あとがき



 あとがきで〜す。

 第八部、バリ編、いかがでしたでしょうか?

 コロナで騒がれる現状ですが、気分だけでも海外旅行を満喫していただければ幸いです。


 さて、今回は自分的には新しい試みでした。

 というのも、小説を書く上でずっと苦手にしてることがありまして。

 なんとなく察されてる読者さまもおられたかもですが、じつは資料調べが嫌いです……|||(-_-;)||||||

 めんどくさがりなもので、細かくアレコレ調べることが億劫なんですよね。なので、ふだんは自分の知ってる知識やら、想像で補えるものを書いてるんですが、今回は舞台がバリ島だったので、てきとうに書くわけにもいかず……。


 第七部はフランス、パリと言いつつ、ほぼほぼ魔界だったので、さほど資料もなくごまかせたんですがw


 しょうがなく、適宜ネットで調べつつ書き始めたものの、ちょっと進むと一つ、また少し進むと一つと、わからないことが次々出てきて、一、二話あたりはまったく筆が進みませんでした。


 まずは現地の人の名前ってどんなだろ、から始まって、話してる言葉は?

 民家の様式は? 着てる服は? 料理は? 観光地は? などなど。

 調べれば調べるほど、芋づる式に疑問がわいてキリがない状態にw


 でもね。ちょっと検索すると、なんでも出てくるんですよね。

 最初は南国のパラダイスをイメージしてたんですが、途中でカースト制があると知ってから、見かたが変わりました。まあ、インドほど厳格な身分ではないようですが、名前と結婚にだけは何百年も前の身分がずっと残ってるんだなと。


 バリの人の名前は同名の人が異様に多いんだそうです。それは身分によって、必ずファーストネームにつけないといけない名前が決まってるから……。


 スードラの人なんて、さらには長男長女、次男次女、三男三女、四男四女以外によって、つける名前が変わってきます。作中のワヤンはスードラの長男だってことが、この名前でわかります。ほかにもバリアンのマデさんはスードラの次女とかね。


 現地の人の名前を考えるために調べてたとき、知り合いのジャワ人、インドネシア人の名前と、その和訳したときの意味をアップしてるブログがありました。

 これらの人たちの名前を作品では参考にさせてもらっています。まったく同じにはならないように、一部だけ使わせてもらったり、組みあわせを変えたりしてますね。


 アグンの妹のプトリの名前は、和訳すると『姫』なんですよ。アグン・チャンドラワティ・プトリが正式な名前で、偉大なる月の姫って意味です。王族の末裔にふさわしい美しい名前を用意してたのに、あんまり彼女を活かしきれませんでした……無念。


 まあ、そんなこんなで、なんとか完結。

 バリに旅行に行ったという知り合いユーザーさんには何度も質問してしまって、すみませんでした&ありがとうございますヽ(〃∀︎〃)ノ


 一ヶ月ほどバリに滞在していた気分です。おかげで、すっかり好きな国になりました。いつか観光してみたい。龍郎や青蘭みたいに高級ホテルを豪遊はできないですがw


 ラストのケチャのシーンは自分でもいい感じに書けたかなと思います。


 それでもわからないとこは妄想で補ってますので、じっさいにバリに行きたいかたは自分で調べてくださいね。そのほうが確実です。


 マイノグーラはちょっとジョジョを意識した悪役だったりして。

 面白いキャラクターでした。倒してしまったけどw


 ティンダロスについては、前ふり長かったわりに、あっさり現世に戻ってきましたよね。ほんとはティンダロスのなかでティンダロスの王と争っても……思ったんですが、それやりだすと一冊ぶんくらい伸びるのでやめました。

 いずれ、シリーズのもっとあとのほうで決着をつけようと思います。


 あと、第一部のころから、この話は三角関係になると公言してきたんですが、やっと今回、神父がかましてきましたね。まだ軽めのジャブですが。今後のための伏線ですね。

 いずれ発展していきます。


 次回は第五部海鳴りを書いてるころに思いついた案がありまして、それを出すタイミングかなぁと。

 海鳴りのディアボロと言えば、研究室の地下でしたね。

 あれが関係しています。


 あっ、そして第九部、サブタイトル決まりました〜

『組みかえられた鏡』です。


 次回もお楽しみに(*゚▽゚)ノ

 サンパイ ジュンパ ラギ。

(インドネシア語で、また会いましょう)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る