第4話
「
「
村人に
起きている。
この三年と三月、夜中にこっそりと何かをしていたのは知っていた。
だが、船で村を出ようとするなんて、そこまでこの村にいたくなかったのか。
そう思うと、
――お前はこの村を、
「
「やっぱ見つかったかー……」
「まさか、村の横を通るとは、
「
ドヤ顔で言う
「一度船を
走っているように見えるのは、きっと
「ちょっ……! 来んな!
すると、
「父う……親父っ!?」
――
「やー、お見事な回転。まるでイルカのようですねー」
しかし、イルカは
「お前……! この船で一体どこ行く気だ!?」
「いや……あの……」
「親父っ!
「――で? 本当にお前らだけで行けると思うのか?」
「何も問題ない!
「
あ、と
「あ、でも
できると言う前に、
「
「…………」
「デキマセンヨ」
二度、言われた
「はぁー……。
「ぐぅ……すまねぇ。ありがとう」
心配する父に
だが
「
「
と、村の
だがしかし、
「あ、れ?」
いつの間にか、
■ ■ ■
「どこ行っちょってんじゃろ?」
言っていると、
「お待たせしてたいへん申し
「どこ行っとったんじゃ?」
「
「そういや、お前さんは、
「それほどではありませんよ」
全員
「よし、
しかし、
「
「ああ、言っとらんかったか?
「
「さあ、出発だ!
一行を乗せた船は、ゆっくりと港を
「すげぇなあ!」
生まれて
「こんなでっかいモンが海の上に
陽の光に
「
「……なあ、ちいーとだけわしにもやらせてもらえんか?」
「だ、ダメです! こちとら
「けどよぅ……」
「ダメなもんはダメです」
「じゃあ、
「へっ?」
一見、
それを見た他の
「ちょっとあんた! ダメじゃないか、そんなとこいらっちゃあ! あちこち
「……」
しばらくして。
強い海風とともに波が船に体当たりをしてくるようになった。
空は晴れわたっているが、
「これが
「
「そーなんかぁ~!
でもすっげぇー!
広いのう~! 広いのう~!」
「おっ! なあ、あっちに
「あれは
「おぉ~……なら、あいさつしとかんと!」
――船が
――
それから、
――
最後は、
「……なあ! じゃあ、反対側が
「そうです。もう少し先に行けば、
じっと見ているのは、
「……うわっ!?」
先ほどから大きな波が船を
「
急に
なるほど、船の前方は、いくつもの
山と山に
そのため、
「ここ
「いや、すまんがここにおらせてくれ! この海を見ておきたいんじゃ!
船は、
日本海へ出ると、船は北東へ向かって旅を
北東の島が
「……
船医はおらず、水夫も
おまけに、船室も
「……なあ
「なんだ、
夜、
「
「さあ……きっと、まだ
「じゃあ、
「これで
「かなわんわー」
「かなわんわー……」
二人は、波に
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