第38話 黒騎士イアンと姫騎士ティアの成り上がり2
「早くいきますよっ🎵イアンっ🎵」
るんるんでおれのまえを歩くティア。
夕焼けに照らされたその姿はそれはもう美しい。
「ちょっ、ちょっと待ってください。おれもうヘトヘトですよ‥‥」
いつもは気にならない黒のフルプレートが重い。
そう。おれは夜の情事をすると急激にスタミナがごそっと無くなるのだ。
多分弱点ともいえるだろう。
その代償として相手は元気になり尚且つ怪我すら治るという地獄仕様。
相手は無限にできて、俺は死ぬほど疲れる。
本当に勘弁してほしい。
まぁティアもかわいいからつい流されちゃうんだけど。
俺がしたい訳じゃないだからねっ。
と需要もないツンデレするとティアが暴走するから危険だ!
かくして冒険者ギルドに到着するとすぐに奥の応接間に通される。
「よくきてくれた。私はオオサカ冒険者ギルドマスター ナガレだ。よろしく。」
入ってすぐギルドマスターに握手を求められる。
ほぅ?俺の勇者センサーに反応するとはギルドマスターはただ者ではないな。
「はじめまして。イアンです。」
「ティアです。」
ティアも握手をする。
「ふむ。二人とも確かな実力がありそうだ。実は近くのグァテマラ山に黒龍が住み着いててな。その討伐隊に参加する強者に声をかなけているのだ。」
「でも俺たちまだCランクですよ?」
そう、電光石火でランクをかけあがっている俺たちだが、冒険者になっては日が浅く、まだCランクだった。それでも充分異様なのだが。
「それだけ人材が不足している。それに黒龍は何体かいるらしい。邪竜の先兵とのうわさもある。ランクに囚われず強者が必要なのだ。」
「更に先ほどの報告書でオークジェネラルやナイトがいる集落も二人で殲滅してきたことも聞いている。ランクもBランクにアップしよう。どうだろう?是非協力してもらえないだろうか?」
ギルドマスターが頭をさげる。
首都のギルドマスターがわざわざ単なる冒険者に頭をさげるとは。
流石俺の勇者センサーに反応するだけあるな!
おれは快く承諾した。
出発は4日後らしいので少し時間がある。
外の依頼を受けるには時間がたりない。
おれが思い悩んでいるとティアに腕を捕まれた。
「たまにはゆっくりしてもいいでしょ?❤️
」
ティアがニッコリ笑う。
それはもう美しい顔で。
「い、いや、こ、困っている人が何処かにいるかもっ!依頼探してくるっ!」
おれは踵を返そうかとしたがまったく動けない❗️
ティア最近パ、パワーアップしたんじゃないか?
「くふふっ!いくよ?イアン?」
ちょっティア、黒いオーラでてるっ!
それ魔王のやつだからぁ!
こうしておれは4日間朝から晩まで貪り尽くされた。
「もうらめぇぇぇぇ!」
「主しゃまぁ❤️大丈夫っっ❤️すぐ回復いたしましゅ❤️」
だからそれが駄目なんだからぁぁ!
おれはこの4日間で間違いなくレベルは10
上がっただろう‥‥‥‥‥
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