見慣れた景色、過ごしてきた場所がなくなるのは、なんとも言えない感情がよぎりますよね。変わらない景色の中でそこだけ変化していたりすると、なおさら。
場所は全然違うのですが、自分の経験を連想して思い出してしまいました^ ^
何だか懐かしい光景が見えたような気がします。ありがとうございました!
作者からの返信
読んでいただいた上に、応援ありがとうございます。
羽鳥さんには色々とお世話になっております。
今作品は、角川武蔵野文学賞の募集要項を見たときに最初に頭に浮かんだことを文章にしたものです。すっかり忘れていた昔のことが次々に思い出され筆が止まりませんでした。
後で読み返してみて、「ああ、歳がばれる」と思いましたが、発表しないではいられませんでした。数十年前の話ですが、あれから僕の人生も迷走して今の自分があります。たどってきたいろんなことが小説の執筆の中に生きていたら良いなと思う今日この頃です。
今後ともよろしくお願いします。
学生時代を過ごした場所を社会人になってから訪れると、郷愁とともにちょっとだけ若返ったような気分になります。でも、現実は、確実に時は流れているのですよね。
「駅まで戻ったら、当時から気になっていたバーで武蔵野の空気を吸ったスコッチでも引っかけて帰ろう。
ロック? いや今の気分はストレートだ。」
このくだりが、とても心に沁みました。
作者からの返信
応援とコメントありがとうございます。
昔暮した場所と時間は確かに存在していたのです。でもそれは、その瞬間から思い出の中の世界になってしまいます。そしてその事に気が付くのは郷愁と共に思い出すようになったときなのでしょう。
「駅まで戻ったら〜」の下りは自然と頭に浮かんだ一節で、書いた本人も気に入っています。とても心に染みましたの言葉をいただけて感激しています。物書き冥利につきます。ありがとうございました。