第6話
「島が見えたぞー!」
知らせを聞いて
「おお~、見えた見えた!」
「あー……とうとう着いた」
「どうだい、あれ、山じゃろか」
「うん、山やろ。あれが
「よっしゃ、港を
「まて」
「お待ちを――」
両者
「どーした二人とも?」
「島の
「
「いや。昔、少し聞いただけだ」
「何? どーゆー事や?」
「ここは、今でこそ金山となって
「こんな
「よーし! 港を
「人の話を聞けやコラァッ!」
「
「
船は、港を
海と島が
しばらくして、ようやく船は、
港には小さな船が
その横には、
――なんだ? 新しいヤワラギ
――役人には見えぬな。ムシュクニンじゃないか?
その
ヒソヒソと聞こえてくる意味の分からない言葉が、
「ね、
「
「
「どう見ても
刀の
その
「
「
ここへは
言い終わると、
その間に、港の向こうからは数人の男が
先頭を歩く男は、
死神のような形相に、
「お前らち、流されたやつらじゃねぇのか?」
男は、
対し、
「ん? おう、
後ろにいたやせぎすの男が金切り声を出す。
「なあ、あいつらほたく前に
「あいにくだが、ここでは商売はできん。
皮肉は明らかだ。
それに怒りを覚えたのは、シンの方だった。
――
「
と、
同じ
「お前ぇええ!」
シンは
男も、近くに立ててあった
しかし、それらが交わることはなかった。
「三年も村から出んかったら、そりゃ
「う、うぐっ……」
「おい……
ぎちぎちと二人の
「……まっ、急に来た
パッと手を
「そんで
「む……」
言われて、足元を見る男。
男は思った。
その時、山の方から
「なんだ?」
一方で青ざめた顔をしたのは
「ありゃあ、まさか
男は何も言わず、山に向かって走り出していた。
「ワシらも行くぞ」
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