ユラのために使用人は森の農場を管理してくれました

ドドドドドドドドドドドドドド


ガウガウ《エナあっちから人間の匂いする》


「どんな匂い?」


ガウガウ《悪い人間じゃない》


「じゃ行ってみようか?」


ガウ《わかった》


エナたちが向かうと、そこには二人の女性が手を握り眠っていた


「コハクどう?生きてるの?」


ガウガウ《死んでない、でもこの人間ユラ様の匂いがする》


「え?ユラお兄ちゃんの関係する人なの?悪い匂いしてないなら助けるみんな周りを警戒してくれる?エナHP回復ポーション飲ませるから」


ガウガウ《わかったの》

ガウガウ《その人間どうするの?》


「回復させて話聞いてみる」


お姉ちゃん飲んで

ゴクゴク

こっちのお姉ちゃんも

ゴクゴク


「よし♪すぐ気が付くかな」


う・・・ん

う・・・


「お姉ちゃん大丈夫ですか?森の中で寝てると悪い魔物に襲われますよ」


「うーん・・・!え?何?キャーーー」

「え?虎の魔物…これで本当に眠れそう… ユラ様さようなら」



ガウーー!《この人間ユラ様って言ってるだろ!》


「うん♪確かに言ったよ!」


そこにオーク達が、エナと女性達に襲いかかる


グゲーー

「「キャーーー!」」


コハク、ルイ、ルカ、達が一斉に動く


ガオーー《させるか!オーク!死ねや!オラーー!》

ガウーー《邪魔!雑魚オーク相手を見て襲えバカ!》


ヒュン、ヒュン、


ザシユ

ザシユ


グゲーーー

バタン

バタン


「オークが瞬殺… 」


「お姉ちゃん!この虎エナの仲間だからだから、大丈夫だよ」


「嫌ゃ怖い!」


ガオー《コラー人間!エナを言う事聞けよ!》


ガクガク…


「こらー!コハクよけい怖がったじゃない!ごめんなさいお姉ちゃん」


「本当に大丈夫なんだ… 」

「ごめんなさい助けてくれたのに… 」


「いいの、だってこんなに大きな虎の魔物が、4匹もいたら普通驚くから」


「私達オークに襲われて夢中で逃げて、力つきて、寝ちゃてた見たい」


「私は、キルエラでこっちがチアリー助けてくれてありがとう」


「ありがとうございますお嬢様」


「私エナって言います、たまたまパトロールしててお姉ちゃん達見つけたの、あ!そうだ!お姉ちゃん達さっきユラって言ってたけど、お兄ちゃんの事知ってるの?」


「え?妹?お嬢様ユラ様をご存知なんですか?」


「ユラお兄ちゃんは、この森の奥に住んでて、私のお兄ちゃんなの」


「ユラ様生きてるの?嬉しい… 」


「よかったぁユラ様にまた会える…グスン私達は、ユラ様が森に入る前まで住んでた公爵家のメイドです、ユラ様には、いろいろ助けていただきました」


「やっぱりお兄ちゃんの事知ってたんですね、お姉ちゃんこれからどうするの?森の外までなら送って行けるけど」


「エナ様お願いがあります、私達をユラ様の住んでる奥地まで連れて行って下さい」


二人はエナ達に頭を下げる


「お兄ちゃんの事大切にしてくれる人なら連れて行くけど、今お兄ちゃん出掛けてるからいないけど」


「連れて行って下さい!私達は、ユラ様にもう一度、お仕えしたいと思っています、よろしくお願いします」


「お願いします」


「わかった、けどあそこに行くならたぶん家族のようにならないと、無理だよ、他にも沢山の魔物がいるから、仲良くしてくれないとダメなのです」


「わかりました、ユラ様と家族になれるなら大丈夫です!連れて行って下さい」


「私もよろしくお願いします」


「わかったのね、じゃルイ、ルカ伏せしてそのキルエラお姉ちゃんとチアリーお姉ちゃんを、乗せてお家にかえるから」


ガウガウ《わかった》

ガウガウ《わかった》


「お姉ちゃんしっかり捕まっててね、ルイ、ルカ落ちないようにして、走ってね」


ガウガウ《わかった》

ガウガウ《わかった》


「じゃ帰るよぉー」


ガオーー《帰るのぉー》


ドドドドドドドドドドドドドド


ルル、ルタ、ルマ、ルチ達もエナ達から少し離れた場所を巡回していた。


ルルが人間の匂いに気がつきルタ達に警戒をするように指示をして、近づくと


「………ユラ様セバスは、ここでで………」


ガウガウ《人間がいて、何か言ってる… ?》


ガウガウ《あの人間エナと同じようにユラ様の名前呼ぶのと同じ事言ってる》


ガウガウ《ユラ様の事知ってる、ならエナに話し聞いてもらう》


ガウガウ《何か変な事したら噛み殺せばいい》


ガウガウ《よし連れて行く》


セバスは、ルルがルタの背中に乗せ、ルタは、落とさないように毛を立て走って行く


森のユラの住まいである洞窟の前で、キルエラと、チアリーが、エナからいろいろ説明を受けていた。


ここがミラブル大森林の最奥?きれいな湖と、整えられた畑、それに果樹園凄い… これをユラ様が?向こうには、沢山の魔物が自分のお家でくつろいでる?



「エナ様、ここの農場とか、あの魔物がいる区画された所全てユラ様が作られたのでしょうか?」


「ユラお兄ちゃんは、凄いのです!最初はいろいろ混ざってたけど、沢山作るからって全部整理して作ったのです」


「ユラ様って屑だと言われてひどい扱いされてたのです、それがこれ程の事を、それにこの野菜は、全て私達の知ってる野菜と違う…」


キルエラ達が驚いて周りを見ていると


ガウガウ《ルル達が帰って来た見たい》


ガウガウ《エナ人間助けた、ユラ様って言ってた》


「え?ルル達も助けたの?ユラ様の事知ってる人」


ガウガウ《この人間死にかけてる》


エナは、連れて来た人間を見る


「わかった、ん?これって毒?かな… 肌の色変だし、ならこれかなエツクスシール」


エナは、エツクスシールを飲ませる


ゴクゴク


パァーン


「凄い、肌が綺麗になってる、凄い若返った、お兄ちゃんの薬本当凄いなぁ」


キルエラ達が、ルル達の連れて来た人に近づくと見て驚く


「セバス様?」


「若くなってるけどたぶんセバス様」


エナはキルエラ達が驚いてるのを見て尋ねる


「キルエラお姉ちゃん知ってる人?」


「ええ、ユラ様が暮らしてた、公爵家の執事で、私たちもいろいろ助けてもらった人なの」


「そうだったんだ、もう大丈夫だよ、ユラお兄ちゃんが作った回復薬だから、効き目は凄いの、お姉ちゃん達も念のため、このエックスシール飲んだ方がいいよ、この人毒飲まされてた見たいだから、ユラお兄ちゃんも苦しんだんでしょ?あの家の人ヤバイって」


「ここは・・私は救われたのでしょうか?」


「セバス様!」


「これは、キルエラにチアリー無事ったのですね」


「はい!このエナちゃんに助けてもらいました」


「エナ様、こんな老いぼれを助けていただき、ありがとうございます、セバスと申します」


「ここは、ユラお兄ちゃんの住んでる所だから安心していいよ」


「なんと!ユラ様が生きておられるなんて、嬉しく思います」


キルエラ達も渡されたエツクスシールを飲む


ゴクゴク


「うわーあったかぁーいふわふわする気持ち」


「あ!前から少し苦しかった呼吸が楽になった。」


「ほんとだ」


すぅーーーー!

はぁーーーー!


「うん♪何ともない!凄いねこのポーション」


「ユラお兄ちゃんが、何度も失敗して、やっと出来た、完全状態異常回復薬エツクスシールなのです、他の効果も凄いのです」


皆が納得するように説明する


「お兄ちゃんが言うには、私達の身体の中の細胞ってのが凄く活発になって、若くなるって言ってた」


「よくわかりませんが、ユラ様は、とんでもない回復薬を、作られたと言うことでしょう、アマリア様を亡くされてからユラ様は、諦める事をしなくなりました。ほんとに素晴らしいお方です」


「うん♪確かにあんなひどい扱いされてたのに、ほんとにユラ様は凄い方です」


「エナ様、ユラ様いつお戻りになるのでしょうか?」


「戻るのは、少し先かな?詳しくは、お兄ちゃんに聞いてね、ユラお兄ちゃんと、私達はこの世界の女神様と対決するために、お兄ちゃんは、町に行きました。だからしばらく帰って来ないと思います」


セバス達は、しばらく考え話し出す


「エナ様、女神様と対決すると言う意味がよくわかりませんが、ここがユラ様の戻られる場所であるなら、私達はここを管理するお手伝いをさせて下さい」


「はい!エナ様私達もそうしたいと思っています、よろしくお願いします」


「私もです、よろしくお願いします」


「え?町に戻らなくてもいいの?」


「はい!私達は、ユラ様が生まれてからずっとユラ様を見て来ました、使用人である私達に優しく接してくださり、いろいろ助けていただきました。私達が使える主は、ユラ様です!」


「そうです!ユラ様がここでその対決のために、いろいろされてるのですよね、だったら私達お手伝いします、畑仕事もします」


「わかったのです、たぶんお兄ちゃんも喜ぶと思います、よろしくお願いします」


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