ルーマニアのドラキュラ関連史跡
ルーマニアで最も壮麗な城 ペレシュ城(シナイア)
ルーマニアの首都ブカレストから車で北上する観光ゴールデンルートで最初に訪問するのはシナイアだ。カルパチア山脈に囲まれた避暑地で、美しい渓谷や緑豊かな自然が美しい。
森の中にメルヘンの世界に登場するようなお城、ペレシュ城が建つ。ドイツ・ルネッサンス様式で王室の夏の離宮として建設されたこの城は白壁と木を組み合わせた壮麗なデザインで、森の中に佇む姿は思わず息を止めて見とれるほど。
外観は写真を撮影すれば絵はがきになるほど見事だが、ペレシュ城を訪問したらぜひ城内見学ツアーに参加すべき。ここまで来て城内を見学しないのは本当に勿体ない。
城の内部は博物館として公開されている。
階段に敷かれた赤い絨毯、両脇に置かれた天使の石像、入り口から心を鷲づかみにされる。
最初から度肝を抜かれるのが武器展示室だ。壁一面に中世の剣や盾がこれでもかとディスプレイされている。ステンドグラスの前には立派な西洋騎士の騎馬像、槍に甲冑が所狭しと並ぶ。まるでゲームの世界に入り込んだような錯覚を覚える。
最初からクライマックスなのに、次々に趣向の異なる贅の限りを尽くした部屋を巡る。シャンデリア輝く執務室、大きなハープやピアノのある音楽室、書棚に見事な彫刻の施された図書室など。調度品もすべて豪華絢爛、どの部屋に入っても新しい感動を覚えた。もう一生分の贅沢品を見学出来た気分になれる。
城の吹き抜け部分も開いた口が塞がらないほど素晴らしい。戦場の城ではなく、王室の別荘なので、とにもかくにも絵になる美しさだ。
ペレシュ城の内部はツアー形式での見学になっており、時間制で出発する。ガイドが先導するが、部屋に残って写真を撮っていても文句を言われることは無かった。
写真撮影はルーマニアではよくあるが、有料。入り口でお金を支払い、チケットをバッグなどにホチキス止めされる。この金額が円換算2,000円かそこらだったか驚くほど高額なのだが、写真が好きな方は支払ってもいい。
ツアーは一階のみと二階つきがあり、二階つきにした。二階は居住空間やホールが中心なので一階ほどの調度品の密度と豪華さは無いが、それでも見る価値はある。
ルーマニアといえばブラン城が有名だが、ぜひシナイアにあるペレシュ城も訪問して欲しい。ちなみに、この城は史実のドラキュラとは全く関係はない。調度品が豪華すぎる城はゲームの世界観そのもの、ということで紹介した。
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