第四話 機構軍派遣

「部隊編成の最終確認だ。陸上部隊は第一海兵師団と第6空中機動旅団、航空部隊は第23即応航空団、海上部隊は第16駆逐隊と第3潜水隊、後は第五艦隊第一航空機動戦闘群でいいだろうか、、、」

南央洋中央条約機構軍最高司令官である山風天馬元帥が統合最高参謀本部に居る全員に対して確認する。

「最後に、ヒリジメア救援部隊指揮官を山風和人中将に任ず」

「はっ、謹んで承ります」

山風和人中将は一時的に統合最高参謀本部より貸与される統合部隊指揮官徽章を受け取るための許へ向かう。

そして受け取って元居た場所へ戻ろうとすると小声で元帥が囁く。

「(心配はしていないがちゃんと麻里さんには挨拶しておけよ)」

「(はい)」

元帥はフッと笑い全体へ顔を向ける。


「あくまで今回の機構軍派遣はパートナー国家たるヒリジメア都市国家連合救援であるが恐らく一年後以内にはミリジミア海上帝国は中央世界敵対国家指定されその属国であるトーリア制海国ともにたる彼らは制裁を受けることになるだろう、その時の為の前哨戦と思って欲しい」

今一度元帥は全体を見渡し言う。

「最後に、最優先特命、賊共を叩き潰せ。以上だ、なにか質問は」

「「なし」」


最優先特命とは最高会議議長のみが発することができる機構軍が従わなければならない最高の命令である。





「まさか本当にするとは思わなかったよ」

そう山風天馬にいうのは南央洋中央条約機構軍海軍総括海軍総指揮官、渋川譲元帥である。

「中将への昇格を推薦した奴が何を言う、、、まあ贔屓と見られないようにするさ」

「そうか」

「バックアップは頼む」

「もちろんですよ、元帥」

かつて春風国海軍で競い合ったライバルは微笑んだ。


尚、南央洋中央条約機構軍で統合部隊指揮官徽章を貸与されるには中将以上の階級が必須である。










南央洋中央条約機構軍ヒリジメア都市国家連合救援部隊は一路南へと出撃する。
















ちょっと短くなりましたが次回で戦争を終わらせて、その後はちゃんと加盟と交流の章どうりの展開にしていこうと思います。やっと神聖日光皇国に触れられるかな。

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