第3話:武器の種類、用途について(刀、サーベル編)

 武器……正確にはいわゆる近接武器について。

 正直このテーマは詳細に書こうとすると際限なく書く事が生まれてきてしまうので、さじ加減が難しいところです。


 とりあえず、刀剣から。一口に刀剣と言っても色んな種類があるよね。

 それら全てを列記していたら切りがないので、幾つかの用途や種類に分けて書いていこうと思います。


 用途とは、要するに攻撃方法や防御方法です。

 斬りつける、突き刺す、殴る。こう記してしまう事は簡単ですが、実際にはもう少し剣術は複雑です。例えば日本刀と西洋のロングソードでは、その性質がまるで違う事は明白ですよね。その違いは東西の甲冑の頑強さの違いから来るものなので、異世界ファンタジーにおいてはあまり意識する必要はなさそうですが。剣と魔法の世界なら、日本刀でフルプレートメイルを斬り裂く事も可能ですし。


 ですが基本的には、日本刀やサーベルのような刀剣は防具を着ていない、或いは軽装の相手を斬る為の道具です。

 実際、日本では江戸時代、甲冑を着込んだ戦争が終わり、防具は着ていても精々が帷子かたびら程度の相手を斬っていた頃が日本刀のピーク? だったはずです、多分、恐らく。

 サーベルの方も、ナポレオン時代から近代までの間、銃の普及によって甲冑が廃れ、結果として防具を装備しなくなった人間を斬る為のものでしたしね。


 ともあれ防具のない人間を斬る以上、日本刀やサーベルは必ずしも渾身の力でぶん回す必要はありません。

 手足を斬りつけるだけでも痛みや筋組織の損傷によって相手を不利に出来ますし、出血させてしまえば時間は自分の味方になります。

 剣道の小手打ちなんかは、そのまんま、相手の手を斬りつけて戦闘継続を不可能にする――そして然る後に殺傷する為の技術ですよね。


 刀やサーベルを得物とするキャラクターを描くのなら、そういうちょっとテクい事をさせてみるとそれっぽくなるかもしれませんね。

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