第3話
“ザクッザクッザクッザクッ”
彼女は砂利道を歩いていた。
「どうして私がこんな目にあわなきゃなんないのよ!」
私は愚痴をいいながら何時間もこの道を歩いている。
「ほんとに ここ、どこなの??」
“パカッ”
「もうなんでよ!日本に居んのに圏外とかマジで意味わかんない!
もう今日は最低最悪の日!
朝は、でっかい音で起こされるし!昼間は変な男に追われるしさ!
っていうか、この紙何なのよ!」
彼女はもう一度その紙切れをひろげた。
そこにはこう書かれていた。
【鍵人キーマンを探せ!!】
彼女はまたその紙切れを丸めてポケットにしまい込む。
ふと彼女が空を見上げると
“バタバタバタバタバタ”
ヘリコプターが上空を旋回していた。
「おぉ~い!ここっ!ここ!」
大きく手を振って飛び跳ねてみるが全くこちらに気付く様子もなくどこか遠くに飛び去ろうとしていた。
「あっ!ちょっと待てぇ~!私を乗せてけ~!!」
次第にヘリはどこか小さくなっていく・・・
その様子を彼女は悲しげな感じでただ見届けるしかなかった。
すると
“ファサツファサッファサッ”
ヘリから小包のような物が付いたパラシュートが2、3個放たれた。
「何よあれ ・・・」
その小包はゆっくりと山の頂上らへんに落ちた。
それを見た彼女がこう言った。
「そんなもんいいから私を乗せろォ~!」
“パカッ”
「はぁ~・・・もう16時!?も~鍵人キーマンってどこに居んの~!?」
彼女はそう言うとまた歩き始めた…。
ゴールの見えない迷路を進むかのように。
俺様はなぜここにいる・・・?
目が覚めてから数分後、いつもと違う空気に気が付き考えた。
ここはどこだ?
俺様はまだ刑務所にいるはずだ。
「ここはどこだぁ~!!」
……………。
「誰かいねぇのかぁ~!
クソッたれが!!誰か返事しやがれぇ!!!」
しかし返事はなかった。
ふと横を見ると、布でぐるぐる巻きにされた長い棒みたいな物とメモを見つけた。
俺様はそのメモを読んだ。
そこにはこう書かれていた。
【それを使って島の者皆殺しにしろ!そうすればお前は自由だ!】
俺様はぐるぐる巻きの布をほどいた。
中から出てきたのは・・・
ショットガンであった。
俺様はそれを手にした。
その重量、威圧感、俺様は最強の武器を手にした。そんな気分だった。
【皆殺し】
メモに書いてあるこの言葉俺様の大好きな言葉だ。
俺様は仲間に裏切りられ一生刑務所から出られなくなっちまった。
なのに目が覚めたら刑務所じゃなく横にはシショットガンと久しぶりの指令のメモ。
しかも皆殺しときた訳だ。
「フハハハッハァーハッハッハッ」
不気味な笑い声が辺りに響いた。
「さてと、そろそろ・・・
狩るかぁ!」
男は夜明けの森に消えて行った。
「フフフッ・・・。寝てる寝てる、女だ。なんで女がいるのかなぁ~?聞いてみようかなぁ」
女は小屋のようなところで眠っていた。
僕ちゃんはそれを裏口の窓から見てたんだぁ。
僕ちゃんは起こさないように、静かに、静かに、近付いたんだけどぉ。
そしたら急に
“ドゴォォオオオン!!”
って大きな音がして、びっくりしたなぁって思ってたら
「ちょっと何!?何よマジで今の音!?」
女が目を覚ましたんだ。
「ちょっと、マジで 何?今の音!?もぉ~寝起き最悪~!!
ってかここどこ!?私なんでこんなとこで寝てんの!?もぅ意味わかんない~!」
僕ちゃんは話しかけようと思って女の所に行こうとしたんだ。
そしたら
「きゃ~何この虫!!ちょっとマジで あり得ないんだけど。きゃ~飛んでくんなぁ~!!」
女が虫に驚いて小屋から飛び出していったんだ。
僕ちゃんは 女が寝てたところにいったんだ。
そしたら、そこに女のかばんがあったんだ。
もちろん、中身は見たよ。
“ガサツガサッ”
すると中から女の手帳があったんだ。
「あの女、野上のがみ 晴奈はるなってゆうのか」
鞄の中にはいろんなのが入っていた。
化粧品、鏡、くし、英語と数字が書いた地図が入っていた。
とりあえず、僕ちゃんはこの鞄を返す為に女が走ってった方に向ったんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます