ユラの宣言とキャサリン
ユラは立ち上がり集まった者達に話し始める
「ユラが森から出て来たのは、黒オークの感染病の事で出て来たのです。あの感染病はエックスシールで治りますが、もうほとんど在庫がないのです、今森にいるパラオラースさん達ポーション職人さん達は、人数も増えて中品質までならHP,MPの回復薬は作れるようになってます、でも高品質はまだ難しく、完全回復薬エックスシールも作れないの、この黒オークの感染病は処理が難しいのです、今は凍らせて感染が広がらないようにしています」
ユラの発言にざわつきだす
「感染した人達は隔離して対策した人以外は会わないようにしてほしいです」
環境担当官のランがユラにアドバイスを求める
「この国の環境を任せられたランです、ユラ様、町の整備は、以前アドバイスをいただいた通り整備が整って来ています、今回の問題で黒オークは凍結させて隔離して定期的に凍結処理を続けていますが、感染者が少しづつ増えています、どうすればいいでしょうか?」
ユラいろいろ情報を聞きアドバイスをする
「わかりました。ユラが新しく作った状態異常回復薬エストシールは毒や麻痺には効果はありませんが、体調を崩す細菌が起こす病気には効果があるのです、ただこれも、黒オークのから感染した病気には、回復はあまりしませんが抑える効果はあるの、これを感染者に飲ませてきっちり隔離してほしいです、トイレ食事も完全に分けて対処してほしいです」
「わかりましたそのように対処します」
ユラはキャサリンを見つめるとどう話していいか考える
『どうしょうキャサリンの呼び方、母様って言ったら怒るし、でも呼び捨ては…やっぱり陛下かな?うん♪そうしょう』
「あの…陛下?にお願いあるのです」
「………」
あれ?反応しないよ?怒ってる?え?周りも何か笑ってる?うん?
「あのキャサリン陛下お願いが…」
「………」
えーーー!何で反応してくれないの?怒ってるようじゃないのに…
シルキーがアドバイスをしてくれる
「ユラ様いえ陛下!先ほどキャサリン陛下はプロポーズされてユラ陛下は一応お受けしましたよね、まだ正式ではなくてもお受けになりましたよ、私達の事もね旦那様だから男らしくビシッとしてください」
うう…いきなりハードルが高すぎる
はぁー
「き・キャサリン!ユラは、今問題になってる感染病の対策のためにエルフの里に行きます、誰か詳しい者に案内をお願いしてほしいれしゅ…」
あ!恥ずかしいー
『はぁー可愛い~』
『旦那様もう最高ですよ』
『あの発言ドキドキはぁーダーリン最高』
「はい!わかりました、すぐに呼びますから少し待ってくださいユラ♪」
キャサリンは立ち上がり指示を出す
「レイヤーすぐにギルドマスターのユリスリーデを呼んで来て、それと彼女達もね」
「はい!わかりました」
ユラは恥ずかしいそうにキャサリンを見ると
「ユラ今はまだ無理でも貴方はこの国治める王になるのですよ、もう少し威厳を持ってしゃべらないとダメよ」
「そんなのまだ無理なのです!キャサリンがすればいいです、ユラはできないです」
「私はユラに立派な王になってもらって支えたいのだから頑張ってほしいのよ」
ボソッ
「無理… 」
「え?ユラ聞こえないわ何て言ったの?」
「そんなの無理!ユラは大勢の人の前に立てないです!嫌ぁーーー!」
ざわざわ
ざわざわ
「そんなユラ…私はユラに…ごめんなさい… 」
それを見てソアラがユラの腕をつかみ部屋を出る
「キャサリン様ユラ様を少しお借りします、ユラ様こっちに来てください」
ユラは下を向いたままソアラに手をひかれ部屋を出る
「ユラ聞いてくれるかな、あの部屋にいる者達は陛下も含めみんなユラと結婚したいと思ってるわ、ユラはそれを認めてるよね」
「うん…」
「それを聞いて安心したわ、私はキャサリン様の護衛として長い間仕えて来たからキャサリン様の性格はわかってるからダーリンへのアドバイスしてあげる、でもユラがまずどうしたいのか教えてくれるかな?」
「ユラは、人前で目立つのは無理なの何か心がギユーってなるししゃべれなくなるから、だからキャサリンにこの国の女王になってもらって、ユラは陰から支えたいのユラはこの国を陰から支えるからみんなはキャサリンを支えてほしいの…」
「なるほどね、うん♪わかったわ、じゃあ私の言う通りにやれば上手く行くと思うけどできる?」
「ユラできるよ!」
「じゃあ今の言葉をハッキリと大声でキャサリン様に向かって言いなさい!堂々と男らしく!命令するように」
「えー!そんなぁー」
「ユラの私やキャサリン様に対する思いってそんなもんだったの…」
「ああガッカリだわ!あの私達を死の絶望から救ってくれた男らしいユラは幻だったのかしら…」
ユラは拳を握り答える
「言える!ちゃんと宣言するから!ソアラありがとうちゃんと言うから聞いてて下さい」
はぅ~何今のユラめちゃくちゃ格好よかった
二人は部屋に戻りユラが落ち込むキャサリンの手を握り話しかける
「キャサリン聞いてくれる」
「はい!」
「ちゃんとユラの目を見て!」
「はい…」
すぅ…
「キャサリン!ボクは国王にはならない!」
「「「「えーーーー!」」」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます