第11話 女神騎士セシア・フォン・アーバレス4

光が収まるとそこは見たことがない王城だった。

召還が成功したことに喜ぶものや、こちらの王族の方なのでしょうか?


泣き叫ぶ可愛らしい女性もいらっしゃいます。

魔法陣の中心には、私以外に変わった服装の男女、露出の多いかた、みみが尖っています?魔族?悪意は感じませんね。あともう一人。みなさんそれぞれ素敵ですが、銀髪にシルバーの瞳、非常に整った顔。そして一番は雰囲気。


ビビっと来ました。いろいろとウズいちゃってます。


「初めまして、勇者様がた!おれは世界最高の荷物もちです!荷物を運ぶためにありとあらゆる努力をしてきました!特技は無限収納、万物鑑定です。戦えませんが必ずや役にたちます!是非勇者様のお供にしてください!」


突然その男性がこちらに向かってそういいました。


はっ?


戦えない?荷物もち?でも待って?無間収納?万物鑑定なんて聞いたことないスキル‥‥


いいわね!私は戦うのは得意だしいい夫婦になれそっ!


やだぁ。運命かしら?


女神様!召還させくれてありがと!


そんなことを考えていると、王女殿下が気を取り直し、危機にひんしたこの世界を助けて欲しいと懇願してきた。


なんでも今回の此方の勇者召還は王族、しかも魔力の高い命を犠牲をしなければ出来ない召還法だったらしい。一瞬にして家族の失ったその姿に自分がかぶってみえる。


私は2つ返事で了承した。


今度こそ、私が世界を守ってみせる。


そしてこの恋を実らせてみせる。


私はアインさんをチラッとみてそう強く思った。

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