ユラはエルフの里に行くことにしました

 いきなりのユラの発言にキャサリンはショックでユラを見つめ涙を流す


『そんなユラ・・なんで私の気持ちわかってくれないの』


「うぅ…」


「キャサリンに女王としてこの国を導いてほしい!ボクはキャサリンを陰から支える!二人で新しいヤマタイ国を作って行こう、ここにはボクの第二第三婦人になってくれる婚約者達もいる、みんなボクのキャサリンを助けてほしい!」


「ユラ… 」


「キャサリンを絶対不安にさせない!キャサリンのためにボクはこのアマテラス様の力を全力で使うからボクを信じてついて来い!」


「はい!ユラ♪」


 ガバッ

 ギユー

 ブチユ~

 レロレロ


『ついて来い!はぅー』


『シルキー今の言葉にしびれちゃった』


「ちょっと陛下、まだ会議中です!いい加減離れて下さい!」


「そうよ!ユラいい加減離れて!」


『あぁ陛下もう完全にユラにメロメロだわ』


 コンコン


「キャサリン様お連れしました。」


「陛下!」


「・・・・はぅ」

 トロン


 お母様・・エレンがキャサリンを見て動く


「入ってちょうだい」


 ガチャ

 バタン


「失礼します、ヤマタイ国ギルドマスターユリスリーデです」

「サブマスターのマリです」

「Aランク冒険者のクリスです」


 入って来た3人はユラの顔を見ると泣き崩れる


「ユラちゃん…ぅう…生きてくれてたんだ」


「嘘!ユラ様…グスン ぅう…よがったよぉほんとに… うぇーん」


「ユラ…グスン私の旦那様ぅう…よかったよぉーグスン」


 ユラは3人に歩みよると3人に抱きしめられる


「「「ユラ様会いたかったー」」」


「うわーーんユラもずっと会いたかったの」


「マリ、クリス、ユリスさんユラちゃんと戻って来たから、もう大丈夫だから」


 3人は暫く抱き合った後、落ち着きそれを見てエレンが話し始める


「落ち着いたかしらユラ?」


「うん♪もう大丈夫エレンお姉ちゃん♪」


「なぁ!お姉ちゃん?え?」


「うぅもう ボソボ ソメンドクサイ… いえエレン!大丈夫だから続けて」


「ユリスリーデ今日呼んだのはユラが聞きたい事があるらしく来て貰いました。」


 ユラはユリスリーデに話す


「ユリスリーデさん今この国で新たな感染病が出て来て、その対処のために薬草とブラックスライムを探しにいかないと行けないのです、その場所がモルトングラス島なのです」


「えーー!あの行く手段がない弧島ですか」


 エレンが感心する


「さすが長寿族のエルフご存知だったんですね」


「はい!あの島は魔素が濃く強い魔物が沢山いると一族に残る書物で読んだ事ごあります」


 ユラがユリスの手を握り


「ユラを里に連れて行って下さい!」


 ユリスリーデはユラに手を握られ焦り出す


「ど・どうしたんですか?いきなり」


「ユラの仲間の神獣フェンリルのフェアリーに教えてもらったの、あの島に行く方法をエンシントエルフのマリアクランベルなら知ってると聞いたのです」


「あぁあのエロエロ婆さんか、一応連れて行くけどあまり期待しないほうがいいわよ」


「よし!よろしくお願いします」


「ここからだと、馬車で2ヶ月で最寄りの村そこから徒歩でポポロの森に入り1週間くらいかかるけど、里に行くから同種族の護衛以外無理よ里には特殊な結界があるから」


 それを聞いて部屋にいる姫騎士達はうなだれる


「護衛は私の方で何とかするから、ユラは準備して、出発は1週間後ね、私は急ぎ連絡とるからここで失礼するわ」


 ガチャ


 バタン


 マリとクリスはまた離れてしまうユラに膝を折り抱きつく


「ユラ様やっと会えたのにまた離れてしまう何て…」


 ユラはマリを優しくなでる


「ごめんマリ・・」


「旦那様クリスは寂しいです、今晩旦那様の子種を注いで下さい」


「えーー!いきなり何言ってるのぉー」


 クリスの発言に周りが騒ぎ出す


 護衛騎士ニースがクリスを指さし


「こらぁーエロ冒険者何が子種を注いでよ!そんな事させるわけないでしょ!」


 エレンも恥ずかしそうにしながらも発言する


「エレンもまだなのにあなたなんかもっと後よ!」


 ソアラも頷き

「キャサリン様、次に私その次に…」


 それを聞いてシルキーが怒り出す


「はぁー何寝ぼけたこと言ってるのよ!キャサリン様の次はこの姫騎士1番隊隊長の私よ!ソアラは一番最後よ!」


 グレープが珍しく口を挟む


「皆様ダメですよ、お母様の次は、エレンお姉様、次に私ですよこれはお告げよ」


「はぁー何がお告げよ!キャサリン様の次は皆平等のはずよ」


 皆が騒いでるのにキャサリンはユラを見つめたままぼーっとしている


『キャサリンのためにボクはこのアマテラス様の力を全力で使うからボクを信じてついて来い!えへへ・・・ユラぁー』


 ユラはため息をつきながら皆をみて声を張り上げる


「みんな席に着いて!」


 ユラの声が響き渡り静かになり皆席に着き始める


 ユラは部屋にいる一人一人の名前を呼んでいく


「エレン!「はい!」グレープ「はい!」ソアラ!「はい!」シルキー!「はい!」ニース!「はい!」ターニヤ!「はい!」ラエル!「はい!」カリヤ!「はい!」キララ!「はい!」マリ!「はい!」クリス!「はい!」大好きです!今は言葉だけですが、でも今問題の黒オークの感染病これは早く解決しないとこの国が終わります、だからユラは解決するためにモルトングラス島に行きます、かなり危険な旅になるかもです、でもユラには加護があるから大丈夫なのです、だからユラから命令です!護衛騎士はユラが別で指示したとおりに行動してください!生産、運営補佐菅は指示された場所の町村に森から運ばれてくる設備の設置、住民の回復と人員配置、町村の整備してください!テレストの町は一時放棄し速やかに住民の避難、各国境警備隊に魔道具と結界石を速やかに届けて下さい!これらが速やかに行ってくれたら、ユラが戻った時にご褒美をプレゼントします、よろしくお願いします」


「「「「はい!」」」」




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