第3話
一方、
よろけて石に
「これは……思った
やがて下り坂の先にある出口へと
出口の先は月明かりに
風の運ぶ、つんとした
「……
暗い
「!」
「
「……お
「? ……もしかして、
「はい」
「……なんか、昔会ったときから全く年取ってない気がするんだが」
「きっと気のせいです」
「なんで
方言にはまだ
「
「だからじゃ。生き物なのに気配を
「……さりげなく
昔、知り合った
村が
そして、その
「
「わざわざ気配を消してまで?」
「
「ところで……
「……ずいぶん
「船っちゅうたら海を
しかし、その
船出するということは、村を出るということで――。
「つまり、村を
言った次の
「お前……言っていいことと悪いことがあるぞ」
「申し
「
「大内様が
それだけじゃねえ。
村に来たばっかの
「だ、だから助けたいと思うんは当たり前だ……じゃろ」
「村のみんなが家族……なるほど……。
しかしそれでは、この船は一体……?」
「これで
「
「
「もしかして金山ですか?」
「
「でもあそこの土は――」
言いかけた言葉を、
「ああわかってる。
そこには、
「こいつを使って
「この
「まあな」
「そう、ですか」
一足一足は組にしてあるものの、
「あー……ちょい作り
「あ、いえ……そうではなく。お父上に相談すればよかったのではと――」
「
「父上は一度、大事なもんを
その
だが、そのあとのことは?
「その言葉を聞いて、
「そりゃありがたいが、しかし――」
「ご安心ください。
「あ、いや……助かる」
「この船は
「じゃけんど、船いうたらこの
「な、なんじゃこれ?」
「
「はん……せん?」
「ああ、まだこの国には
「そんな大っきな
「それは、
二人は、船を見上げた。
「……
「……
「あ、ああ。
すると、
それは、箱の形をしたなにかの生き物なのだろうか。
「どうやってしまっちょったんじゃ、そんなでかいモン!?」
「申し
言って、
それは、
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