魔法を上達させるには。

「ただいま!」「ただいま帰りました。」


「おかえり。募集の手続きは出来たかい?」


筋利が迎えてくれる。




「無事できました!」


「後日、またギルドに行くことになった。」




「そうかい。そういえば、マリーちゃんと、ネリーちゃんがエル君に魔法を教えるって言っていたけど。


見に行ってみないかい?」


「そうするか。」


確かに昨日、そんな約束をエル君の前で提案したな。




「クースも行くか?」


「はい!ご一緒します!」


「じゃあ三人で行こう。」


そうして俺達は、三人でエル君の魔法の練習を見に行くことにした。




「エルくん、頑張ってるかい?」


筋利が呪文を唱えていたエル君の肩をポンとたたいた。


「...あ、はい!」




「当然ごめんな。」


まじめに練習していたエル君の邪魔しちゃったかな...。




そんな風に感じていると、エル君は笑顔で


「いいえ!むしろありがたいです!きてくれてありがとうございます!」


と、答えてくれた。


天使のようなほほえみだな。




「ちなみにエル君は属性、いくつもっているんですか?」


クースが疑問に思ったような顔で聞く。


確かに。実際に魔法を使ているところは見たところないもんな。




「エル君、魔法の技術において、すごい優秀なんですよ。彼、コミハムさんの魔道具で調べたところ、四属性もの属性を持っていることが分かったんです!」


エル君の代わりにネリーが答えてくれる。




「どんな属性を持ってるんだ?」


俺が聞くと、今度はマリーが答えてくれた。


「水属性、火属性、土属性、無属性ね。水属性、火属性は私たちが教えられるからいいけど、ほかの二つは持てないから、土属性、無属性の属性持ってる人がおしえてあげて。」


そうだなぁ。俺が教えるのもいいけど、皆にエル君と仲良くなってほしいからな。


ほかの人に教えてもらうか。




「ちなみにクースはどんな属性をもってるんだ?」


「僕は無属性、光属性、水属性です。」


おっ!クースは無属性もちか。じゃあクースには無属性担当を頼むかな。




「じゃあ、エル君に無属性魔法を教えてくれるか?」


「いいですよー。」




次は土属性をだれに頼むかだな。



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