少女の戦いと稚拙な悪意
徐々に弱まる雨の中、馬車に揺られること約三十分。ミルシェ達はサルテカイツの屋敷に到着した。貴族の住まう王都の一等地の中、一際大きな屋敷がここだ。
何度か来たことはあったが、いずれも父バンズや友人が一緒で一人で来たことはない。だが今日は違う。門から玄関までの庭園を通った時も屋敷に入った時もメイドや警備員は沢山いたが、ミルシェの知人友人は皆無だ。
孤独から来る不安を必死に隠しつつ、無駄に大きな扉をくぐる。まず目に飛び込んできたのが、正面から良く見える位置、というよりこれみよがし壁に掛けられているパルゴアの巨大な肖像画だった。気が削がれそうだ。
「湯浴みの準備が整っております。新しいお召し物も御座いますので、そちらをご利用ください」
「いいえお断りします。私は話し合いに来たのですから、お風呂や服を着替える必要は無いです」
横から話しかけてきた馬車の同伴者に、ミルシェは自分でも冷たいと思うような返答をする。
それが例え厚意からの申し出だとしても首を縦に振るつもりは無い。この屋敷で服を脱ぐという行為に抵抗を覚えたからだ。
ミルシェがはっきりと断ると、初老の執事は僅かに眉を寄せる。しかしそれを言葉には出さない。
「……左様で御座いますか、かしこまりました。パルゴア様が上の部屋でお待ちです」
恭しく頭を下げミルシェを奥の階段へ導く。そこで執事はミルシェの随伴を侍女に引継ぎ、もう一度頭を下げその場を後にした。
気丈に振る舞ってはいるが、客の顔色は悪く足取りに覇気がない。そんな彼女の様子にもうじきサルテカイツに仕えて七十年になる執事は呟いていた。
「……まったく、パルゴア様にも困ったものだ。先代様ももう少しまともに教育して下されれば……」
それは言った本人にしか聞こえないほど小さなものだった。
・
広く絨毯に敷き詰めた廊下を進み、一番奥の領主の部屋へ案内される。柔らかく高級な絨毯なのだろうが、足をとられるような歩き難さを感じていた。やがて二人はある扉の前で止まる。
「パルゴア様、ミルシェ様をお連れ致しました」
侍女が大きな扉をノックをし、中にいる主人に声を掛けた。
「ああ、待っていたよ。入りたまえ」
侍女はドアを開け部屋へミルシェを招き入れる。一度喉を鳴らし足を踏み入れた。悠然と豪華なソファーに座るパルゴアの顔を見たとき、ミルシェの胸中にあった感情は間違いなく憤怒だった。
「失礼します」
それを言葉にはともかく顔には出さず、室内に入る。
意識して
「やあミルシェ、久しぶりだね。会えなくて寂しかったろ?」
「いいえ特に」
にべもなく向かいのソファーに座るミルシェの様子にも「素直じゃないな」と意に介さない。
「すぐに紅茶を淹れさせよう、良い茶葉があるんだ。まあ直ぐに飽きるくらい飲むようになると――」
「結構です! 私は牧場の件で来たのですが!」
「……あぁ……そうだったねぇ」
そこでようやくミルシェの態度が決して友好的じゃ無いと知ったらしく、一瞬ではあったが不快そうに口を歪めた。
「あの証書を返して欲しいんだろ? いいよ、僕にとって金貨700枚なんて大した額じゃない」
メイドの運んできた紅茶を一口すすり、そう言う。ミルシェは貴方自身が稼いだ訳じゃないでしょうに、とは思ったが口には出さない。
「でも、もちろんタダでは渡せないなぁ……執事から聞いてるだろ?」
そう言ってミルシェをねばつくような目で見た。
「……その話をする前に、いいですか?」
腹の下から沸き上がる嫌悪感を我慢しつつゆっくり口を開いた。
「ああ良いとも。なんでも訊いてくれ」
「牧場を襲ったのは、貴方の差し金ですか?」
「……何の話かな?」
手に持つ紅茶の中身が僅かに水面を揺らす。
「モルブさん達に私達の牧場の商品を買わないように手を回したのも、王都の役人に掛け合って税金を上げさせたのも、貴方じゃないんですか?」
「…………」
カチャリとやや大きな音を立て、カップを受け皿へ戻した。
「記憶に無いね、僕は知らないよ。それとも何か証拠でもあるのかな?」
「それは……」
証拠は無い。いずれも推測止まりでモルブ達からも話は聞けていない。バンズが騎士団立ち会いのもと、王都の上級役人に面会を予定していたのだが結局それも叶わなかった。
「はぁ~……憶測で人を疑うのは良くないよ。君じゃなければ貴族への不敬罪で罰を受けているところさ。それに……」
一度置いたカップを再び手の友にしつつパルゴアは言う。
「ある意味ちょうど良かったじゃないか。ミルシェのような素敵な女性があんな汚い牧場で働かなくてもよくなったんだから。君だって、内心喜んでいるんじゃない?」
「そんな訳無いじゃないですか!!」
その物言いには我慢できず、ミルシェは机を両手で強く叩いた。
「牧場は私の、私達の大事な宝物なんです! 燃えて良かっただなんて冗談でも言わないで下さい!」
「……そうか、そんなに大事なのか」
興味なさそうに、事実興味なんてないのだろう。パルゴアにとってサンリッシュの牧場など契約者が欲しがっている以上のものでは無い。だがミルシェにとっては違う。
「分かった。希望通り牧場の権利証書を返そう。それには金貨700枚を用意するか……」
紅茶を飲み干し、立ち上がる。
「君がミルシェ・サルテカイツになるか、二つに一つだ」
予想はしていたが、ぞわりと全身を走る怖気は想像以上のものだった。
「僕としては後者をオススメするよ。君は無償で牧場の権利を取り返せるし、僕の家の財産を使えばもっと大きな牧場だって建てられる。考えるまでも無い条件だろ?」
つかつかとミルシェの座るソファーへ歩みより、隣へ腰を落とした。磁石で弾かれるようにミルシェは距離を取る。
「そのお話でしたら、とっくにお断りしているはずです。わ、私はそれ以外の方法で……」
「何を甘いこと言ってるのさ。そんな調子の良い話があるわけないだろう?」
恐怖と嫌悪で震える少女の声は、若い貴族の加虐心を煽る。パルゴアの目はミルシェの顔を見てすらいなかった。彼の生唾を呑む音が聞こえ、肌に触れる衣服が痛いほどの鳥肌を生む。
たまらずミルシェは立ち上がった。
「だったら! 金貨700枚をお支払します! でもそれは、騎士団や王国の役人が調査し終わったあとにです!」
ミルシェだって素直に権利書を返して貰えるとは思っていない。ただ直接彼に会って時間を稼ぐことを目的としていた。自分達がサルテカイツの事を疑っている……いや、企みに気づいていることを暗に伝え、少しでも警戒してくれればと思い虎穴に足を踏み入れたのだ。
支払うと宣言した以上、すぐには別の要求はしてこないだろう。そうミルシェは早合点し粟立つ肌を撫でながら、踵を返そうとする。
だが、甘かった。
「――ライジル」
パルゴアがここにいる誰のものでも無い名前を呼ぶ。次の瞬間、ミルシェに奇妙な痺れが走り、体から力が抜けソファーへ戻ってしまう。
「……あれ……?」
ガクンと膝が抜け、ズルズルとソファーに背もたれに沈み込む。半ばで横たわるように体が崩れ両手が投げ出された。
「え……嘘、なんで……!?」
再び立ち上がろうとして叶わなかった。体が言うことを聞かない。両手両足に力が行き渡らず、軽く
「これからが良い所なんだから、帰すワケないだろ」
困惑するミルシェに追い討ちをかけるように、パルゴアが上から覆い被さってくる。ミルシェの顔のすぐ横にパルゴアの手が付き、四つん這いの姿勢で迫ってきた。
「きゃっ……!?」
影になり暗くなる表情の中で、パルゴアの両目のみが爛々と光っている。
「な、なにをしてるんですか!? そこを退いてください!!」
言いながら必死で逃れようとするが、逆に背もたれから滑り落ち仰向けのような体勢になる。
「ご苦労だったなライジル」
視線を動かすことなく、パルゴアはミルシェの自由を奪った部下を労う。いつからいたのか、黒い外套を頭から被った男が杖をこちらに向けていた。
「ミルシェが悪いんだよ? 君が素直にならないからこんな方法をとるしかないじゃないか」
まるで爬虫類のような瞳だった。剣呑で不気味な光を伴って視線をミルシェの体に這わせるてくる。仰向けだというのに形を崩すことなく隆起した胸にはより熱心に。
嘔吐感を覚えるほどの気持ち悪さがミルシェを支配した。
「ひ、いやっ! やめ、止めてください!」
クモの巣に捕らわれた蝶のようにもがく。その内に制服の一番上のボタンが外れ服の切れ目を大きくする。露出した谷間がパルゴアの目を愉しませたことを知ってはいたが、隠す事も出来ない。
「では私はこれで。コトが済みましたらおよび下さい」
「なんだ、出ていくのかい? 僕は別に見られていても構わないんだけど?」
「……そういったことに興味はありません。失礼します」
口のなかで小さく舌打ちをし、一礼してライジルは部屋をから出ていく。
「頭の固い男だ。まいいや、これで二人きりだねミルシェ」
熱臭い吐息がミルシェの顔に掛かる距離まで顔を寄せてきた。
「や、やだっ……お願い、こんなこと止めてください!」
パルゴアに執着されているは知っていた。それでも自分さえしっかりしていれば、大丈夫だと思っていた。
だがそれは過信だ。パルゴアがどれくらい執着しているかも情欲に猛った男がどれくらい恐ろしいかも、ミルシェは理解していなかった。
「君だってこんな日が来るのを期待していたんだろ? 普段からそんなエロい体を見せ付けてさ、僕たちを誘惑して楽しんでたんじゃないのかい?」
勝手なことを並び立て、毛虫が歩むような速度で視線でミルシェの全身を舐め回す。
唯一自由に動く首を必死に降って、パルゴアを拒んだ。
「そんなっ……違います! 私はそんなつもりなんて……」
「いいよいいよ誤魔化さなくても。僕が一番ミルシェの事をわかってるから」
目は一層妖しい輝きを増し、口一杯に涎を溜め、抑えきれない興奮に呼吸が荒くなっている。
「これはもっとミルシェの事を知るために必要なことさ。大丈夫、すぐに気持ち良くして上げるよ」
恐怖と絶望と不安と憤怒とが織り混ざり、ミルシェの瞳から涙となって零れ落ちた。
今から自分は引き裂かれる。汚されて、壊されて、一生元には戻らない。
「やだ! 止めて、来ないで……いやぁっ!」
いつまで経っても素直にならない自分の恋人に、やや辟易しながらパルゴアがは口を開く。
「どうせ君には、男を悦ばせる身体を持つ以外に取り柄なんて無いんだから。大人しくしていた方がお互いのためだよ?」
「……!」
コンプレックスを抱えていたミルシェにとって、それは毒の言葉だった。
自分の身体が異性の注目を集めているのは知っている。何年もそうだった。それでも母ミルフィが言ってくれたように、自分の魅力だと思うようにしていた。
けど、こんなことになるなら。こんな目に遭うなら。女の子に生まれなければよかった。目の前のケダモノを悦ばせる大きく張った自分の女性の象徴が、今は憎い。
「やめて……下さい……お願いですから……」
「いい加減うるさいな……どうせ僕がこんな事しなくても何時かは同じ目に遭うよ。ミルシェに寄ってくる男は誰も君自身を見ちゃいないのさ」
「ぁ……」
心まで弛緩し、ようやく動かなくなったミルシェを見て、待っていましたとばかりパルゴアは欲にまみれた手を伸ばす。
ごめんなさい、おかーさん……。
ミルシェの脳裏に浮かんだのは一番最近見た母の姿と、その時交わした約束。もう守れない約束が浮かんで消えた。
男の醜い手がミルシェの豊かな膨らみに伸びる。力任せに握ろうとしたのか衣服を剥ぎ取ろうとしたのかは分からないが、欲望のまま少女の乳房に襲いかかる。
・
ぎゃああああああああああああああああーーーーーーっ
「――!?」
扉の外で主人の用事が済むのを待っていたライジルは、その主人の声を聞いた。
咄嗟に部屋へ押し入り、その光景を目の当たりにする。
「ぼ、ぼくのっ僕の手が、てがぁあああ! ああぁあ、痛い痛いいたいいたいいたいぃぃい、あああああああっ!!」
崩れ落ち床に転がるパルゴアと、目に涙を一杯に貯め訳も分からないようにその男を見下ろすミルシェの姿があった。
パルゴアの右手は、ブスブスと肉の焦げた臭いと共に白煙をあげている。まるで暖炉に手を突っ込んだかのような酷い有り様だ。肉は
弾かれたようにライジルはミルシェを見る。恐怖で息も荒く、カタカタと震える少女が反撃に出たとは思えない。部屋の中を見ても、第三者の影は発見できなかった。
ならばこれは――。
「な、なにをしている! はやく治療しろこのノロマぁぁあ! ああぁっぁぁ、いたいよぉぉぉお……!」
「いったい何が起きたのですか?」
「僕が知るかよぉ! 良いから黙って治せぇっ!」
パルゴアがミルシェに触れようとした、それこそ肌の温もりが伝わってくる距離まで手を近づけた瞬間に自身の手が焼けてしまったのだ。バチ、と音を立てて自分の右手がズタズタにされたのをパルゴアはその時見ていた。
「――チッ、『
思考を邪魔された苛立ちを隠せず、泣き叫ぶ主人に治療魔術を飛ばした。
魔術にはそれぞれランクがあり、下から〈
中級の魔術ともなると、使える者は魔術士の中でも上位に食い込んでいると言って良い。
特にライジルは【神威代任者】として恥じない実力を持っている。彼の中級治療魔術なら、骨折などもものの数秒で完治させるだろう。それを重ねて三発。
しかし、それでもパルゴアの右手は完全には癒されない。痛みは徐々に収まっているようだが怪我の回復は至って鈍い。
「あ、ああぁぁ……こぉ、この牛女がぁああ……! 僕に何をしたあぁあぁ!」
その激痛は寸前まで高まっていた獣欲を、怒りに転換させるのに大いに手を貸した。
無事な方の手を振りかぶり怯える少女に殴り落とそうとする。
「触るなッ!!」
それを制止したのはライジルだ。びくっとパルゴアもミルシェも身を固くし、大声を出した魔術士を見る。
「……その女に触れてはなりません。恐らく強力な加護が掛けられています」
「か、ご……?」
呆ける主人を無視し、魔術識別用のスキルをミルシェに掛けた。思った通り、全身を隈無く覆う加護の効果が見えた。詳しい効果は分析できない。つまりこの加護の魔術に於いては、ライジルを上回る力量があるかもしれないということだ。
「これは……」
ライジルにのみ見えている青白い光のカーテン、その加護の中心は少女の年不相応に大きく膨らんだ、ライジルにはなんの興味もないが、胸の左側。
いや、心臓だとライジルは直感する。
「小娘、誰だ? 誰がお前に加護を掛けた?」
「え、え……?」
急に話しを振られ未だ混乱の中にいるミルシェは返事が出ない。
「貴様の左胸、心臓を中心に魔術が組まれている。誰だ? 答えろ」
杖を向け、尋問するような口調で聞いてくる。
そんなことを聞かれてもミルシェには覚えがない。アカデミーの授業でも友人とジャレあったときも、そんな気振りは微塵も無かった。魔術士にそんなことをされた覚えなんて――
「……――!」
ひとつだけあった。一人だけ自分の胸に触れた者がいる。
まだ出会って一月も経っていない黒髪の優しい青年。出会った初日に事故で左胸を触られてしまった事がある。
もしあの時からだったとするなら。
「そうか……やはりあの異邦人か」
眉を開いたミルシェの様子に、自分の予想が正しかったことを確信する。
かつてサンリッシュ牧場の牛を襲撃させたとき、その部下達が左胸に怪我を負って帰ってきたことを思い出していた。
投石で心臓を狙い、致命傷だった牛を救い、そして今度はこの娘を守っている。
「思った以上にやるようだな、その異邦人は」
今日の昼頃過ぎサルテカイツの執事達が牧場を訪れその異邦人と相対したらしい。脅威では無いとパルゴアの部下から話を聞いていたが、それは油断させるための罠か? あるいは直接的な戦闘力が無いのは事実で、絡め手や小細工でこちらを相手にするつもりだろうか。
「ら、ライジル……その加護は解除できないのか……?」
この男は……。とライジルは内心で毒づく。まだこの女をどうこうしたいと思っているのか。
「無理ですね、極めて強力な加護です。私の麻痺魔術を防ぎきれなかったことから、恐らくは物理防御特化のスキルです。少なく見積もっても上級に位置するかと……。指一本でも触れればどうなるか分かりませんよ」
スキル発動の条件は恐らく害意。彼女に危害を加えようものなら、手痛い反撃を喰らうだろう。
パルゴアが悔しげに呻きミルシェが息を呑む。上級魔術の使える魔術士など、王国には宮廷魔術士など極少数しかいない。
無理と言ったのは半分本当で、半分は嘘だ。
ライジルの奥の手を使用すればこの加護も解除できるだろう。だが時間的な回数制限のある切り札を、この男の欲望の為に使うなど愚かな事だ。
ならば、より単純な手段を用いるしかない。
「牧場に行きその異邦人を殺します。そうすれば今度こそ我々を邪魔するものは居なくなるでしょう」
スキルを使用した術者を排除すれば良いだけの話だ。明確に立ちはだかったのならば敵でしか無い。
ライジルの言葉にミルシェは我に返り叫び声を上げた。
「ムネヒトさんは関係ありません! 彼はただの旅人なんです!」
「それを決めるのはお前じゃない、私だ。その異邦人が大人しくしているなら殺しはしないが、計画の邪魔になるというなら……ん?」
不意に話すのを止め、ライジルは窓の方へ顔を向ける。
「向かう手間が省けたな。パルゴア様、サンリッシュの娘。どうやらソイツが来たみたいだぞ」
ライジルはフードの下で口を三日月形にして薄く嗤った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます