第三話 総会

「では全会一致で日本国の我が機構に対する加盟を許可する」

拍手が行われ、確認作業が終了した。

加盟自体は既に最高会議にて決定していたのであったが機構側としては初の途中正式加盟国であるので手続きが難航したが何とかそれも終わり正式加盟となった。

日本国が異世界に転移してから一ヶ月、南央洋中央条約機構への加盟が許可され経済が安定へと向かっていくことになる。

「申し訳ありませんが至急お伝えしたいことがあります」

そう立ち上がったのは機構軍統合最高参謀本部の後方銃後係参謀である。


「前回の最高会議で最高司令官より各国に対して通達致しました南方世界について動きがありましたので報告いたします」

紙を見ながら逼迫した声で伝える。

「南方世界で覇権主義国家ミリジミア海上帝国が興り我々中央世界へ侵略を進めていることはお伝えしましたがその属国であるトーリア制海国が我が機構のパートナー国家のヒリジメア都市国家連合の首都、ヒリジメアへ侵攻、我が機構船籍の船舶なども次々拿捕されているようです。拿捕された船舶の解放のため第四艦隊所属の

第16駆逐隊が向かっています、尚これは南央洋中央条約にによって明記された

南央洋中央条約機構軍最高司令官の権限によって行われています。」


「それで、ヒリジメアの国防軍はどうしているんだ」

「なぜ緊急情報なのに機構軍から報告があるんだ」

日本国は特に知らない相手であるために何も言うことはないがその他の国の大使は質問攻めを行う。


「ヒリジメア国防軍首都駐留部隊はトーリアの艦砲射撃によって壊滅、何とか海軍の

首都陸上防衛隊が抵抗していますが恐らく三時間もせずに陥落するとみられていて、

都市国家連合政府は暫定首都のライシアに機能を移し、国防軍の全部隊を集め

徹底抗戦するようです。ですが主力の一翼を担う第二艦隊は現在皇国に寄港しており

間に合うかどうか分かりません。そしてヒリジメア都市国家連合が降伏するということは中央世界と南方世界のつながりが絶たれる事と同義であり救援は必須であるというのが箋聯せんれんの見解でありまたそれも可能だというのが統合最高参謀本部の見解であります」


その後、機構軍の派遣について三時間後、ヒリジメアの陥落が伝えられ、同時に

ヒリジメア都市国家連合政府から救援要請が入りヒリジメア都市国家連合の主権回復を名目に機構軍の派遣が決定された。














定番の日本が安定したら他国との戦争に巻き込まれるムーブでした。

あれ、おかしいな、この章の名前加盟と交流では、、、大丈夫です、すぐに終わります。(というか日本は部隊派遣しないし)

やっとテスト期間が終わって普通の投稿ペースに戻れるかな、、、

以下はヒリジメア都市国家連合の概要です。





国名 ヒリジメア都市国家連合

世界区別 南方世界

政治体制 共和連合制

国家元首 トリア・セルーノ 

首都 ヒリジメア

同盟関係など 南央洋中央条約機構パートナー国家 SWEU参加国家

概要 近世より南方世界の玄関口として栄えた複数の島々が一つ一つの国家として

独立し、国家連合となった国家である。経済的に南方世界屈指の力を持ちまた、政治力もあるため南方世界の代表国家の一つである。

主な産業は観光業、独立時別荘が多く人口がとても少なかったため現在でも移民を積極的に受け入れ多文化社会を目指している。

軍事力は島国であるために海軍が重視され二個正規艦隊と四つの駆逐隊、二つの

潜水隊を持つ。


注、SWEUとは南方世界経済連合の略






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