第17話
牢騎士とユーゴの剣が空でぶつかり合う・・・・
兵装を装着する老騎士は・・・・
振るわされたと・・・・・
驚きユーゴを見つめる・・・・・
ユーゴは笑い・・・・
「魅せてやるよ」
「老いてもなお盛ん」
剣をぶつけあわせ・・・・
ぎぎぎぎと音が響き・・・・・・
老騎士は笑う・・・・
弾けるように豪快に・・・・・
「魅せてみせよ」
「我が名はアドニス・オイター・デナイアル」
「ユーゴ・アーベシュテン・エズーゲン」
「いざ尋常に」
「「勝負!」
劇を演じるように二人空を部隊に剣で切り結ぶ・・・・・
町民も・・・・
ルーも・・・・・・・
シーズヴォルターも・・・・
新郎もサーヴァントもぽかんと・・・・・
ぽかんと・・・・・
いやいやそうじゃないだろうと・・・・
ルーは笑い・・・・
「もう嬉しそうに突っ込んじゃて」
身が変化し銀髪の天使に・・・・
赤い軍服も縮み・・・・
二人を見つめる・・・・
町民もやがて飽きれから興奮し・・・・・
見つめる・・・・・
重圧から解き放たれた柵の内側の人々も見つめ・・・・
胸に熱くなるのを感じ・・・・
其れを破る声が・・・・・
「魔王の力を手に入れて」
「えらぶるんじゃねよ」
「年数の重みを見せてやる」
「マスターコードロード」
新郎の目が赤く輝き・・・・
服が破れ・・・・・
黄金の細身の生体装甲騎士に変化し・・・・
「スタンドアップ」
「デストロイ」
サーヴァントからサーヴァントへ・・・・
命が流れる・・・・・
弱き者の命を喰らい・・・・
強きサーヴァントが狂い・・・・
「俺以外を殺し尽くせ」
「皆殺せ」
「心に傷を負え」
「後少したらハーレムも終わりだ」
「もっといいことを思いついたぞ」
新婦が苦しみもがくさまを見ることなく・・・・・
ユーゴに素手でぶん殴られる・・・・・・
「おごぶわ」
空を蹴り光の如く・・・・・
ユーゴは殴りつつ・・・・
腕をドロっと溶かしつつ・・・・・
「マスターコード」
「リムーバ」
「ルー」
「苦しんでる者をエズーゲンに」
「俺はコイツからマスター権限を剥奪する」
ルーは頷き・・・・
己の影から上半身を呼び出し・・・・・
ルーの中のエズーゲン達も協力し・・・・
黄金の生体倉庫が光に・・・・・
新郎が姿を現し・・・・・
ユーゴは新郎の口に己の体液を強引に注ぎ込む・・・・
「あがががががが」
「おぐぶええええ」
目をひん剥き・・・・・
おかしな声をあげ・・・・・・
そんな中アドニスは地に降り立ち・・・・・
アドニスが動けたのはサーヴァントでは無く・・・・・
魔王否定者という生き様のお陰である・・・・
アドニスはただ感謝する・・・・・
新婦は娘である・・・・・
老い老害と隅に追いやられ・・・・
娘は都合のよい次代のマスターを生む者にされ・・・・
今苦しみから解放されそれでも俯く娘を前にし・・・・・
たしかに人では無くなったのかもしれないが・・・・
「契約から解放され助かったのだ」
娘を見つめ・・・・・
「剣を交え呼気をあわせ」
「悪しきでないと・・・・」
言葉が続かない・・・・・
逃げられた妻に似た娘・・・・・・
本当に娘なのだろうと・・・・・
念術ではそうだと出るが・・・・
何故か信じられない・・・・・
助かった娘を見つめ・・・
やはり喜びはないと・・・・・・
「ならば!」
アドニスは決意し・・・・・・
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