ユラのポーションにお姉さんは驚く(改)
「嘘でしょ……」
ラースキラータイガー災害級の魔物!嘘でしょ… それが7体も信じられない
私達がもっと驚いたのが、その魔物の中でも一際大きいラースキラータイガーの
背中から、小さなフードを被った子供が降りて来たことだった。
皆小さな子供を見て驚いている
私達は、魔物を刺激しないように小声で話していた。
「あの子は人間なの?災害級の魔物従えて来たのよ、私達どうなるの?」
「あんな小さな子供が…魔物を従えてる…」
「ほんと人間の子供なの?」
「皆黙って見てましょう」
そしてその後がもう圧倒的だった。
私達の回りの数百はいたゴブリンが、たった一体のラースキラータイガーに瞬殺されて行くのだ。
ガォーーーーーーー
ズシャー
ブシュー
「あの魔物次元が違う… 前脚を一振りで刃斬が3本しかもスピードが速いし、威力が全然違う」
パラオラース達が、他のラースキラータイガーを見てると、どれも動きが速く、ゴブリンの上位種がまるで相手にならないくらい瞬殺されて行く。
これが災害級と言われる魔物の力か・・
ゴブリンがいくら数が多くても、まるで話にならないくらい瞬殺されて行く。
その中に一人ぽつんとたたずむ小さな子供、側に1体ラースキラータイガーが子供を守るように寄り添っている。
ゴブリン達は、子供に目をつけて群がるが、まるで相手にならなず、次々瞬殺されるゴブリンの姿だけがあった。
私達の回りにいたゴブリンもいなくなり、周りが静かになった時大きな雄叫びが聞こえる
グォーーーー!
ズンズン
ズンズン
少しして私達の近くにいたラースキラータイガーより、まださらに大きなラースキラータイガーが一体歩いて来る。
あれは子供が乗っていた個体だ…
私達は恐怖で震えが止まらない
目の前に集まった災害級の大きな魔物、その前を私達に向かって歩いて来る小さな子供
近づいて来た子供が、恐怖で震える私達に言葉をかけてくれる
「お姉さん達もう大丈夫なのです。ゴブリンの群れは全て倒したのです。」
私達はその言葉を聞き、涙が溢れいつの間にかその子供に抱きついていた。
その子供が優しく抱き締めててくれて、優しい言葉をかけてくれた。
「怖かったですね。よく頑張りました。」
私達全員助かった安心感で泣き崩れる
「うわーーんごわがづだ、もうダメかと思ったのうわーーん」
その後他の子達も子供に抱きつき大泣きし始めた
「「「「ごわかったーうわーーん」」」」
少し離れてたところで見ていた、ラースキラータイガーが、私達のすぐ近くに集まって来て、私達はパニックになる。
すると子供が安心させるように
「お姉さん大丈夫。皆なユ… あ 友達だから」
私達は少し落ちつくと、自分達の状況を見た服は、剥ぎ取られ裸、全員がまともに歩くこともできない重傷…
しかもここは入口から30km以上入った森の中、助けてもらってもここで放置されたら、死しかないと諦めたとき、私達は驚きの光景を目にする。
私達の服や装備を、あの子の指示なのか、魔物達が集め持って来て、目の前に置いてくれたのだ。
私達はお互いを見る。誰もが見た光景が信じられないものだったからだ。
魔物達が、人間の服や装備を集めて持って来るなんて、あり得なかったからだ。
たぶんあの子供のおかげだろうなと私達は、思った。
その後子供が、私達全員の身体をじつと見つめた後、私に信じられない物を渡してくれたのだ。
それは見たこともない綺麗な色のポーションだった。
「お姉さんこれ飲んで下さい、じゃまたなのです」
パラオラースは、急にラースキラータイガーが子供の近くで小さく吠えた後、そのうちの一体が伏せをして、子供を背中に乗せて、立ち上がり森の中に消えて行ったのだ。
その突然の出来事に驚いてた
「なんで?私達助けてもらってまだお礼も言えてないのに・・・ 」
みんなも子供が去った場所を呆然と見つめていた。
私の護衛が子供をよく見ていたらしく教えてくれた。
「あの子銀髪の長い髪してたわね」
「ライスあなた見たの?」
ライスは、頷き観察し気がついた事を教えてくれる
「はい!少しでも情報を得ようと観察してました。
それにあの子自分の名前を名乗ろうとして、途中で止めたような気もします。
ユ・・の後少し間がありましたから、言おうとして止めたのだと思います。」
パラオラースは、ライスの観察力に感心していた。
「なるほどね。いい情報ありがとう」
いえそれ以上だと思うけど…でも戻った時何か役に立つかも知れないわね。
ライスは謙遜して答える
「いえ、護衛として当然のことですから」
シシル達が私に聞いて来る
「パラオラース様、この液体は何でしょうか?」
パラオラースは、シシルに言われて気づく。
そうだ!もらった液体だ。私は見て迷うことなく答えた
「これはHP回復ポーションよ!しかも見た事もない薄い緑色の綺麗な色したポーションね。飲んで見ればわかるわね」
シシルは、不安な顔をして聞いてくる
「大丈夫でしょうか?」
私は、安心させるように答える
「私達は、あの時助けてくれなければ死んでいたのよ!あの子供を信じて飲んで見ましょ!」
シシルは納得してパラオラースに答える
「そうですね。少しでも回復できれば折れた脚に添え木でもしたら帰れますから」
ローザも自分の状態を見て肩を落とす
「そうだよね命助けてくれたんだから感謝しないとね、はぁー この怪我だと2ヶ月かなぁ…
きれいに治っくれたらいいけど…」
ルーパスも身体を見てため息を吐く
「だよねーこの怪我じゃ治っても冒険者続けらるかどうか… はぁー」
ライスは、まともに歩ける状態でないのに守ると告げる
「パラオラース様ライスは、このような状況でも盾となりお守りしますので」
パラオラースは、ここにいる全員まともに歩ける者がいないのを知っている。
こんなん状況だとゴブリン数匹でも、どうなるかわからないと思ってた。
気になるのは、やはりこのポーション…
それと助けてくれたあの子が魔物に何か教えられたのか急に立ち去った事ね。
あの子の状況から考えられるのは一つ誰か人間が近づいている?
そうでないと説明がつかない…
おそらく何か事情が合って森に捨てられた子供で、人間に知られたくないから?
とにかく人が近づいてるなら服をまともに着れないこの状況は、まずいわね。
あの子のくれたポーション…さてどんな感じかしら…
「ライスの気持ちわかったから、とりあえずこのポーション飲んで見ましょう。
さてどんな効果のポーションなのか楽しみだわ」
ゴクゴク
パァーン
「何これ?身体が熱い特に折れてる脚の部分とか、腕も…うう…身体全体に暖かさが広がっていくぅー
はぁー暖かいお湯の中にいるような気持ち良さが広がっていくーーー」
そんな私の状態を見て全員がポーションを飲み始める
ゴクゴク
パァーン
「ふぁー不思議な気持ちで暖かいわー」
「うわー凄いほんと不思議な感じだー」
「ほんとだ飲みやすいし不思議な感じ」
「うむ気持ちいいほんと不思議な感じ」
それぞれ不思議の体験が、1時間近く続き、身体の反応が治まった時私達は、驚愕した。
「嘘!治ってる!あの骨折が治ってるよーー」
「ほんとだ全部治ってる!信じられない!」
「グスン・・治ってる・・ ありがとう森の妖精さん」
「嬉しいよぉーこれでまた冒険者続けられるよぉありがとう森の妖精さん」
ほんとに信じられない事だった。
災害級の魔物を従え見た事もないポーションを持ってた謎の小さな少女?
また会えるかしら、ほんとうにありがとう…
私達は、この後ギルドからゴブリンの群れの調査に来たギルドの調査団に救われ町に戻った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます