ユラは、シルキー達とマヤ村に戻りました

ユラ達と合流したシルキー達は、移動中ずっと変装したユラを見ながら小声で話し合っていた。


『シルキーあの子どう思う?』


『私のユラセンサーは反応してるがあの肌の色と髪を見ると違うように思うが… 』


『私のセンサーも反応してるけど、匂いもしないから難しいわね、せめて声が聞ければ…』


「ラエルさっきからシルキーとキララは何の話しをしてるのでしょうか?」


「たぶんあの子供のことだろう、それにカリヤもやたらあの子を見つめてるしほんと病気だな」


「何を言ってるのです、ラエル私は、あの二人よりまともですから」



シルキーがユラを抱っこしてるパルマに近づき、わざと間違えてユラの名前を呼ぶ


「パルマ殿、マラちゃんを抱っこしたままだと疲れるだろう、私が代わろうか?」


「いえマラじゃなく、 … ミラですお間違えないように、この子は人見知りが激しいのでこのままで大丈夫です」


キララも近づき話しかける


「そろそろ休憩するか?疲れないか?」


「いえ大丈夫ですまだそんなに疲れてませんから」


「しかしよく寝てるな、いつもこんな感じか?」


「そうですね、この子は普段からよく寝ますから」


カリヤは、相変わらす変装したユラを見続けている


じーーーーーー


『ダラダラ… どうしょう声変えるとかできないよ』


暫くこのやり取りが続くがさすがにパルマも疲れを見せる


「パルマ殿無理しなくてよいぞ、あそこのプラムの木のところで休憩しょう」


「はい、わかりました」


ダーリアが側により小声で話す


『これ刺激のある薬玉ミラちゃんが飲み込むと恐らく喉が荒れて声が変わると思うのただ効果は、そんなに長く続かないから気をつけて』


『わかった』


『あの人達じっと見てるからこうやって話すときも気をつけて、ミラちゃんパルマ』


『はい』

『わかったの』


ダーリアがパルマに話しかける


「パルマ、ミラちゃんを起こしてトイレに連れて行って揚げて」


「ミラちゃん起きてちょっとここで休憩するから、トイレに行きましょう」


ユラは、意識しながら甘える声を出す


「う~んいやぁ~」


ズキューン

ズキューン

ズキューン


「ダメだぁーあの声は」

「はぅー」

「なんて声を出すんだ!」


シルキー達が悶える


サルエラが悶える3人を見て呆れたように話す


「ラエルあの3人悶えなて大変な事になってるわよ」


パルマがシルキーに話しかける


「ミラと一緒にお花を摘みに行って来ます」


「心配だから私もついて行こう」


「来たらダメなのれしゅ」


ズキューン


「はぅー」


シルキーが、また悶えてる隙にダーリア、パルマ、わかりましたユラの3人が茂みに姿を隠す


「ミラちゃん今の感じ凄くいいわ、幼い仕草もするといいかもです」


「はいなのです」


「声もいい感じよ、でも調子に乗ってしゃべり過ぎるとばれるからあまりしゃべっちゃダメよ」



ユラ達がおしゃべりしてると後ろから魔物の声が聞こえてきました。


グォーー

グォー


ガサガサ

ガサガサ


「え?何?魔物!キャーー」


「オーク!逃げなきゃ」


「ユ… ミラちやんパルマ逃げるわよ!」


ユラ達は、茂みから飛びでて全力で逃げる


ダーリアが叫ぶ


「シルキー様ーオークです!」


シルキー達が反応し剣を抜きオークに立ち向かう


キララがダーリア達を誘導する


「ダーリア、パルマ、ミラちゃんこっちだ早く!」


シルキーがカリヤとサルエラに指示をする


右のオーク2体はカリヤ、サルエラ任せた!正面のオークは、私が殺る、カリヤ、キララは、ダーリア達を守れ!」


「「「わかりました!」」」


グォー

グォー


「失せろオークどもー!」


「臭い奴ら森で大人しくしてろー」


「吠えるなぁー!」


ザシュザシュ

ザシュザシュ

ザシュザシュ


ドサッ

ドサッ

ドサッ


ヴォーーー


シルキー達は、数体のオークの上位種が現れすぐに引き返す


「あれは、ハイオーク、オークロード!ダメだ我々では、勝てない!全力で退避するぞ!」


「「はい!」」


シルキーは、走しりながら指示を出す


「カリヤは、ダーリアを守りながら撤退、キララは、パルマを守りながら撤退、ラエルは、ミラちゃんを抱えて撤退魔物達の数が増えてる急いで!」


「はい!」


シルキーが逃げながら、皆に告げる


「我々は、このままマヤ村に一旦戻る、この3人を村に入れてから部隊の増援してロード達上位種を撃退する以上!」


シルキー達はひたすら逃げた、が魔物達の数が増え疲れもあり徐々に距離が縮まる


『これってまずいよね、オークの上位種3体?いや他にもいそうコルリ達ならわかってくれるよね、コルリ達に聞こえる笛お願い届いて』


すぅーーー

ヒュィーーーーーーーーーーーーーー


『あれ?音聞こえない… あぁこれって犬笛と同じだ人間には、聞こえないんだ』


「ダメだシルキー追いつかれる!」


ドドドドドドドドドドドドドド


ピキー《ユラ様今人間のお仕事してる、だからオーク倒したらまた森に戻って》



ガオーーー《わかった》

コーーン《わかったわちょっと寂しいけど我慢する》


フェアリー達は、次々オーク達を瞬殺していく


. 「シルキー森から突然別の魔物が現れオークロード達を倒しています!」


シルキーは達は、立ち止まり振り返る


「あれは、コハク殿達ではないな、しかも見たことない魔物だ」


「どうしますか?」


『ダメなのです、笛吹いたからコルリ達も来るはずなのね、来たらヤバいのね

ここは、逃げるようにしなきゃ』


「うわーん!わーん!怖いの早く逃げうの食べらうちゅの」


「ミラちゃん落ち着いて、あまり大声出すとすぐこっちに来るわよ」


「グスン… ごめんしゃいなの」


ズキューン


『私は、ユラ様の時は、助けていただい事や使役してる魔物達を見て偉大過ぎてシルキー達見たいな態度は、恐れ多くて取れなかったがこのミラちゃんは、ダメだ!あまりにも可愛い過ぎて、このまま持ち帰りたいくらいだ』


「ミラちゃん、ごめんね怖い思いさせてすぐに逃げるからね」


ラエルは、シルキー達を置いて真っ先にその場を離れる


タッタッタッタ…


「ラエル待て!ちょっと様子をっておーい」


「ラエルのやつ、本気で逃げてるわ!」


「ちっ仕方ない追いかけるぞ!」


「シルキーあの子泣いてたね、やはり違うのか?ユラちゃんなら沢山の魔物使役してたから、あの魔物ももしかしたらって思ったけど… 」


シルキーも頷く


「ああ、どうやら違うようだ、とにかく急いで追いかけるぞ!」


『よかったぁ、上手くいった、でもこれって戻ってるよね?』


「ラエルお姉しゃん、どこ行くれしゅ?」


ズキューン

『ミラちゃん可愛い過ぎる、理性が持たない、我慢だ』


「我々が向かう方向からオーク達が来たから一旦マヤ村に戻ることにしたのよ、安心して、マヤ村には、私達の主女王陛下がいるわ、凄く優しくて素敵な方だからミラちゃん心配しなくていいわよ」


『えーー!マヤ村… それにキャサリン母様もいるの? 終わった… バレルと思うけど頑張ってごまかして見る』


「わーい楽しみなのれす」







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