新使い魔、名前決定!

「ドラゴン、取りあえずお座り。」

試しに命令してみる。

するとすぐにお座りをした。忠犬かよ。


お昼代わりに持ってきたサンドイッチをドラゴンにあげながらつぶやく。

「名前、決めないとな。」

「ドラゴンのドラ...それじゃ俺の先代使い魔とかぶっちゃうしな。どうしようかなー。」

一人頭を抱えていると、レイカがいつの間にか俺の横にいた。


「確かにかぶりますね。じゃあブラッディアイ・デビルドラゴンのブラッディを取って、『ブラッディ』なんかはどうですか?」

にっこり笑って提案してくれる。

「確かに!それいいな!じゃあ今日からお前の名前はブラッディだ!」

そう言って俺はなんちゃらドラゴン(俺はそう呼んでた)改めブラッディの頭を撫でた。

「ガォ!」

やっぱり可愛いな。

「かわいいですねー。」

レイカもそう思っていたみたいだ。

「そうだなぁ。じゃあ戻ろうか。そろそろ夜ご飯だし。っていうか、俺たち昼食べてなくない?ブラッディにサンドイッチあげっちゃったし。」

「そうですね。でも、お腹すいていませんよ。私。」


「「ぐぎゅううーー」」

レイカが自信満々に言ったとき、俺とレイカのお腹がちょうど同時に鳴った。

お腹すいてるじゃん。

「帰ろっか。」

「はい..。」


俺とレイカがゲートを潜ろうとしたとき、あることに気づいた。

「「ブラッディ、ゲート潜れないよな。(ですよね)。」」

「ガォ...。」

ブラッディが申し訳なさそうに鳴く。

お前のせいじゃないよ。

また俺はブラッディの頭を撫でる。

どうしようか。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る