第35話 囚われの荷物持ちアイン

「ちょっ、そろそろ満足しただろ?!」


「だ、だめれすぅ‥‥まだたりましぇん‥‥❤️


裸のガラスティアがおれの服の端をガシッと掴む。


俺は魔王ガラスティアによってシリウス神聖王国に拐われてきていた。


ていうかこいつデレすぎだろ!


も、もう一滴も出ないよ!


おれもう帰るからね!


「ま、まっれ、主しゃまぁ‥‥‥‼️❤️」


いやもう一滴もでません!


「このまま主しゃまがここに、居ると、きゅうしゅちゅしに勇者がくるはじゅれすぅ」


ふむ、なるほど‼️お前天才かっ!


エロいことしてる場合ではない!


よし!


勇者様を強化せねば!


聖剣だ!


魔王を倒すには勇者様に聖剣が必要だ。


どうやってわたす?


「主さま❗️私取り込んだ神の姿に変化する事ができます!ですのでこの世界の大地の女神シーラの姿で勇者に渡すことができますっ!」


あへ状態から復活したガラスティアが胸の前でぐっと握りこぶしをつくる。


かわいい‥‥


最近おれのツボを押さえてきてるーー‼️



「それいいなっ!お前魔王やめて女神シーラになっとけ!」


そう言うとガラスティアは急に泣き顔になる。


「なんか主さまを女神にネトラレるみたいでずっとは嫌ですぅぅぅ!」


「バカ野郎‼️大切なのは中身だっ‼️おれはっ!魔王ガラスティアじゃなく、一人の女としてお前を愛してる‼️だから女神になるんだっ!」


「主さまぁ‼️❤️永遠に一緒ですぅ❤️」


ガラスティアがヒシッと抱きつく。


だからデレすぎだろ!ていうかチョロインか⁉️ていうか魔王だろっ!


まぁいっか!


おれの勇者様伝説のためにはなんだって利用させてもらいますからね‼️











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る