モノローグ2
「今度は上手くいくと良いね」なんて、どの口が言うのだろう。
そんなこと、これっぽっちも思っていないくせに。
私は最低の妹だ。
もしかしたら、お兄ちゃんは私の事を受け入れてくれるんじゃないかと、そんな期待をしていた。
なんて酷い勘違いだろうか。
お兄ちゃんの優しさに甘えて、好き勝手に振る舞って……本当に気持ち悪い。
泣いているところを見られたくなくて、私は自分の部屋に逃げ込んだ。
勝手に期待して、勝手に舞い上がって、無様に泣いている。
救いようのない大馬鹿ものだろう。
私がお兄ちゃんの事をどんなに好きになっても、お兄ちゃんの一番にはなれない。
その事実が私に大きくのしかかる。
でも……それでも、私はお兄ちゃんを諦めきれずにいた。
そんな自分が大嫌いだ。
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