決戦前夜ーそれぞれの作戦ー
【ネリー視点】
お姉ちゃんとの戦いが決まった私は、ドラさんの部屋に向かった。勿論羅人君の事についてだ。ドアをノックしようとすると、お姉ちゃんが羅人君の部屋に入ろうとしているところだった。私はお姉ちゃんには負けないから。という視線を送り、睨み合った。そして私は柔らかい表情でドラさんの部屋に入った。
「入りますね。あの、明日どうすればいいでしょうか。」
私は入って早々に明日の事について相談した。
「あ、ネリー様ですか。明日のことですね。まず、 マリー様、ネリー様の属性をお聞きしても良いでしょうか?」
「私は水属性、光属性で、姉は火属性、風属性です。」
言われた通りに言うとドラさんは属性について解説してくれた。
「水属性は火属性に有効ですが、光属性は風属性に無効ですね。しかし光属性は回復魔法としても利用できるので自分にかける分では良いと思います。なので攻撃は水属性、回復は光属性を利用する事をオススメします
私はあまり魔法の事について知らないので魔法の種類について尋ねてみた。
「そうですね‥‥。私が知っているもので言えば羅人様がよく使われている【放水】、他にも相手の前で爆発し、水が飛び出す【アクアボール】や、水でできた弓の【アクアアロー】などがあります。しかしそれだけではマリー様には勝てないので水属性で最強と言われている••••を使うとよいです。」
「そうですか。頑張ります!」
「頑張ってくださいね。」
ドラさんと話し、自信を持った私はドラさんの部屋を出た。
羅人君の部屋を出た私はレイカさんの部屋に向かった。ネリーがドラさんに相談するなら同じ神獣のレイカさんに聞いてやろうと思ったからだ。レイカさんの部屋に入るとなぜかレイカさんは椅子に自分を縛り付けていやらしい声を出していた。
「あの、何してるんですか‥‥?」
ちょっと引き気味に聞いてみるとレイカさんは、少し驚いた顔をしてその後にっこりと笑い、衝撃的な事を言ってきた。
「私、実はMなんですよね。よかったら私のご主人様に‥‥」
私はやばいことに巻き込まれると思い、レイカさんの言葉を遮り断った。
「やめときます。というか、明日の件について相談してもいいですか?」
私はこんな人に相談してもいいのだろうかと思いながらも尋ねた。
「そうですね〜。えっと確か‥‥、マリーさんの使える魔法属性は火属性、風属性ですよね。で、ネリーさんが水属性、光属性ですか。まず、予想ですが、ネリーさんの作戦は、光属性で回復して、水属性で攻撃するということだと思います。なのでマリーさんは風魔法で相手の魔法の念唱の妨害、攻撃と、炎魔法で防御をすることをオススメします。」
「分かりました。ありがとうございます。」
私はレイカさんは少し性癖があるけれど、いい人なんだな。と思い自室に戻った。
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