2020 #30文字以内で小説を書け その3

大人になればもっとなめらかに生きられると思っていました。


甘そうな名前をつけるから人に舐められるんだよ。


存在しないと思って心おきなく崇拝しやがって。


たまたま夢が終わる場所にふらりと立ち寄ったのですよ。


彼ですか? グラン・ギニョールの登場人物のような人ですよ。


誰でもできるようなことほど苦手なんです。玉乗りとか。


線グラフはいつでも上向きにしておけばいいんです。


優しさと会社の利益は反比例しませんか。


それは発想の転換ではなく、社会の構造の問題だと思います。


世の中には正しくないグレーしか存在しない。


マッコウクジラの腔内に住んでみたいです。


自分でも知らないうちに少数派へ属してしまうんです。


ドーナツの穴を食べたことがない者のみが石を投げなさい。


明日の夜明けが終わりの始まりなんです。


今日も死体を解剖するドラマを観ながら昼食を食べます。


レディオヘッドを聴きながら流星群を見ます。


いつから人は自分の首に鈴がついていることに慣れたんでしょう。


怒ることってあるんですか、と人から聞かれたのは三度目です。


美人がブスというときの無邪気さと残酷さを見習いたい。


そんなに乳房が好きならあなたがつけてください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る