レイカの苦労
「なあレイカ?」
レイカを自室に呼んで聞いてみる。
「はい?拘束するならきつく縛ってくださいね!」
「違うわ!」
相変わらずMがでたな。まあいいや。
「いつもレイカは大勢のご飯を作ってくれるじゃん。それ、大変じゃない?」
「いいえ?」
「大丈夫なの !?」
「毎回毎回横で羅人様に罵倒されている、と思いながら丹精込めて作っております。」
「それ、絶対無理してるだろ。」
「まあ、人数も増えましたしね。」
「そうだろ‥‥。というか本音出ちゃってるんじゃん。」
「あ‥‥。でもどうやって対策するんですか?みんなで作るとか?」
「いや、それもいいけど、使用人を雇うっていうのはどうかな?まだこの屋敷の改装も終わってないし、レイカも外に出たいだろ?」
「まあそうですね‥‥。わ、私は賛成します‥‥。」
ついに本音がでたか。
「じゃあみんなにも相談してみる。いつも作ってくれてありがとうな。」
「いえいえ。では、失礼します。」
感謝の気持ちを伝えると、レイカは出て行った。
「そろそろ寝るか。」
俺は一人呟き、布団に潜り込んだ。
ー翌朝ー
「おっはよーございます!」
「‥‥へ?」
俺の部屋にはいって来たのは‥‥クース?!
「まだ眠いから寝かせて‥‥」
「聞きましたよ!レイカさんとのお話!」
「え?聞いたのか‥‥。まあいいけど。それがどうしたんだ?」
「ギルドに行くんですよ!」
「へ?何で?」
「仕事として屋敷の改装、管理、食事を作ってくれる人を探すんですよ。」
「ギルドでハローワークみたいなことができるのか‥‥。」
「はろーわーく、とは?」
「仕事が探せる施設のことだよ。」
「ああ、師匠がいた世界のお店ですか。まあそのような感じです。ほら、行きましょう。」
「みんなに許可を取らないと。俺とクース、レイカだけじゃ雇えないよ。」
「もう皆さんに許可とってあります。」
「だから‥‥え!?」
流石王子。すごい行動力だな。驚くの通り越して笑っちゃうよ。
「みんなの許可取ってあるってことは言っても良いってことですよね!」
「まあそうだな。じゃあギルド行こうか。」
俺が発案したし‥‥。行くか!
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