旅立ちへの試練ールート紹介

 仕事を辞めると決めてから旅行会社のサイトを調べはじめた。海外旅行初心者もいいところでルーマニアへどうやって行くのか、さっぱり分からない。ルーマニアのツアーは今でこそそこそこパッケージ化されてお手頃な価格になっているが、当時はまだまだマイナーで、メジャーな旅行社での取り扱いは無かったと記憶している。


 そんな中で見つけたのが、ルーマニア周遊ツアー。ブカレストから北部の修道院まで北上しながら観光地を巡るルートで、ドラキュラの生家があるシギショアラの街も入っていた。これにしよう、そう決めて申し込みをした。

 毎日ルーマニアのことばかり考えてそれはもう楽しみだった。それから数日語、旅行社から人数が集まりそうにないと電話があった。愕然とした。海外旅行の団体ツアーに申し込むのは初めてだったのでまさか催行不能なんてことがあるとは。めちゃくちゃ落ち込んだ。

 しかし、仕事を辞めた今しかチャンスはない。時間もあまりない。あわてて第二候補の旅行社に問い合わせた。


 その会社のツアーはブルガリア・ルーマニア周遊11日間というものだったと記憶している。ブルガリアは正直全く興味が無かったがこの際背に腹である。その会社に申し込みをして、ルーマニアへの旅が確定した。旅の話はこの先で書きたいと思うが、よくよく見たらドラキュラの生家のあるシギショアラをスルーするという超絶残念ルートだった。それでもとにかくルーマニアの土を踏みたかった。

 その悔しさからその後3度ルーマニアへの旅を実現することになる。ざっくり行き先を書いておく。ドラキュラ関連スポットをメインに旅の記憶を書いていきたい。


【1回目】団体ツアー ブルガリア・ルーマニア周遊 (ブルガリアは省略)

 ・ブルガリアから陸路でルーマニア首都ブカレスト

 ・シナイア シナイア僧院 ペレシュ城(入場ナシ)

 ・ブラショフ 黒の教会 ブラン城見学

 ・ビカズ渓谷 ラクロシュの赤い湖

 ・クルージナポカ

 ・バイア・マーレ 農村見学 木造教会

 ・モルダヴィアの5つの修道院

 ・サプンツァの陽気な墓

 ・ブカレスト 旧王城跡


・・・後半順不同。団体ツアーのルートなどでゴールデンルートのみ。ドラキュラに関連が深い本当の史跡はなし。ツアーコースでは無かったが、たまたまブカレストで旧王城跡を見つけて訪問できた。



【2回目】個人ツアー 英語ドライバー手配

 ・空路ブカレスト

 ・シナイア シナイア僧院 ペレシュ城(入場見学)

 ・ブラショフ 黒の教会 ブラン城見学

 ・シギショアラ ドラキュラの生家

 ・ビエルタン要塞教会

 ・シビウ(ドラキュラの息子の墓)

 ・クルテア・デ・アルジェシュ

 ・ポエナリ城(本物のドラキュラの砦)

 ・トゥルゴヴィシュテ(ワラキアの首都)

 ・スナゴブ修道院(ドラキュラの墓)

 ・ブカレスト 民俗博物館 国民の館


・・・本当にゆかりある史跡を巡ろうと自分で計画したルートをドライバーを依頼して訪問した。英語ができるけど基本ドライバーなので歴史的な説明はなし、観光地の前で車から降りてほいほい自分で歩くスタイル。このときに旅慣れていない私はまんまといろいろやらかしてしまった。教訓となった旅。


【3回目】個人ツアー 英語ドライバー手配

 ・空路ブカレスト

 ・シナイア ペレシュ城(入場見学)

 ・ブラショフ 黒の教会 ブラン城見学

 ・シギショアラ ドラキュラの生家 時計塔

 ・ビエルタン要塞教会

 ・シビウ

 ・デヴァの要塞

 ・フネドワラ城

 ・ポエナリ城(本物のドラキュラの砦)

 ・トゥルゴヴィシュテ(ワラキアの首都)

 ・スナゴブ修道院(ドラキュラの墓)

 ・ブカレスト 民俗博物館 国民の館(外観のみ)


・・・2回目とほぼかぶりですが、フネドワラ城に行きたかった。2回目で念願のシギショアラへ行けたものの、映画の撮影で街が一部封鎖されており、時計塔へ登ることができなかったリベンジができた。ちなみに確執のあったドライバーと再開、今度はうまく乗り切った。

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