なんちゃらドラゴンとの対決。
「どうすればいいんだ!?」
焦って聞くと、俺の表情とは反対で、嬉しそうに答えてきた。
「この状況を利用して、ほかの属性の練習も済ませてしまいましょう!」
「そうだな...。」
つい、苦笑いしながら答えてしまう。
今日の練習で神様、神獣は、一言一言が軽くて、ポジティブだってことがわかったよ。
まあ、これは練習だと思い、やる気を出す。
「あと、あまり使っていないのは、光属性、火属性、風属性、無属性だな。レイカ、アドバイスを頼む。」
俺は、横に置いてあった剣を握り住めて、ドラゴンに向かって走り出した。
「まずは一撃当ててみるかな。」
ひとり呟き、ドラゴンに剣を振り下ろす。
ーカキン!!!
周りに鉄のような音が鳴り響く。
皮膚は、剣だけじゃ斬れないか...。
「どうすればいい?」
遠くで戦いを見ているレイカに大声で聞く。
「まずは、この前マリーさんが使われていた竜巻を使ってみましょう。相手の動きを封じられるかもしれません。」
「分かった。【トルネード】!!」
俺が唱えると、ドラゴンの周りに竜巻が現れ、周辺を覆った。
竜巻の中に閉じ込められたドラゴンは尻尾を振り回して必死に対抗している。
「おっ!これ、いけるんじゃないか?なあ、レイ…」
レイカにそう伝えようとすると、ドラゴンのしっぽが竜巻を切り裂いた。
ダメだったか...。
一体、どうやって対抗すればいいんだ?
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