羅人の恐怖

「風属性じゃダメだったよ。」


レイカに先ほどの状況を伝える。


「では、光属性の魔法を使ってみましょう。羅人さま方は先ほども言った通り、ほぼ熟語を唱えている同然なので、自分で魔法を作ることが出来ると思いますよ。地球で使われているものなどをヒントにして、考えてみてはいかがでしょうか。」


レイカがアドバイスしてくれる。


ほめているのか、皮肉を言っているのか分からない説明だな。




まずは、ドラゴンの攻撃を見て、弱点を見つけないとな。


先ほどとは違う場所に剣を刺してみるかな。


さっきは足に当てたけど、今度は目に攻撃してみるか。




風魔法の【送風】(送風機をヒントに考えた。)で地面から風を送り、体を浮かせる。


ドラゴンの近くまで行き、剣を構える。


すると、相手も俺の気配に気づいたらしく、口から炎を吐いてきた。


少しでも当たったら一瞬で死ぬな。


直感的にそう思った。


恐怖で足が震えている。


ーでも、これもユキリを守るためなんだ!


そう思い込み、ドラゴンに終止符を打つために魔力を溜め始めた。


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