第32話 荷物持ちアイン拐われる⁉️

「遥々ヤマダ王国へようこそいらっしゃいました!私はヤマダ王国勇者担当大臣にしてこの国の第一王女サラスバディでございます!」


黒眼、黒髪の赤のキモノというこの国特有の服をきた美人がきれいにお辞儀をしてニコっと微笑んだ。


やっぱりお姫さまはかわゆい‥‥‥


俺たちは途中でちょいちょい魔族に襲われつつも無事にヤマダ王国の首都オオサカについていた。


「わぁ!素敵な着物ですね!それにすごい美人さん!」


日向様がキャイキャイとセシア様と一緒に騒ぐ。


日向様もセシア様も超かわゆいよ!


「ありがとうございます。あの、よろしければお名前を教えていただいてもよろしかったです?」


サラスバディ姫が口に手をあてクスッと笑う。


「失礼しました!俺は勇者を、やらせて貰っている凍也です!」


「私は日向です!一応聖女の称号をいただいてます!」


「私はセシア。女神様から女神騎士の称号をいただいてますわ。」


「妾はイリス。魔法使いじゃ。」


「ユリア公国ロイヤルガードのレイラにございます。」


それぞれ自己紹介する。俺は単なる荷物持ちのため、一番後ろで膝をつき控えている。


「では今後の作戦にていて詳しい話をつめるので、勇者様がたは此方へどうぞ。」


「お連れの従者様がたには街の高級宿に部屋を用意しておりますので、出立までおくつろぎください。」


俺たち従者と勇者様がたは一旦別れることになった。


日向様、セシア様、イリス様はぶぅたれていたが仕方ない。


あぁ仕方ない!


おれはルンルン🎵で高級宿にむかった。


部屋は一人一部屋宛がわれており、メッチャ綺麗で広い!


ラッキー❗️



おれは久しぶりにのんびり一人でゴロゴロ、柔らかいベッドにモフモフしていた。


最近毎晩襲われていたから今日はのんびりするぞ‼️


コンコン🎵


いや、今日は歓迎パーティー。勇者様はいらっしゃらないはず。


コンコン🎵


留守でーす❗️


バキャっ‼️


か、鍵こわさないで⁉️


「主さま❤️来ちゃいました❤️」


いやあんたかい!てゆうか、あんた転移使えるでしょーが!扉こわさんといてーな!


「今晩は勇者達は歓迎パーティーとききましたのでお迎えに❤️」


おっお前ここ敵地なんだぞ?


「今晩は魔将の一人に部隊を率いて王城に襲撃かけさせますので大丈夫です❤️」


「主さまは私と私の城のベッドで一騎討ですよ?❤️」


ちょっ、


ちょっとまて!おれはゆっくりしたいんだ‥‥


「ではゆっくりねっとり一騎討です❤️」


おれはこうして魔王ガラスティアに拐われた。


《お主らの荷物持ちはこの魔王が預かった》


という書き置きをのこして‥‥・


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る