闇属性の練習【前編】
「今日は特訓だ!」
俺は表世界から裏世界に繋がるゲートの前で両手を挙げる。
昨日はあまり練習がなできなかったので、今日は精一杯練習する為裏世界に来た。
ここなら地面をいくら破壊しても被害がないからな。
魔法についてはまだわからないことがたくさんあるので、レイカを連れてきた。
ドMな性格が練習の邪魔にならないように、美稲の催眠済みだ。(ちょっとかわいそうだけれど。)
「今日はたくさんご指導しますよ。」
レイカがやる気満々の笑みで言ってくれる。
「頑張るぞ!」
俺とレイカは笑いあった。
本当に彼女はMの性格がなければ惚れていたんだけどな。
「ではまず、普段あまり使わない属性の魔法を放ってみましょうか。」
「分かった。じゃあ....闇属性とかやってみるか。というか、どんな魔法があるんだ?」
俺は聞く。
「主に美稲様が使われる催眠や、魔獣を召喚するとき、黒魔術を使うときなどに使われますね。まあ、そのほかにも使われていますが。」
レイカが答える。
「そうなんだ。でもそれじゃあ、あんまり使い道ないんじゃないか?黒魔術?っていうのは日常生活で使われているところは見ないし、魔獣も滅多に(俺たちだけかもしれないけど)召喚しないじゃないか。催眠は美稲に任せればいいし。」
「いえ、ちゃんと練習すべきです。私といっしょに練習しましょう!!」
あまりにも練習しないことに反対するので、俺は練習することにした。
何でそんなに言うんだろう。
俺は疑問に思いながらもレイカに練習方法を尋ねた。
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