第四話 殲滅

「南央洋中央条約機構軍最高司令官より第五十二水上打撃群へ、皇国に栄光あれ、繰り返す、皇国に栄光あれ、以上だ」


「始まったか」

「ああ、だが最初は衛星国を叩き潰すだけだ、航空部隊と第五艦隊第一分艦隊で制海権と航空優勢を取り孤立させ最後に首都への空挺で落とす」

「そう簡単に行くのか?」

「こっちは第三文明圏だぞ、所詮第二文明レベルしか許されていない数だけの軍隊に負けられない」


「負けられないか」


世界最強の軍隊の最高司令官と海軍の最高司令官はそう言葉を交わした。




神聖日光皇国による第三次征南戦争開始宣言と同時に中央世界各国の海軍が行動を開始しミリジミア海上帝国最大の衛星国であるトーリア制海国周辺の海域を制海権を奪取するために行動を開始した。

これに対しトーリア制海国は既にヒリジメア戦争時に海軍を壊滅させられているため航空機による対艦攻撃を行った。

トーリア制海国は宗主国であるミリジミア海上帝国から初期型の対艦攻撃用ミサイルを供与されておりかなりの自信を持っていた。


だが既に南央洋中央条約機構軍の航空部隊が展開しておりミサイルの射程圏内に入る前に悉く撃墜されてしまう。

第一世代ジェット戦闘機では第五世代に敵うわけがなかったのだ。




そして開戦5日目、既に制海権を奪う手段を絶たれたトーリア制海国はミリジミア海上帝国の援軍を待つ事なく最後の残留艦隊を首都近辺の軍港から出撃させた。

狙うは南央洋中央条約機構軍第五艦隊第一分艦隊所属の第五十二水上打撃群である。



「無人偵察機より通報、敵艦隊出撃、繰り返す、敵艦隊出撃」

「やっとお出ましですか、、、第五十二水上打撃群司令に繋げろ」

「了解」

「こちら第五十二水上打撃群司令、水嶋です。どうされました総括」

「敵艦隊が君らの方へ向かっている、第一種戦闘配置」

「了解しました、ミリジミア海上帝国の援軍は」

「ない」

「そうですか、今後も何か情報があれば是非」

「勿論、健闘を祈る」

「了解」


一時間後、真の飽和対艦ミサイル攻撃にされされたトーリア制海国艦隊は全艦が撃破され首都への空挺降下を待つことなくトーリア制海国は降伏した。















更新が止まり申し訳ございませんでした。まだ本調子にはなりませんが少しづつ更新頻度を元に戻せたらと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る