第四話 世界の中心で忠誠を叫ぶ
「いまだ皇城に居座る者どもへ伝える、今すぐ撤退せよ。お前たちがいるところは世界の中心といっても差し支えない場所である。速やかな撤退なければ攻撃する」
神聖日光皇国皇都市街地は中心に位置する皇城を除いて奪還軍によって占領され、今なお皇族を盾に立てこもる皇国宰相を名乗る反逆者に対し最後通牒が出されていた。
「こちらにはまだ皇族がいるんだ、攻撃なんかできるはずもないだろう」
「ですね、ですが私たちも死にたくはないですし既にミッションはクリアしています。そろそろ撤退してもいいのでは」
今回の内戦の主犯は南方世界ミリジミア海上帝国によるものであった。
彼らは自国に対する危機を回避するため工作員を何か月もかけ侵入させ、浸透。
敵対する中央世界を混乱させようという意図である。
「一芝居して逃げるとします。おい、拡声器貸せ」
「貴様ら不忠の者どもにやられる我らではない。するというのならかかってこい、正義という剣が貴様らを攻撃するであろう」
すぐさま皇城門のバリゲートが破壊され銃撃戦が始まる音がする。
それを聞きながらミリジミア海上帝国陸軍特戦班は脱出口から撤退した。
最後まで戦ったのは彼らが本物の宰相であると信じて疑わなかった皇城の衛兵たちであった。
皇都奪還作戦 報告書
皇都奪還作戦開始から23時間後、皇城の制圧を完了。皇族及び皇国宰相、アルジャ連合国リレロ大使の保護に成功。作戦目標を達成した。
なお宰相を名乗った者はミリジミア海上帝国の工作員であると考えられ、世界を混乱に陥れた罪は征南戦争によって贖われるべきであろうと考える。
南央洋中央条約機構 機構軍総司令官 山風天馬
第三次征南戦争 第二次作戦概要
本戦争二次作戦においては敵ミリジミア海上帝国周辺海域での海上優勢を確保するために行う。
具体的にすると海上帝国北側の天北海域と呼ばれている海域に存在する島の占領をもって作戦完遂とする。
この島は海上帝国軍の軍事基地となっておりこの基地を確保することによって敵軍の当方に対する攻撃の激減、またこちらの敵本土に対する攻撃作戦を行うことができるようになる。
情報局の調査によるとミリジミア海上帝国は日本国と同様の転移国家である可能性もあり、技術レベルは依然不透明である。
作戦時には確実に敵主力艦隊との接敵も考えられる。これには第五艦隊の総力、また連帯する第一航空戦闘集団をもってして確実に排除する。
海上優勢の確保後、上陸部隊を揚陸して占領を目指す。
結局投稿はギリギリになって申し訳ありません。
今年一年ありがとうございました。12月はノーパソを新しくしたりして書く環境の変化であまり更新できませんでした。
恐らくこれが投稿され、閲覧される頃には2022年を迎えていると思います。
新年もよろしくお願いします。
このペースでいけば目標通り今年度中の完結ができそうです。来年度には自分が受験生になる関係でペースが今まで以上に遅くなると思います。なのでできるだけ今年度中に日本国の野望は完結をさせたいと思います。
改めて、これからもよろしくお願いします。 海野快斗
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