第12話 勇者の旅立ち2
「そ、そんなことがあったのじゃな‥‥」
皆がかける言葉を失っているなか、イリスが声を絞り出すように言った。
勇者の伝説の英雄単の裏にはこのような悲劇的なエピソードも実際には語られていないだけで、あるのかもしれない。
おれも、セシア様の生い立ちをきいて、若干引いていたが、伝説では語られない裏のエピソードをしった気分になり逆に興奮していた。
「大丈夫ですよ!これからはずっと一緒です!セシア様!おれがしっかり支えます❗️」
ん?あれ?なんか色々言葉足りなかった
?
「ホント?ずっと一緒にいてくれるの?」
涙目で上目づかいで見つめてくるセシア様。
くっそ可愛い‥‥。
ずっと一緒ですよ、凍也様、日向様、イリス様みなさんと一緒にね!伝説はここから始まるんです!おれは荷物もちですけどね!
「うん。じゃあ信じる。」
顔を赤らめながらセシア様が呟く。
「だぁ!なにラブコメしてんだ!わかった!おれも戦う!強くなっておれもこの世界のいろいんな理不尽から皆を守ってやる!」
凍也様が席から立ち上ってそう宣言する!
やば~❗️勇者様かっけー‼️てラブコメってなに?
「うん!わたしも!なるようになれっだよ!女子的にさっきのお話は赦せないし!」
日向様も小さな拳を握り締めたちあがる!
ウッホー!ヒロインの日向様もいい感じだ!かわゆいー!
「ふっ。生まれ出でてかれこれ三千年。久しぶりに血がたぎるの。女の敵は皆殺しじゃ!」
イリスさま!だから発言が魔王っぽいっす!
「ありがと!みんな、私もみんなとこの世界と‥‥‥アインも守るから、アインはオークから私を守ってね?」
セシア様がまたチラッとこちらを見る。
「はい!おまかせ下さい!無間収納にいろんなアイテムを一杯しまって持ってきました!」
むぅっ!となぜかセシア様の頬っぺたが膨らむ。
えっ?ちゃんと役にたつからね?
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