第18話

 アドニスは声をかける・・・・・

ユーゴニ・・・・


 聞きたい事がある・・・・・

新郎は息はしているが・・・・・・


 生きた屍の様に・・・・・


 ユーゴは剥がし終わったと・・・・・

魂からの者では無く肉体に書き込まれていたので・・・・


 消せたと・・・・・

使いこなされていたら・・・・


 自分と同じならこうも簡単に行かなかったと・・・・

とはいえそれだけでは・・・・・


 魔王に働きかけるかと考えつつ・・・・・


 「何だアドニス」

「続きなら後で」


 今は娘と喜べよと・・・・・

ユーゴは親子であることを念術で見抜き・・・・


 ルーやエズーズン達との日々の槍ちりから・・・・

得た知識で言うべきでないと・・・・・


 上手くいってないんだなと・・・・


 「まあいい」

「話位なら聞くぞ?」


 アドニスは・・・・・

真剣に・・・・


 「魔王を従えどうするつもりだ?」


 ユーゴは・・・・

悩む・・・・


 魔王を従える?・・・・

マスター権限の事か?・・・・


 「マスター権限なら使われたから使っただけだ」


 アドニスは憤り・・・・

ルーを指さし・・・・・


 「魔王であろう」


 ユーゴは笑う・・・・

腹を抱え・・・・・


 盛大に快活に・・・・・


 アドニスはぽかんと・・・・・

ルーもぽかんと仮面が落ちる・・・・


 町民は何が何だか分からないが!・・・・

良い笑顔だぜ我らが王様と!・・・・・


 元サーヴァントはぽかんや・・・

微笑む者・・・・・


 舞台裏に居た断罪予定のウゴは逃げようとする父を捕らえ・・・・・


 快活に笑うユーゴの笑いを微笑み聞く・・・・・


 ユーゴはそうかそうかと・・・・・

ルーは魔王はずっと俺を母の様に姉の様に・・・・


 甘え切って居た俺は・・・・

気付かず・・・・・・


 覚醒じゃなくて導かれて・・・・・


 笑うのを止め・・・・・

「ありがとよ」

「アドニス」


 快活に伝える・・・・

ユーゴは息に・・・・・・・


 「魔王を妃に迎え」

「俺は一度は嫌った綺麗な絵空の国をつくる」


 ユーゴは手を差し出す・・・・

「アドニス」

「共に来てくれ」


 ユーゴの声に皆心酔し・・・・・

二名違うが生きた屍と縛られてる人・・・・・


 「俺はいろいろ足りない」

「補完してくれないか」


 「見返りは」

「アドニスの幸せだ」


 「協力してくれないか?」


 アドニスの娘は自分に言われていると・・・・・

迷わず・・・・・


 「はい協力します」

「お父様を幸せは私の幸せだから」


 アドニスは思い違いしていたのだと・・・・

血ではないのだと・・・・


 そして娘と確かな繋がりがあったのだと・・・・


 アドニスは傅き・・・・

「エズーゲンの王」

「ユーゴ様」


 「導きの学ぶ王よ」

「アドニスお仕えさせていただきます」


 町民も同意し・・・・・

元サーヴァント達も・・・・・


 違う少数の参加者も・・・・・


 ルーはうっとりと・・・・・

エズーゲン達はシーズヴォルター達も流石と・・・・・


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