第26話 荷物持ちアインの憂鬱

俺は今シリウス神聖王国にいる。


そしてなぜだか超デカイベッドに裸の赤髪の魔族の美女とともに寝ていた。


こいつは魔王ガラスティア。俺はこの魔王に成り代わるため殺しにきたのだが、いきなり土下座された挙げ句奴隷にしてほしい。なんて言い出した!


俺が訳がわからず、急な展開に混乱していると主従契約を結びたいとかいいだし、いきなり襲われた❗️


美女に襲われたら抵抗出来ないよね❗️


だって50年童貞だったんですから!


かくして俺は俺専属の奴隷ガラスティアをてにいれた‼️テッテレー!


てゆうかこれからどーしよ?


俺が悩んでいると俺の腕の中でごろごろしていたガラスティアが言った。


「主さまぁ。如何されました?」


上目使いで俺の瞳をのぞきこんでくる。


俺はガラスティアに事情を説明した。ガラスティアは少し物思いにふけると


「よろしければ私が新しい魔王を見繕い、いい感じに勇者にやられさせましょうか?」


ガラスティアがニッコリ頬笑む。


ヤダ!うちの子優秀!


殺さなくてよかった!


「ありがとう!じゃあよろしく頼むよ!」


俺はさっそく王都に転移すべくベッドを立ち上がろうとした!


しかしガラスティアに手を引かれてまたベッドに引き戻される。


「主様‥‥ご褒美の前払いいただきたいです❤️」


ちょっ、まって!またっ?そんなに何回もできないからぁぁぁ❗️



おれは《三日に一日はガラスティアに会いに来る》と約束させられた。


最高の勇者伝説のためには仕方ない‥‥‥


ちなみにシリウスを出立できたのは翌日の朝になってからだった‥‥


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る