第5話ユラの扱い(改)

☆・☆・☆

私は公爵家に勤め15年になるメイドのマリ、残念ながらこの公爵家には、悪魔がいる。

その為に毎年メイドが辞めている。

昨年は、メイド長が辞めた…



今年から私がメイド長としてやっているが、公爵家の主人でもあるサマンサ様は、横暴でいつも多くのメイドが、泣かされてい。

今日もいつもの如く私と執事のセバスが奥様の部屋に呼ばれた


「マリ!セバス!私が部屋に入ったら机の上の書類がなくなっていました。

貴方達私の部屋を掃除する時は、ちゃんと物があった位置を確認しなさいと言ってたでしょ!

なのに何で、机の上にあった大事な書類がないのよ!

あれが無いと大変な事になるのよ!」



執事もメイドも何度も頭を下げて謝っていた。


「申し訳ございません、奥様」


「あのね!謝ればすむ問題でもないの!貴方達二人責任取って辞めなさい!」


私達が奥様から叱責を受けてるところにユラ様が入って来て、サマンサ様に話し出す。


「サマンサ義母様、ちょっといいですか?」


「はぁ?あなたに母さま何て言われたくないわ!何よ!今見ててわかるでしょ!忙しいのよ!」


「ボクは毎日決まった時間に屋敷の周りを走ってるのですが、あの時サマンサ様がメイド達を呼ぶ前に窓を開けてましたよね?」


「確かに開けたわよ!」


「その時部屋の入り口の扉も開けてました?」


「部屋の空気入れ換えたかったから開けたわ」


「その時、部屋の中から外に向かって風が吹いたでしょ」


「当然よ!そのために開けたんだから!バカなの貴方は!」


「ですよね、その時机の上確認しました?ボクはあの時部屋から白い紙が、飛んで行くの見ましたけど」


「な!……………」



「これではないでしょうか?サマンサ様、何でも人を疑うのは良くないと思いますよ、次からは、ちゃんと確かめてからにしてくださいね、サ・マ・ン・サ・様」


「くぅ………………」



サマンサ様は、ユラ様を睨み付けて部屋を出て行来ました


私達は、ユラ様に頭を下げ感謝を述べましたするとユラ様は



「ボクに礼は不要だよ!」


と言われ部屋を出て行きました


ユラ様は理路整然と正してくれて、奥様の行動が原因で私達は悪くないと、指摘してくれたのです!本当に嬉しかったです



またある時は、私がトータス様に無茶なことを指摘され夜トータス様の部屋に来るように言われました。

あの時は、私は汚されてしまうことを覚悟しました。


そんな時たまたまユラ様が通りかかり、トータス様に反論させることなく退けてくださいました。


あの時は、私が台に登り窓ガラスを拭いていた時でした。

トータス様が何か特別な力を使って私の後ろを通り過ぎました。

その時私は、トータス様の存在に全く気がつきませんでした 。

トータス様は私に向かって怒鳴って来ました。


「おい!マリ、俺が通ったのに無視するとはどういう事だ!」


「申し訳ございません!トータス様が通った事全く気がつきませんでした!」


私は深く何度も頭を下げ謝りました、それでもトータス様は許してくださいませんでした。


「いや許さん!罰として今晩俺の部屋に来い!メイド服は脱いで来い、いいな!」


「それだけは… 許して下さい」


「ダメだ!俺の部屋でお前をしつける!」


私は絶望しました。私は諦め落ち込んでるとユラ様が来てくれました。


「トータスずいぶん姑息な事してるんだね。マリ謝る必要なんてないからね」


「ユラ!お前何言ってるんだ!邪魔するな!この出来損ないが!」


「言葉づかいが悪いぞ!ユラお兄さんだ!トータスが気配消して通り過ぎたから、何やるのか見てたら笑ったよ!お前バカじゃない」


「う・うるさい!俺は次期領主だぞ!」


「だから?何!それは8歳になって貴族登録してからだろ、今はボクが長子だ!トータスの命令却下だ!」


「くそ!後少しだったのに、覚えろユラ!」


「あそうだトータスに行っておくね、ボクが長子であるうちは、誰一人メイドに手を出させないから!」


トータスは何かぶつぶつ言いながら走って言った


私は助けて頂いたユラ様に深く頭を下げ感謝しました

「ユラ様ありがとうございます」


「たぶんもう露骨な事してこないと思うから、でも何かされたら教えて」


「わかりました、ほんとうにありがとうございました」


ユラ様は、手を振りながら去って行った


☆・☆・☆

コンコン


「サマンサ母様トータスです」


「入って」


「どうしたのトータス」


トータスは怒りを露にして話した

「母様!能力もない屑ユラ何とかできないですか!あいつに意見されて、目的を邪魔されました」


「あら、私もよ生意気に私に注意するなんて!ほんとうに腹が立ちます。旦那様にわからないように弱らせましょう」


「母様何か方法あるのですか?」


「あの子の母親と同じ方法でじわりじわりもいいわねフフフ… 」


「母様すぐに処分しないのですか?」


「そんな事すれば王都から調査が入るから、ちゃんと考えるから任せなさい」



「わかりました、母様何かできることあれば言って下さい」


公爵家のお荷物ユラめ今だけだからな!せいぜいメイド達にいいところ見せて頑張りな

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