹さん、あたしもかけ湯しますよ♪」


真樹「ありがとう~。」


ソリアが僕の背中と前を流してくれる。よし、湯船に入ろうか。一緒に入ってから互いに正面を向く。


想里愛「えへへ、今日も温かいですぅ~♪」


真樹「そうだね、ホッカホカだね~♪」


湯船の香りと温もりが身も心も解きほぐしてゆく。入る前は緊張したけど、だんだん落ち着いてきた気がする。


真樹「水が良いから入浴剤無くても良いね♪」


想里愛「良かったです、自然に囲まれたところなので水質が良いですね♪」


両手で湯をすくう。とても澄んでいる・・・透明だ。湯船の中で、またソリアと手を繋ぐ。ん?透明ってことは・・・僕は湯船の中に釘付けになる。鮮明にわかるわけではないが、うっすらとソリアの全身が映っている。これはしゅごい。ソリアは気付いていないようで、可愛い笑顔を見せてくれている。


真樹「ソリア可愛いからこうしちゃう♪」


僕は前から抱きしめる。ナデナデもする。


想里愛「ぁぅぅ・・・えへへ、ありがとうございます・・・♪」


柔らかな2つの果実が僕の上半身にピッタリ密着する。果実だけじゃなく全身が柔らかい・・・しゅごすぎる、たまらない。


真樹「足も伸ばして楽にするといいよ~。」


想里愛「そうしますね、真樹さん優しくて大好きです♪」


僕の腰らへんにソリアの足が通る。


真樹「僕もソリア優しくて可愛くて大好きだよ♪」


・・・!?なんと足が僕の腰に絡みつく。


想里愛「あたしすごく幸せです・・・えへへ、もうずっと離しませんよ♪」


真樹「僕も幸せだよ・・・嬉しいな、毎日こうしてたいね♪」


想里愛「・・・良いですよ♪」


どちらかがのぼせるまでこの状態が続くだろう。状況がしゅごいので短期戦の可能性が高い。別に戦っているわけではないのだが・・・、理性とは戦っているか。ちなみに長期戦になったほうが嬉しいのは言うまでもない。少し話もしつつ体感20分程時が経つ。本当はずーっとこうしていたいが・・・。


真樹「1回湯船出て、体洗う?」


想里愛「洗った後、もう1回こうしてくれるなら・・・良いですよ♪」


真樹「うん、こうするね♪」


湯船から出る前に強く抱きしめる。照れつつも、喜んでくれている。ソリアが湯船から出るときのはちきれんばかりの果実の揺れっぷりとふとももと素敵な桃を横目でしっかり見納める。手で石鹸を泡立ててから、ソリアを座らせて背中を手洗いする。


想里愛「くすぐったいけど・・・タオルで洗うより肌に優しいですよね♪」


真樹「そうだね、慣れれば・・・タオルよりもしっかり洗えるね♪」


さて、背中は洗い終わった。ふとももや可愛い桃も洗うとしようかな。


真樹「今日は・・・ソリアの全身・・・洗っても良い・・・?」


想里愛「ぁぅぅ・・・・・・お、お願いします♪」


まずは可愛い桃から洗う。


想里愛「んぅ、ふにゃぁ・・・」


可愛い声が漏れている。丁寧にゆっくりふとももや桃を洗う。


真樹「次は前も・・・洗うね。」


想里愛「・・・はいっ」


ソリアが前を向く。片手を腕ごと利用して2つの大山脈を隠し、もう片手は秘宝のあふれるダンジョンよりも魅力的な秘境を隠している。雄大な山脈とは対照的に秘境は自然に覆われていない。腕の細さと手の小ささの為か、どちらとも2~3割程しか隠せていない。


真樹「じゃあ上の方から・・・」


想里愛「あ、その前に・・・」


不意に抱きつかれる。僕の鼓動は高鳴る。湯船の中もしゅごいが、こっちもしゅごい。


想里愛「・・・落ち着いてきました、続きお願いします♪」


真樹「うん・・・落ち着いて良かった♪」


まず首から洗い次に肩と両腕を洗う。そして・・・


想里愛「んぅ・・・ぁっ」


真樹「大丈夫かな・・・くすぐったかったらまた今度でも良いよ?」


想里愛「だ、大丈夫です・・・にゃぅぅ」


丁寧にしっかりと手洗いする。この大きさを手洗いするにはどうしても時間がかかる。念入りに余すところなく洗っていく。僕の手とソリアの手で隠しながら洗うのでさらに時間がかかってしまう。


真樹「そういえば心の優しい女の子は心のある所も大きくなるって聞いた事があるよ。」


想里愛「そうなんですね、初めて聞きました。」


真樹「うん、ソリアはすごく心も優しくて心のある所も柔らかくて大きいね。」


想里愛「ぁぅぅ・・・はぁはぁ・・・ありがとうございます♪」


しっかり2つの果実を洗う。洗うというより解きほぐしている時間の方が多かったが・・・まあいっか。

これから毎日洗えるのだろうか・・・楽しみで仕方がない。この感触は生涯忘れないだろう。


想里愛「これで・・・全身洗えました・・・か?」


少し息の乱れたソリアが聞いてくる。


真樹「そうだね・・・あとはふとももの内側や足だけだね。」


慣れてきたのか、くすぐったがっているが笑顔のソリア。ふとももを少しだけ開いてもらい、内側を洗う。果実も柔らかいがこちらも柔らかい。全身の柔らかさの中でも1位、2位を争う柔らかさだ。念入りにふとももの付け根まで洗う。


想里愛「ぁ・・・んにゃぁぁ・・・」


かなりくすぐったいようだ。甘い声と柔らかい感触を堪能・・・いや、誠実に洗い続ける。


真樹「あとは足だね♪くすぐったいのに耐えて、ソリアは偉いね♪」


想里愛「えへへ・・・真樹さんに綺麗にしてもらえるから我慢できました♪」


うん、綺麗にすることが目的なのだ。僕に邪心はほとんどない・・・と思う。


真樹「足も洗い終わったし、また湯船に入ろうか~。」


想里愛「はーい♪」


入口に置いてたアイスのおぼんを用意して湯船に二人で入る。


想里愛「真樹さん大好き♪」


ソリアが抱きついてくれる。僕も抱きしめ返す。本当にずっとこうしていたい。


真樹「アイス・・・もう食べる?」


想里愛「もう少し、ギューしてから・・・食べましょう♪」


真樹「うん、ソリア大好き♪」


考えるのをやめ、ただ温もりを感じ続ける。このまま寝れてしまいそうな程幸せだ。


真樹「・・・ん?」


想里愛「・・・あ、おはようございます♪」


うっかり寝てしまったようだ。こ、この感触は・・・ソリアの大山脈が僕の頭のクッションになっている。


真樹「ご、ごめんね寝ちゃってたみたい。」


想里愛「大丈夫ですよ♪運転で疲れちゃいますよねっ。」


ふかふかのマシュマロが僕を包む。天国を提供してくれてありがとう。


真樹「アイス溶けちゃうし、食べよっか♪」


想里愛「はい♪アイスも楽しみにしてました♪充分温まったので、洗う所で食べましょ♪」


さっそくお盆のアイスを手に取る。湯船を出て二人で座ってアイスを食べる。


想里愛「美味しいですね♪お風呂で真樹さんと過ごしてると、心もアイスのようにトロけちゃいます♪」


真樹「良かった♪毎日ソリアを甘くトロけさせちゃうね♪」


想里愛「えへへ・・・はいっ♪」


2種類のアイスを開けてラブラブで食べる、とても嬉しい。


真樹「あ、桃のアイス、あ~んして食べさせたいな♪」


想里愛「桃のアイスも食べたかったんです、お願いします♪」


ソリアが口を開ける。かなり溶けてるがうまく食べさせてあげる。


想里愛「すごく美味しいです♪毎日食べたいぐらいです~。」


真樹「良かった♪毎日食べたいね~。」


ギリギリ抱きつかない程度の零距離で密着して二人で食べる。これだけ密着すれば隠さなくても見えずに済むというメリットがあるのだ。


想里愛「すみません、足伸ばしますね・・・あっ」


真樹「あっ」


桃アイスと苺アイスを乗せたおぼんがどちらかの体に当たってしまいアイスがこぼれる。視界には全身がトロトロになったソリアが映っている。


想里愛「ひゃぅぅ・・・せっかくのアイスをごめんなさい・・・」


真樹「大丈夫だよ♪安めに買えるし・・・気にしないでっ」


正直別の意味で気にせずにはいられない。それなりに量のあるアイスなのでトロけたアイスがソリアの全身をうまく隠している。これはしゅごい。


想里愛「あ・・・少し冷たいけど・・・石鹸よりももっとすごくトロトロしてますぅ・・・」


真樹「どのくらいトロトロしてるか確かめるね・・・、あ、ほんとだトロトロしてるね」


想里愛「は、はぃ・・・あ・・・トロトロですぅ~」


しばらく謎の確認をする僕と、それを受けるソリア。これはしゅごい。しばらくトロトロソリアを堪能した後・・・洗い流してあげた。


想里愛「えへへ、綺麗になりました~♪」


真樹「良かった♪」


その後はまた湯船に入り、ギューしながら話した。とても充実した時間を過ごした。


真樹「そろっと、布団まで行こっか♪」


想里愛「はい・・・一緒に布団入りましょう♪」


湯船を出てソリアの体をタオルで拭く。なんと今回は服を着ずにそのまま布団に一緒に入った。これもトロトロマジックのおかげだろうか。


想里愛「お布団の中温かいですね♪」


真樹「そうだね♪ソリアの温もりで温かいよ♪」


想里愛「えへへ・・・♪」


生まれたままの姿で布団の中で正面でギューしあう二人。眠れる自信が無い。全身を温かさと柔らかさと良い匂いが包む。嬉しそうなソリアの笑顔が僕の目に焼き付いて離れない。


真樹「ソリア大好きだよ♪毎日こうやって寝ようね?」


想里愛「あたしも真樹さん大好きです♪良いですよ!毎日こうやって寝ましょう♪」


真樹「ありがと、嬉しいな♪眠たくなったら言ってね、眠る前にキスも・・・しちゃうから♪」


想里愛「はい・・・♪ドキドキするけど・・・すごく嬉しいです♪」


今日は僕のほうが先に眠くなってしまった。やはり運転が影響したのだろうか。


真樹「ごめん、眠たくなってきちゃった・・・」


想里愛「あ、じゃあ・・・♪」


ソリアが目を閉じる。僕の視界はその可愛い顔で染まっていく。柔らかくて甘い感触が僕の唇と重なる。


真樹「幸せ・・・」


想里愛「えへへ・・・そうですね♪」


幸せを噛み締めるように強くソリアを抱きしめる。ソリアもえへへと喜んで抱きしめ返してくれる。

そうして今までで一番甘い夜が二人を包んで過ぎていった。




後書き


(霊澄人形)リスドールの手記6

駆けつけると一方的な状態になっている。たった一体の魔物に人が殲滅されかけている。そんな強烈な印象を感じた。

血まみれの地に伏す仲間達、限りなく濃い絶望が大きな口を広げて死への手招きをする。

私は抗い不意打ちで魔法を黒い塊に向けて放つ。殺意を込めて。

魔法により煙が晴れると無傷だった。ゆっくりと魔物は振り返り私を見つめる。

闇で瞳は見えないがそう感じる。私に死の足音が近づく。

魔物が大地を蹴ったと思ったら私の目の前に映る。慌てて略式結界を展開し構築する。

腹に鈍い痛みが走る。術式が間に合ったようだ、致命傷は避けられた。

前に杖を向けるが既に魔物はいない。この状態で見失うのは死を意味する。

魔物が倒れた仲間に止めを刺そうとしているのが視界に映り突風を突き付けるが遠くて効かない。

私は駆け寄るが間に合わないだろう。なんて無力なんだ。

その時救いの太刀が魔物と交差した。


(凛里愛)リリア精霊騎士隊の系譜2

穴を降りると真新しい足跡がある。きっとリリカとリレインスター達の足跡だ。

さらに下層へ降りる穴もあるが、穴を覗く限り目印は無く降りていないだろう。

降りた騎士隊と共に反転し足跡を追い駆けてゆく。

道は複雑に分かれ魔物の強さが理解らない以上、単独行動は危険かもしれない。

しかし時間が経つ程生存率は下がる、猶予は無い。道の分岐ごとに騎士隊を分けて進む。

危惧していた魔物はそれほど強くなく問題無く先遣隊を追える。

静かだが血の匂いが濃厚になっていくのを嗅ぎ取る。

問題が発生しているのを悟り、余力を考えず駆ける。

開けた空間に出ると地に伏す仲間達で次々に視界が埋め尽くされる。

黒い空間から溢れ出る悪意が仲間に凶刃を振るおうとする姿を捉え、その場に駆けて刀を交える。

間一髪間に合った。間近で黒い空間を凝視するが姿は何も形成されておらず、実態がまるで掴めない。この黒い悪意を背にして奥に立っているのがリスドールなのだろうか。杖を持った少女と聴いている、間違いない。後ろからリレインスターとリリカが立ち上がり加勢に加わってくれた。

これが最期の勝機になる。私は気合いを込めて黒い空間へ刀を振るった。

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