ユラの野菜と砂糖とお菓子

☆・☆・☆

その頃森では、ユラの作った新しい野菜と砂糖のことで大騒ぎになっていた。


キャサリン様、またユラちゃんが、とんでも野菜とこれを作りました


ソアラは、ユラの作ったイチコと砂糖をそのまま運び見せる


「あなたが先ほど大騒ぎしてたのこれね?何かしら?」


エレン達もそれを見つめる


「綺麗な赤い大きな果実ですね、何かしら?」


「お母様この白い粉キラキラしてる綺麗な粉、初めて見ますわ」


シルキー達も集まり皆見つめる


「初めて見るな、何だこれは?」


ソアラも皆の反応を見て話す


「普通そうなりますよ、物を知ったら驚きますよフフフ」


キャサリンがソアラに命令する


「ソアラ笑ってないで、ちゃんと説明しなさい!」


「はい!申し訳ございません、まずこの赤い大きな果実は、イチコです!」


「はぁー?これがイチコ?何言ってるのよ!」


シルキーが文句を言って来る


「ちょっと待って、作った本人呼ぶから、ダーリンちょっと来てくれる」


「「はぁー?」」


「ち・ちょっと!待ちなさいよソアラ何でユラちゃんの事そんな呼び方してるのよ!」


「あらシルキー何か問題でも?」


「何があらだ!あるに決まってるでしょ!」


ユラが近づくと、また何かもめていた


何なの?お姉ちゃん達、もっと仲良くすればいいのに… 何か嫌な予感するです


「何ですか?ユラの事呼んだですか?」


ソアラがユラを抱きしめると、


周りから凄い怒号があがる


「ソアラ何ユラを抱きしめてるのよ!離れなさい!」


「そうよ!私達のユラは、みんなのものよ!」


「そうだ!巨乳は、接近禁止だぁ!」

「ユラが嫌がってるから離れろー!」


キャサリンは、この状態を見て


「はぁー 全くソアラは、もう困った子ね、ソアラ!ユラちゃんを離してあげて、話し聞けないでしょ」


「はい!わかりました」


エレンがソアラに文句を言う


「ソアラは、子供嫌いって言ってたじゃない!何なのよ!これは!ユラの事呼び方違うし!」


「私ユラにプロポーズしたのよ!それにもう2回も大人のキスしたの、もうユラから離れられないわ」


「な・なんですって!2回もキスう?」

「プロポーズしたぁ?はぁー」

「大人のキスだってぇー」


『ソアラお姉ちゃんの呼び方?知らないよ?プロポーズ?知らないのです!大人のキス?よくわからないです、うわー 何かヤバそうだから逃げよう』


ガシッ!


「え?な・何するですか?シルキーさん」



「ユラ!何逃げようとしてるのよ、それに私の事お姉ちゃんでしょ!」


「はい、ごめんなさいシルキーお姉ちゃん… ユラ戻っていいですか?」



「「ダメにきまってるでしょ!」」


「え?エレンお姉ちゃんとグレープお姉ちゃんまで… うぅ」


「ユラ!わかるようにちゃんと説明して!」


「そうよ!ちゃんと説明しなさいよ!」


『そんなぁー、何を説明したらいいの?みんな勝手にソアラさんがやったのに…

ユラ知らないよぉ 』


「ユラ何黙ってるのよ!」


キャサリンは、ため息をはく


「はぁーもうあなた達は、ユラちゃんが好きなのはわかったから、見て見なさいユラ困ってるわよ、好きな相手こんなに困らせてどうするの!」


さっきまでの争いが静かになる


「わかったら、ユラちゃんに謝りなさい!それにソアラあなたもよ!暴走してユラちゃんを困らせてどうするの!大好きな人なんでしょ?ちゃんと謝りなさい」


「「「ユラごめんね」」」


「ダーリンごめんなさい」


「「あー!また呼んでる!」」


「こら!そう言うからまた、揉めるでしょ!」


「すみません」


キャサリンは、ようやく落ち着いた事に安堵しユラに話をする


「ユラちゃん騒がしくしてごめんなさいね、それでユラちゃんが、作ったこの果実何だけど、何か教えてくれるかしら?」


「それはイチコなのです」


皆が驚く


「「「「はぁー?これが?」」」」


「あのねイチコは、1cmくらいで色も悪くてボソボソの味で、干してやっとおやつがわりに食べる物なのよ」


「これはミラブル農園で育てたレベル5のイチコです、とんでも野菜なのです」


「はぁ、確かに見た目でとんでもよ!味もとんでもなんでしょ?」


パクッ


「!」


「な・何これ!あっまーーい!はぁ~」


「「「え?」」」


ジュル

ゴクリ

じーーー


「いいわよ、あなた達も食べて見なさい」


「「「はい!」」」


パクッ

パクッ

パクッ

「「「あっまーーい!」」」


「何これ!めちゃくちゃ甘くて美味しい」


「うわーほんと甘いわ」


「確かにこれはとんでも野菜ね」


キャサリンがユラを褒める


「ユラちゃんほんとあなたは、凄いわねこんな野菜作って偉いわ」


「何言ってるですか?みんなたぶんもう少ししたらわかるのです、この野菜のとんでもが、フフなのです」


「え?どういう事?まだ他にもあるって事?」


ソアラは、ニヤニヤ笑ってる


「ソアラあなた体験したんでしょ!教えなさいよ!」


「あら!シルキーあなたもう変わってきたわよ、やっぱりあのポーションの若返り効果凄いわね、反応まで早くなってるわ」


皆が気がつきだす


「え?肌がさっきよりも潤ってる?」


「そうよ!違うわ!」


「「え?そう言う事?」」




「フフフそのイチコは、甘さもだけど、もっと凄いのが中の成分が多くなってるから、ビタミンが豊富で美肌効果も上がる野菜なのです!」


「「「「えーーー!」」」」


キャサリンがユラを見ながら話す


「ユラちゃん、あなたは、ほんとにとんでも野菜作ったわね、そんなに小さいのにいろいろ考えて作ったんでしょ?凄くわぁ」


ソアラがまだ砂糖が残ってる事をキャサリンに話す


「キャサリン様まだこれが残ってますよ」


「ああ、そうだったわ、それでそれは何?」


ユラがサトウキピを見せる



「これなのです」


「何このでかい竹みたいなのは」


「竹よね、この森の竹でしょ」

「竹でしょ」

「うん竹だ」


ユラが笑い、ソアラもニヤニヤ笑ってる


「あー!二人して笑ってるもぉー!教えなさいよ!」


「それは砂糖です!このサトウキピからユラがスキルで精製して抽出して作りました、なめて見て下さい」


「えーーー!これが砂糖?」

「嘘でしょ!砂糖って茶色ぽいよ」


「そうそうこんなにキラキラしてないし、もっと汚れてる感じだよ」


キャサリンは、一緒に来てる料理担当の者を呼んだ


「ヤエ!こっちに来てこれを見て評価して頂戴」


「わかりました」


ヤエは、目の前にある砂糖を見て叫びだす


「な・何ですかー!これは超貴重な砂糖じゃないですかぁー!しかもこんなに白いじゃないですかぁー!しかもキラキラしてるじゃないですかぁー!凄いです!こんなにきれいな砂糖初めて見ました」


「ヤエ落ち着いて、あなたの興奮状態を見ればこの砂糖の凄さがわかったわ」


ユラは、ヤエを見て急にニヤニヤと笑いを浮かべる


「ユラちゃんのこの野菜も砂糖もとんでもって評価になったわよ、まだ何かあるの?」



「キャサリン様、このヤエお姉ちゃんちょっとかりていいですか?」


「あら?ユラちゃん今、私の事何て呼んだのかしら?」


「キャサリン様って…… 」


「あら約束が違うわね、みんなはお姉ちゃんって呼ばれてるのに、私だけそんな… 悲しいわ ぅう… 」


「はぅ… お・お母様… 」


「はい!嬉しいわ、呼び方忘れたらダメよ」


「ぅう はいなのです」


「それでヤエを連れて行って何をするのかしら?」


「秘密なのです」

ソアラが余計な一言を言う


「ユラ浮気したら、朝までキスだからね」


「な・何を言ってるですか!そんな事しないです!」



シルキーも負けじと一言


「おっぱい吸うなら、お姉ちゃんの方が大きくて吸いやすいからね」


プシュー


「お・おっぱい な・なんか す・すわないでしゅぅ」


「あらそうなの残念」


「みんな楽しみにしてるです、ヤエお姉ちゃんこの砂糖持ってこっち来てください、美味しいお菓子作ってください、ユラに意地悪する人あげないです」


「!」


「「「「お菓子だってー」」」」

「「そんなぁー」」

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