夏の北イタリアの風景や、文化や慣習、食事シーンなどがとても素敵です。日本人の主人公たちを囲む多国籍&個性的な楽団の仲間たちも賑やかで、ちょっと複雑な関係の人たちもいたりして……。
音楽については作曲家や楽器などに関する丁寧な解説や面白い蘊蓄を要所に書いて下さっているので、詳しくない方でも知識を増やしつつ楽しく読み進められると思います。
しかし何と言っても、ピュアで健気なヒロインと誠実で奥手?なヒーローの淡い恋の行方がどうなるのか楽しみでなりません。まだまだ明かされていない謎もたくさんありそう。
マンジャーレ、カンターレ、アモーレを体現している素敵な作品だと思います。音楽やイタリアがお好きな方に是非おすすめしたいです。