見知らぬ男

部屋に帰り、風呂入り、寝支度をすると、俺はブラッディを隣に寝かせ寝ることにした。


明日も早いしな。


俺は布団に潜り込んだ。






十分後...




ね、寝れねぇー!


俺はベットから起き上がる。


「どうしよ。ブラッディも寝ちゃってるしな。」


あたりを見渡して、何かしらやることを探す。




ーないな。




取り敢えずのどが渇いたし、水を飲みに行くか。


俺は食堂に向かった。






食堂に着くと、コップを出し、瓶の中に入っている水をコップに注ぐ。


カラカラだった喉に水魔法を使った魔道具で冷やしてあった水がしみわたる。


「うめー!」


思わず声をあげてしまう。


一気に飲み進めると、コップの中の水が一瞬でなくなっていることに気づいた。


早いな俺!


まあ、喉も潤せたことだし、布団に戻るか。


自室に帰ろうとすると、誰かの足音が聞こえた。




ースタスタスタ.....


どんどんその足音は俺がいる食堂に近づいてくる。


だ、誰だ!?




俺は入り口の方をじっと見つめる。


すると相手のシルエットが少しずつ見えてきた。




あれは...マリーか?いや、王累?え?知らないぞ?


よく見ると、風呂敷を頭に巻き、黒い上下の(現実、というか異世界にもいたのか...)見知らぬ男だった。



泥棒か?いや服装が泥棒の模範と言えるからそうだな。勝手に解釈する。


深呼吸をし、机に隠れ、小声でスケレヌを唱える。


取り敢えず様子を見るかな。


泥棒の後をつける。








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