ユラの初めて仲間と初めての村(改)
ユラは、森のお家に戻って来て、少し寂しい気持ちになりました。
たぶん人間の大人のお姉さん達を見たからだと思います。
「母様… 寂しい マリやクリスに会いたい… 」
そんな気持ちで、ユラが湖の側にある木にもたれかかり湖を眺めてたら
コルリがユラの側に来て、寝そべりました
ユラは、コルリのお腹に抱きつきました
自然と涙がながれ、いつの間にか眠っていました
そしたらコルリが呼んだのかユラが目が覚めた時、みんな周りで寝てました
ユラは気づきました。コルリ達はユラの言う事理解してるのに、ユラだけがわからない、それはユラの問題じゃないかと…
コルリ達は、ユラの事大好きで、たぶんユラの気持ちを理解したいと、強く思ってユラの言葉でなく、気持ちを理解して、行動してくれてるんじゃないかと…
だったらユラも、コルリ達の気持ちを理解したいと、強い気持ちをもてばコルリ達の事がわかるようになるかも、そしたらこんなに寂しい思いしなくなるかも…
ユラはいろいろ考えました。
コルリ達との事、これからの事…
たぶんユラがやろうとしてる事は、まだ人間の町では難しい気がするの
ポーションを作る事なんか特に難しいと思うの
野菜とかもです。ユラが手を加えないといけないのは、仕方ないけど、その後ずっと継続するのは無理なのです。
ユラが今からやることを考えました。
①コハクとかレンの言ってる事を、理解できるようになる
②森に近い町に行く。
農地とか食糧の事調べる
③マリやクリスと連絡を取る。
できれば一緒に暮らして貰う。できれば家族に…
④スキルレベルを上げる。
たぶん上げれば新しい能力増えると思うから
⑤運ぶ手段を考える。
ユラの持てる荷物なんて少ないしコルリ達もそんなに持てないし、できれば魔法のバッグ?違う空間に入れるようなやつ
①は、毎日努力するしかないよね
②は、行く時は、慎重にやらないと見つかったら連れ戻される。
③は、甘えたいのと安心させてあげたいからできればお金稼いで家でも買って一緒に暮らしたいです。家族になってくれるかなぁ…
④は、日々努力かな、ただ上がっても凄い野菜の出来るだけ、凄い野菜はいらない、ユラの土壌錬成で作った、畑が長く維持できるようにしたいです
⑤は、今の野菜大きいから運ぶの大変なので簡単に大量に運ぶ道具ほしいです
これからの事コルリに聞いてみよ。
「ねえコルリ、もしこの先ユラがここから離れる事になったらどうする」
ユラは強い思いで、コルリの言う事を理解したいから、その思いでじっと見つめた
kr《そうですね… いつかそんな日が来るでしょうね。そんな時は、ちゃんとお見送りしますよ》
「あ!何となくだけどわかる気がする」
kr《ユラ様は、私の夫を助けてくれた方、私達の誓いは、ユラ様をお助けする事。
人間の町に行かれたら、お助け出来ませんが、私達はこの場所を守り、ユラ様がお帰りする日を待ってますから…》
「コルリ… ぅぅ… グスン 」
kr《あらあら、ユラ様私達は家族ですよ。里帰りのつもりで帰ってくればいいのですよ。》
コルリは、泣いてしがみつくボクの顔を舐めてくれる。
「わかったの、ありがとなの。ユラはまだここにいるから… たぶん森を離れるのはもう少し先の話しなの… ごめんなさい」
kr《ユラ様は、私達の事は気にせず好きにやればいいのですよ。私達がちゃんとお手伝いしますから》
凄いなんかコルリの言ってる事わかる…
「うん♪わかったの。ユラやる!コルリお手伝いお願いします。」
kr《はい!》
ボクはコルリの前に立ち上がる
「じゃ早速お願いなんだけど、コルリこの前行った場所と、反対の所って行ける?」
kr《大丈夫ですよ。ただ距離があるので、私達の全力でも2日近くかかります》
そんなにかかるんだ…え?じゃこの森ってどれくらい大きいの?
後で考えてみよ。
2日かかるのだったら準備しなきゃだ
「わかったのね。じゃ明日の朝出発でボクも準備するからコルリ達もお願いね。」
kr《わかりました子供達も連れて行きましょう》
ユラは、次行くところでいろいろ調べるです。どんな野菜を作ったらいいのかとか、町の人達がどんな感じとか、話すときユラの設定とか考えました。
☆・☆・☆
………
次の日ユラは、念のためHP回復ポーションとMP回復エリクシール数本持ってリュックに入れて準備完了なのです。
後モロコシも持って出発ーつ!
「あれ?何やってるのコルリ?」
kr《子供達がユラ様のお供するのに、また争ってたから、子供達にユラ様が喜ぶ事で勝負しなさいって、言ったのよ。その結果待ち》
ボクが喜ぶ?なんだろ?気になるなぁ…
「なるほどね、それでどんな勝負にしたの?」
kr《この森にいるゴブリン討伐よ》
「えー大丈夫なの?森って広いよね?」
kr《問題ないわ、ユラ様と話した後から出かけててもうすぐ戻って来るはずよ》
「朝戻って来てすぐ出かけるの問題ないの?寝不足とかは?」
kr《問題無いわ》
何か人間と全く違うんだ…魔物って凄い
あ!聞こえてきた。うるさい賑やかな声が、アハハ
何か楽しそう…
Rki《母上戻ったのー》
Rka《母上戻った》
Rr《母上戻ったよ》
kr《お帰りみんな成果報告して》
どうやって確認するんだろ?
Ri《じゃルイからね》
ドバドバドハドハドドバ
え?口から、しかも耳を?
その後次々と、報告のため耳を吐き出してる
皆がしっぽをブンブン振ってる、見てるだけで楽しそう
kr《じゃ発表するわよ》
みんな真剣だ可愛いー
kr《1位ルキ2位ライ3位ララ4位ルマが決まった》
コルリが子供達に指示をしてユラ達は出発する
ユラはララの背中に乗り、森を駆け抜けて行く
しかしとんでもないスピードだよ、時速100kmは出てるんじゃない?
前の時とスピード全然違う。
だって顔伏せてないと息き出来ないくらい凄い風圧だよぉ
途中ボクを気づかい何度か休憩してくれた。
ルルの背中の毛を握ってるけど、握力なくなって、何度か落ちそうになるから、スピードを落としてもらった。
あ!速度落ちてきた今日はここまでかな?
ガウガウ《ユラ様お疲れ様でしたここで夜営します》
ユラがルキに持たせた、大きな袋に入れてあったユラの野菜をコルリ達に渡すと、皆美味しそうに食べ始めた
ユラも一緒に食べて眠る時、ユラはコルリのお腹にもたれかかるように眠ると、ユラを隠すように、ライが寝そべって眠り始めた、ユラはモフモフの中にいて嬉しくて、しばらくモフモフを堪能してたらいつの間にか眠ってました
次の日朝早くから移動を始め、お昼頃森の出口辺りについて、コルリ達と別れた
別れる前にコルリが笛を口からだし渡して来た
kr《ユラ様戻る時、森に入ったらこの笛を吹いて下さい。
ユラ様が戻るまで子供達が、待機してますのでお迎えにあがります》
「わかった」
ユラは手を振りコルリ達と別れ、森の中を歩いた。
少し歩くと草原に出て、さらに歩くと、街道に出て道なりに歩いた。1時間くらい歩くと、何か見えて来たのです。
「あれは村?かな?なんか建物ボロボロた… 人住んでるの?」
村入口誰もいないけど、それよりこの匂い何だろ?人いるの?ユラが村の中を歩いてると、大人の人見つけたのです、
でもなんかおかしいのです。見ると小さな女の子に、大人の人二人で何かを取り上げようとしてるのです。
「こんにちは、何してるですか?」
「ああ?何だガキか?見てわかるだろ!こいつの持ってるミカナの果実を徴収してるんだよ!」
「そうだよ!俺たちはこの村を守る警備をしてるんだ、こいつの持ってる怪しい果実を調べるんだ!文句あるのか」
子供がかすれそうな声で話してくる
「あたし 森に 入って 見つけた のもう5日も 何も 食べて ないの 」
そんな… ひどいこの男の人もガリガリだし、みんなあんまし食べれてない?
ユラは、大人の人に手を離して貰うように言った。
「おじさん達、この子5日も何も食べてないって、離してあげて下さい」
「うるせぇガキ邪魔すんな!」
ドカン!
ぐー
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
ユラは男の人に蹴られて、飛ばされ転がっていく
女の子は、両手を広げ止めようとする。
「はぁはぁ…おじさん達やめてあげて!」
「うるせえぞガキが!この村はな国に見捨てられた村何だよ!何も知らねぇよそ者が首突っ込むな!」
やった情報もらえるのです。
ユラは、村の事を聞いて見た。
「何で見捨てられたですか?畑とかあるのに」
男達は、いろいろ説明してくれた。
「教えてやるよ!あんなの食えねえ!何か知らねえが、実の中に変な虫が入ってて、それが小さくて見えねんだよ!それを一緒に食ったら、身体の中虫に喰われ皆死んだ!」
え?野菜の中に虫?寄生虫の危ないやつかなぁ…
知らない情報だ…
「それ王都に報告したですか?」
「したよ!でもあいつらこっちで対処しろって!今国は、食糧が不足してるから援助は出来ないと言われたよ!」
食糧不足って言ってもいろいろやりくりすれば、何とかできると思うけど…
国の上の人達何やってるの?
他はどうなの?
「じゃ他の村や町は」
「みんな見捨てやがった!もうこの村には食い物がねぇ!
ほとんどの村人は死んだ!残ってるのはこのガキ一人と、後20人くらいの大人だけだ。
明日にはもっと減ってるだろうな!わかったか!
俺たちは生き残るために必死なんだよ!」
ユラは考えました。見捨てられた村なら秘密にするお願いしたら、聞いてくれるかもです。
ユラのスキルの実験なのです!害虫にも病気にも負けない野菜作りの…
ユラの今の野菜は、害虫にはやられちゃうのです!
よく見たらたぶん病気もあるはずです。変な枯れかたしてるのね。ここで実験して見たい!
「あの!あたしのこと秘密にしてくれるなら、この村救ってあげれるかも」
男達は、汚いフードを被ったユラを見て怪しむも一応どうするか聞いてくれる見たいです。
「ふん怪しい格好したガキの言う事を誰が信用するんだよ!まあ一応皆の意見聞いて来てやる!」
「ちょっと待ってくださいその果実返してあげて!」
ユラは、子供の持ってた果実を返してと言ったけど男達は、持って村の中に入って行った。
「これは没収だよ!じゃぁな!」
ユラは女の子に近づくと、女の子はほとんどしゃべれなくなってて、呼吸も弱くなっていってる、ユラは慌てて女の子をおんぶして歩きだす
あそこじゃ飲ませられないです、村の外のどこか陰になるような所、急がなきゃ死んじゃう
どこかない
はぁはぁ
あ!あそこ大きな岩の陰あそこなら
はぁはぁ
よしついた
「待っててね今飲ませてあげるから」
ユラはHP回復ポーションを女の子に飲ませた
でも飲む力もないくらい弱ってる
ユラはポーションを口に含み口移しで飲ませた、舌を喉の奥まで入れて
ゴックン
やったぁ♪一口飲んだら少し回復したからポーションを口に直接流し込むと
ゴックゴックゴック
身体が光り顔色が良くなっていく
良かったぁ助けられたんだ
女の子はしばらくすると目を覚ましてユラを見て来る
「お姉ちゃんが、エナを助けてくれたの?」
ボクは、女の子が回復したのを見て安堵した。
「よかった間に合って、私はユラって言うの」
女の子は、お礼を言ってくる
「ユラお姉ちゃん、助けてくれてありがとうなの」
「はい!ウフフ」
女の子はユラを見つめ質問してくる。
「お姉ちゃんは、どこからこの村に来たのですか?」
じーーーーーー
ぅう見つめられてるどうしょう…
ここは曖昧に…
「…… 森かな?アハハ」
すると女の子は、今の状況を説明して、一緒に連れて行って欲しいと懇願する。
「お姉ちゃん!お願いあるのです。エナはお父さんもお母さんも病気で死んじゃっていないの。
もうあの村にも戻りたくないの!だからエナも一緒に森に連れてってください」
ぅうどうしょう…
この子あの村には戻せないよね
「ダメ?」
ぅう…そんな目で見られたら…
「わかったの、ただ約束して!お姉ちゃんいろいろ秘密あるから、絶対人に話さない事!」
エナは、嬉しそうに返事をする
「うん♪わかったの」
「これからよろしくねエナちゃん」
「はい!なの」
うわーユラに初めて仲間ができたの…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます