第6話ユラとスキル(改)
ボクは、お父様にステータスの報告をし廃嫡の発表をされた後落ち込んでいた。
執事長は、ステータスの事でお父様達に馬鹿にされたボクを見て慰めてくれる
「ユラ様、お気を落とさずに、私もお手伝いしますからまた頑張りましう」
メイドのマリも
「ユラ様は優しいから中々戦いのスキルが身につかないだけです!私もサポートしますので頑張って下さい」
「うん!ありがとう、頑張るよ」
お母様の部屋にでも行こっと
〈コンコン♪〉
「?お母様、入るね…… 」
ん?お母様様子が…
ボクは、すぐベッドに駆け寄る
「お母様!お母様!しっかりして!グスン…」
母は、わずかに生きがありかすれるような声で
「ユラ… ごめんね … お母さん …
耐えれなかっ た あなたは 諦めず…… しっかり生きなさ………」
「母様ぁーーー!」
母様の病気は、前に薬師の人とお父様が話してるのを聞いた時、何かが使われないとこんなことにはって言っていた。
サマンサがあいつが、何かしたからお母様が体調を崩したんだ!
サマンサは、お母様が咳をしながら部屋を出て行くのを見てニヤニヤしていた。
ある日あいつが、お母様の部屋から香炉を持って出て来たのをボクは見た、あの香炉で絶対何かしたんだ!
母の死は病死として処理され葬儀もごく少数で行われた。
ボクは、母の部屋を整理し大切な物と手紙は部屋に持って帰った。
ボクは、父上に毎日サマンサ母さんから嫌がらせをされていたことを話し、ボクが見たサマンサ母様の行動を話した。
結果父上は、逆上しサマンサ母さんを庇い父の激しい叱責を受ける
「お前は、香炉を持って部屋から出て来たサマンサを犯人扱いするのか!
サマンサは、優しい女性だ!お前の言うようなことはせん!」
「父様!ボクはみたん 「やかましい!これ以上くだらないことは言うな!」 …でも 」
バチン!
「うるさいユラ!儂に意見するなら本宅に住む事は許さん!貴族登録まで離れの納屋で生活しなさい!」
父様の命令でボクは、公爵家の本宅ではなく、使用人の宿舎の更に離れた場所にえる物置小屋に住むことになった。
ボクは少ない荷物をまとめ離の小屋に移動した。
物置小屋は、隙間も多く雨が降れば雨漏りと言うレベルではなく、とても寝れる状態ではなかった。
メイドのマリが補修するのを手伝ってくれて何とか住めるくらいになった。
食事はお父様が許すまでは、本宅での食事は、禁止されメイドが小屋まで運んでくれる事になった。
しかも1日1回使用人より少なく、硬い黒パンと味の薄いスープだけだった。
これは、サマンサ母様の指示でボクには、この食事で十分だと…
こんな感じで、ボクが本宅から追放されたことで、サマンサの行動がどんどんエスカレートして行きサマンサ母さんのボクに対する横暴は続いた。
ボクは、スキルも身につかないなら剣術鍛練する必要ないと、自由にすればいいと言われ、お父様はボクの存在を無視する事にしたのだ。
ボクは、ここで2年間頑張ることにした
「2年間頑張っていろいろ身につけてやる!
ユニークスキルも気になるし、それにお母様の手紙の事もあるし絶対お父様達を見返してやる!ボクは、魔力循環もできるようになったんだ!見てろよ!」
ボクは神様からの頂いたユニークスキル土壌錬成をいろいろ試すことにした。
よくわからないスキルだし目立ちたくないから小屋の中でやって見よっと♪
まずどうなるんだろ?土壌って事は、土の中だよね、錬成は地面の中にあるものを作り上げるでいいのかな?とにかくやって見よう
ボクは、地面に手をつき土壌って頭の中で唱え魔力を注いで見た。
あ!何か範囲がわかる。
1m×1mが土壌をいじれるみたいだ…
よしやるぞぉー!ボクは土をかき混ぜるイメージで魔力を循環させて注いだ。
はぁはぁ…
これってきつい後少しで終わりそうどけど、頭が痛いしフラフラする…
あれ?
バタン
ボクは魔力枯渇で倒れそのまま眠り続けた
うー…
あ!そっか昨日魔力枯渇で倒れたんだ。
うぅボクの魔力ショボいから仕方ないか、そういえばセバスが成人までに魔力枯渇を繰り返せば、魔力が大幅に伸びるって言ってたような…
よし!だったら時間かかるけど、これ繰り返せば魔力も伸びるしスキルも成長するしいいじゃん
ボクは昨日に続いて地面に手を当て魔力を注いだ。
バタン
うぅ… また枯渇で倒れたんだ・・・
諦めないぞ、後少しで土壌が出来上がりそうだし
ペタン
よくなぁーれ♪むーー!
あ!出来た見たい…
バタン
うぅ… また枯渇か、でも出来たから嬉しい
『うわーーここだけ何かすごいよ♪地面がほんのり温かい…何か発酵してるような…』
何かワクワクするよぉ♪
フフフ魔力も少し上がったし、次はマリにもらった種をひとつ植えてっと
ボクは、再び植えた地面に魔力を注ぐ
今度は錬成だ、種を育ちが早く大きくなるようにイメージする…
あ!何かできそう…
大きくて美味しい栄養も沢山…
しっかりイメージしてと…
参考にするのは前世にあったおいしそうな野菜・・
スキルレベルかな?
栄養とかは、まだ制限あるっぽい…
これはまだ難しそう・・
うーーん
でもこのまま魔力を注いで… クラッ
バタン
辛い・・・
うぅ… また フラフラだ…
魔力枯渇かぁ…
「はぁ… お腹すいたなぁ そう言えば実験始めてからご飯食べてないや、おかしいなマリがいつも運んでくれるのに、何かあった?
あいつか!サマンサ母様だなー 何かしてくると思ってたけど、負けてたまるか!」
ボクは、再び魔力を注ぎ続けた
バタン
やったぁ出来たぁ~♪
もうお腹ペコペコ動けない…
芽が出て来てるから後は、待つだけ… 大きくなるまでどれくらいかかるの?
お母様は絶対諦めるなって言われました、だから諦めない…
バタン
…………
ボクが最後に薄いスープとパンを食べてから6日かぁ… もぅ ダメかも …
ガチャ
ボクは倒れたままマリを見つめた
マリは、倒れてるボクを抱き上げ泣きながら謝る
「ユラ様遅くなって申し訳ございません!
こんなになって… グスン
何度もユラ様に食事をお願いしたのです!
なのにサマンサ様が許してくださらなくて…
私達メイド全員で何度もお願いしてやっとお許し頂けました。
ユラ様ゆっくりとお飲みください」
ボクは、マリに抱えられ薄味スープとマリが噛み砕いて柔らかくしてくれたパンを食べさせてもらった
「マリありがとう… ギリ ギリ 生き延びる事が出来た…の」
マリは、長くここに留まると次に来る間隔が長くするって言われて、出て来たらしくボクが食べ終わって、落ち着いたのを見て、ボクに頭を下げて小屋を出て行った。
マリには次来るときに何でもいいから種が欲しいと書いたメモを渡した。
芽が出てから3日目ついに実が出来た。しかも普通より大きく、実も沢山出来ていた。
ボクは、さっそくひとつもぎ取って食べて見た
ブシュ
「ふわー甘くて美味しいー!」
ボクは、夢中で食べたこの野菜は、確かトメト…
大きいし、美味しいんだけど…
一番驚いたのがボクの弱った体力が少し回復したことだった
ボクの土壌錬成スキルで作った野菜は、成長速度、収穫量、収穫物の大きさ、美味しいさ、成分… たぶん回復?これって飛んでもないスキルだよ!
土壌錬成… 異世界品種改良か、これからレベル上がるとどうなるんだろ…
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