念術強世の覚醒者其の一

第10話

　其れはユーゴの恋をしている・・・・・

念術で作られた閉鎖空間・・・・

　魔王と称された・・・・

歪者以下の存在として・・・・・・

　死ぬことを許されず・・・・

此処に幽閉され・・・・・

　化け物は魔王は世の為になれと・・・・

常に身を削られ・・・・・

　それらは空に散り・・・・

世の生き物に喰われ・・・・・

　世の生き物が出す様々な物を喰らい・・・

　其れは気にしなかった・・・・

何故なら気にする意志が痛覚が無かったから・・・

　しかし悠久の時の中で意志を得た・・・・

それは人の恋に恋い焦がれ・・・・

　己が身では出来ないだろうと思う日々の中・・・・・

　出会う己と同じもの・・・・・

歪を修正するため念術を磨き・・・・・

　そうルーと同様ボデー・・・・・

スライムボデーに己が身を変え・・・・

　しかも美しい！と・・・・

ルーは恋い落ちた一瞬で光より早く！・・・・・・

　ユーゴは己が身に流れるが・・・・

歪まされ使え無くされていたマスター権限を・・・・

　スライムボデーに修正することで行使可能にし・・・

　理想人形の素材を得るために此処に・・・・

　ユーゴに作られたからだをルーは愛し・・・・

しかし自信が持てず・・・・・

　誰か違う者を想う事に心を痛め・・・・

其れは本当にと思い・・・・・

　感情を与えようと試行錯誤する・・・・

ユーゴの為に感情を・・・・

　しかしうまくいかず・・・・

仮面を・・・・・

　ルーは閉鎖空間で思う・・・・・

　ユーゴは何時か気がつくだろうか・・・・

彼の努力こそが想いこそが常に道を・・・・・

　私の幸せを作り出したのだと・・・・

　本の様に朝目覚めたら突然誰かに与えられた力などでは無く・・・

　ユーゴに伝えるべきかと考え・・・・・

ユーゴとの幸せに浸っているため・・・・・

　「どうでもいいか♪」