戯言

才能って、あると思います?

……この世界にいると、よく耳にするんですよね。才能がどうとかっていうのは。

自分に向けられるものでも、そうじゃないものも色々ありますが。

まあ、便利ではありますよね。この言葉。この一言だけで十分な誉め言葉になるので。

でも、よく話題に出されるからこそ、思いません?才能って何なのかって。

いえ、皮肉とかではなく。これは純粋な僕の疑問です。

この世界って、所謂上手い下手というのがわかりにくい世界じゃないですか。

作品の評価は個人の趣味嗜好によるものが大きく、はっきりとこの作品が優れてる、というのは決めることはほぼ不可能に近い。

勿論、品評会みたいなものはありますけど、あれって言ってしまえば、いかに審査員の人たちに作品で媚びるかなんですよ。

媚びるのが上手ければ対価が生まれる。それだけなんです。

だけど、そういう場にいる人たちに限って、才能って言う言葉を使いたがるんです。

「やっぱり才能がある人は違う」とか「生まれ持った才能ってあるんだね」とか。

……いや、滑稽だと思いません?

努力も、技術も、なにもかもこの一言でまとめることができるんです。

結局、何が言いたいかって?

まあ、僕はあまり、この言葉は好まないって話です。

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