家への帰還
「何かないのか?物を小さくさせる魔法とか。」
「この世界には存在しませんが、羅人さまなら出来ますよ。ただ熟語を唱えるだけですし。」
またディスってるのか分かれない励まし方だな。
「はぁ。まあやってみるか。」
苦笑いしながらブラッディに手を向け、熟語(?)を唱える。
「【収縮】!」
俺が唱えると、ブラッディはどんどん縮まりやがて、手の平に収まるようなサイズになった。。
やっぱり俺の魔法の能力はすごいな!
けど、神様からもらったものだけどな。
まあ、ブラッディもゲートに入る大きさになったし、家に帰るか。
俺はレイカに声をかける。
「さあ帰ろうか。」
「そうですねー。これ、二度目の会話ですけどね。」
「確かに。そうだな!」
クスリと笑い、レイカとブラッディとゲートを潜る。
「ただいまー。」
四階の階段を降り、三階の食堂に向かう。
すると、てきぱきとメイドさんたちが働いているのが見えた。
「あれ、今日からだっけ?メイドさんたちが来るの。」
椅子に座りながら、近くでばくばくと夜ご飯を食べていた筋利に聞く。
「そうだよ。羅人たちが裏世界に行っているときにギルドに行ってきたんだ。それより、君の隣にいる小さいモンスターは何だい?」
「今日訓練のために呼び出したブラッディ...何だっけ?」
隣で大人数のご飯を作るのに解放され、嬉しそうにしているレイカに聞く。
「ブラッディアイ・デビルドラゴンですよ。闇属性の練習で出したんです。」
「そうなんだ!」
「今度の戦争に役に立つと思って。」
そう言いながらブラッディの頭を人差し指で撫でる。
「さあ、レイカ。料理人さんたちが作ったご飯を食べようか。」
俺とレイカは料理場に向かった。
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