第5話
船ではさらに
「
「や、やからすまんって」
「すまん、で
「どうしました?」
「どーしたもこーしたもないわー」
「あんたからも言ったってーや。
聞けば、
「それは
「お、おうよ。何せ、三年も
言い切るわりには、どこか
「……そうなんですか?」
「でもそれじゃあ、足りない
「そりゃあ……のう…………」
「なんや
「
「追えー!」
しかしそこまで広くない船では、
「さーあ、
「とりあえず、魚のエサになってもらうかのー?」
「……まってくれ!」
声がしたのは、
聞きなれない声に
「…………
「か、かか
「この船にゃあ金目のモンはねえぞ!」
へっぴり
「
それと、
言って、
それを見て
彼と水夫の間に立ち、彼をかばうように両手をひろげる。
「ちょ……ちょちょっとまて!まってくれ!これにはワケが――!」
「
「あーっと、な……実は、船を見つけてくれたんはこいつで~……それから
「そういうことを聞いてるんやないですよ!」
「長い船旅は一人
「お、おぅ……すまん……」
てっきり、袋叩きか船の
「とにかく、
「どうすっぺ?」
「う~ん、どこか港に
「
「何とかって……? どうするんじゃ?」
「
言われて、シンのあとをぞろぞろとついていく。
「みっ、身投げ!?」
「いや、
「
「あいつは考えがあるって言ってたろ!ここは信じてまっててくれ!」
数分後、
「!?」
「これでしばらくはもつか?」
海をみればプカプカと
「……十分やわ」
■ ■ ■
シンが
「
「すまん、
頭を下げなかったが、彼なりの謝罪だと
「こっちこそ
そこへ
「
「ああ」
「さすが――さすがは
少し
シンは
「お前、何者だ?
「ご安心を。
「シン、この人はこの船を
「ああわかってる。この船には
「それにしては、うまく
「そこまでわかってたのか」
「ええ。しかし、それよりも気になっているのですが――」
「お二人はいつお知り合いになられたのですか?」
「知りあったのは三年前だ。この船を見つけたのと同じ時期だな」
「ん?
そう言ったのはシンだ。
「え?」
「
「え? あ! ……あれ、シンやったんか……!?」
「
「…………」
顔を真っ赤にする
「お二人は
「しかし、あの
「あ、それはオレだ。
「なるほど。合点がいきました。」
「
「これは……うまそうだな」
言葉の落ち着きとは
だから、目の前のごちそうは本当に
「お前ら、凄いな!」
素直に
「何すんだ!」
「これは、シンさんがとった魚だ。まずはシンさんからだ」
そう言って、
「あんたのお
「いや、こちらこそ
「――
「? おう?」
「
「おれは
「おれ、
「
「シンさん、よろしゅうにな」
「――ああ、よろしく
シンを
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます