夢と現と裏ボスと
第13話 ファンタジーチェスライフ
叶斗は、風呂から上がり、2階に上がり、自分の部屋で今日買ったゲームのプレイを始めた。
『いやぁ、楽しみだな。何かこのゲーム、俺が夢で体験した事がそのまんま内容になっている見たいな内容だから、興味本位で買って見たけど、さて、それじゃあプレイして見るか。確か題名が、ファンタジーチェスライフと…あった。それじゃあカセットを入れてスタート』
ファンタジーチェスライフの世界
この物語は、叶斗人秀と言う人の、夢の中の、お話。叶斗は、眠かったので、布団に潜り、寝ようとすると、急に、知らない人の声が聞こえてきた。
『君、チェス強いね。僕と一緒にチェスの世界に行かないかい?』
と、言われた。なので叶斗は、
『誰だ、姿を見せろ!』
と、言いながら周りを見渡した。すると、『まあ、姿はもう少しで見れるからもう少し我慢していてよ、』と、言われた瞬間に、真っ暗な世界に連れていかれ、頭がパニックになっていた。そして少し冷静になり、今の状況に気付き、こう質問した。『ここはどこだこれからどうするつもりなんだ』とそして『ここは時空の狭間、ここからチェスの世界に行くんだ』と返って来た。それから、チェスの世界についての事を、教えられた。この人の言っていた事は、とにかく負けなければいいらしい。そして最後にこう質問した。『お前は誰だ』 と。そして、こう回答がきた。『後後嫌でも知ることになるだろうからいまは まだ 教えない。』『まあ とりあえず チェスの世界に 行ってらっしゃい』『あ じゃあついでに、向こうに着いたらいい物をあげる。そしてピンチの時はそれをもってpast リターン って唱えてね。』『じゃあ今度こそ行ってらっしゃい。楽しんでねぇ』と言われまた、視界がくらみ、今度はまた、違う世界に連れて行かれた。そして今度は、川の近くの赤い橋の前にいたそしてその周辺の様子を見ると、和風の建物が多い街並みが拡がっていた。そして少し歩いていくと、街中でチェスをやっているのが分かった。それも チェスの駒が 擬人化している。そして最初にいた場所に戻ると、そこに何かが落ちていた。それを拾って見ると、頭に響くような声が聞こえてきた『ようやく拾ったね さっきいいものあげるって言ったよね?これをあげるからピンチの時、さっき僕が言った通りにそれを持って言ってねぇ』と言われた。そして、頭からスーッとその声が消えていった。
第1話、異世界転生だと思う?始まり
現実世界
『あれ、名前も一緒だし、この物語、夢で見た内容と、全く一緒だ。本当に凄い偶然だな』
と、思いながら、2時間近く掛けて、プレイしていた。そして
『やっと全クリ出来た』
と、言いながら叶斗は、伸びをしていた。と同時に、ある疑問が生じて来た。
『結局、最初から最後まで、俺の夢の世界で起こった事全てがゲームの内容になっていたな。こうも俺の夢の内容と一緒だと、偶然とは思えなくなって来るんだよな。とりあえず、このゲームの制作事務所を見て、調べて見るか』
と、言いながら、パッケージの裏を見た。
『えっと、制作会社は、夢闇会社?ゲーム制作会社でこんな所、聞いた事ないな。とりあえずケータイで調べて見ようか』
そして、机の上からケータイを取り、調べて見た。そして、公式サイトに入ると、
『えっとなになに、この会社が制作しているゲームは、全て人の夢を拝借して、作っております。て、まじか、てことは俺もこの会社に、夢を吸い取られたって事か?怖いから、もう少しこの会社について調べようか。それじゃあまず、この会社のある場所を調べようか』
と、調べて見ると、
『あれ、この会社、俺ん家の近く、てか隣じゃん。確か右隣には誰も住んで無くて、左隣には、ホワイトクイーン…ホワイトクイーン…ホワイトクイーンの家じゃねーか。て事はこのゲームもホワイトクイーンの家の人が制作してるって事か?だが、それなら合点が行く。確か、ホワイトクイーンも俺と同じ夢を見たって言ってるし。とりあえず、ホワイトクイーンの家を調べて見ないとな。じゃあまず、ホワイトクイーンの家の間取り図と、庭の地図を調べてコピーしよう』
叶斗は、調べるのを、ケータイからパソコンに切り替えて、調べた。
『よし、とりあえず調べ終わったから印刷するか』
と、叶斗は、パソコンの上にあるファイルを開き、印刷ボタンを押して、印刷した。
『さて、間取りに怪しい所は無いかな?』
と言いながら、間取り図を、凝視していると、あの家には、地下室があることが判明した。そして、その間取り図と、庭の地図が載っているサイトには、こんな事が書いてあった。
この家は、2010年に、ダーククイーンが立てた家です
と。
『そうなのか。それじゃあとりあえず、夢闇会社の公式サイトと、この間取図を、とりあえず保存して置こう。そして、ホワイトクイーンに電話を掛けよう』
そして叶斗は、ホワイトクイーンに電話を掛けた。
『もしもし、ホワイトクイーン?』
『はい。何ですか?』
『明日さ、話したい事があるんだけど家に来れる?』
『まあ、いいですよ』
『分かった。それじゃあ明日9時頃に家に来て』
『はい』
『それじゃあ切るよ』
『はい』
ガチャ
叶斗は、通話を切った。
『さて、後の事は明日する事にして、とりあえず腹減ったから下に行って飯でも食うか』
叶斗は、階段を降り、リビングに向かった。
『もう飯出来てる?』
『もう少し待って』
『あぁ』
なので叶斗は、席に着き、ご飯が出来るのを待っていた。
『叶斗、ご飯出来たよ。運んで』
『あぁ』
叶斗は、ご飯を、テーブルの上に運んで行った。そして、叶斗は、10分位で食べ終わり、部屋に戻って行った。
『さて、それじゃあまず、ホワイトクイーンの家がネットに転がって無いか調べて見るか』
そして叶斗は、パソコンを開き、画像をさがした。
『無いな。それじゃあ、とりあえず外に出て、ホワイトクイーンの家の周りを回ろう。それで、怪しい事があるかも知れないから』
そして叶斗は、階段を下り、玄関の所まで行った。
『どこか行くの?』
『ちょっとそこまで散歩しようと思って』
『そうなんだ行ってらっしゃい』
そして叶斗は、外に出て、ホワイトクイーンの家の周りを散歩をしている人に装って観察した。
『うーん、怪しいものは見つからないな』
と、呟いていると、その家の後ろに、人一人が四足歩行でようやく通れる位のちっちゃい扉があるのが見えた。
『何だあれは?』
と、言いながら、その穴を、人が居無い時間帯を見計らって覗いて見た。すると、
『あれ、何かあそこに下に続く階段があるぞ。何か怪しいぞ』
と、呟きながら、その場所を、カメラに収めた。
『さて、そろそろ家に帰るか』
と、言いながら、自宅に帰った。
『ただいま』
『おかえり』
と、お母さんに挨拶をした後に、また部屋に戻った。
『さて、パソコンにさっき撮った写真を読み込もうかな』
と、言いながら、メモリーカードを取り出し、パソコンに読み込んだ。
『さて、読み込めたし、画像を拡大化しててと、って何だこの階段の奥の方で光ってる紫のは?とりあえず、これもホワイトクイーンに見せるように印刷して置こうか』
と、怪しい所を見つけ、また謎が産まれたが、これもホワイトクイーンに見せるように、印刷して置いた。そして叶斗は、
いつでもホワイトクイーンと、侵入出来る様に、何か武器を買って置こうかな?
と考え、ショッピングサイトを開き、武器のコーナーを見た。
『ふーん、色んなのがあるな。サバゲー用の銃とか、スタンガンとかも売ってる。何にしようかな?とりあえず、スタンガンの方が良さそうだからスタンガンが良いな。値段は、3万円か。高いな。とりあえず何かあった時のために2人分買わなきゃ行けないから、6万円か…だが、買わないと何があるか分からないし、とりあえず、20万円位は貯金してあるから購入!』
叶斗は、勇気を振り絞って、スタンガンを2個、購入した。
『うーんと、届けてくれる、日時を設定出来るのか。じゃあとりあえず、明日の8時位に届けて貰おうかな』
叶斗は、届けて貰う時間を、8時に設定して、明日に備えて今日は寝る準備をして、寝る事にした。
『それじゃあ明日はあの夢闇会社を突き止め無いとな。とりあえず、電気消して、おやすみ』
叶斗は、眠りに着いた。
そして、次の日の朝。
叶斗は、6時頃に起きた。
『いやぁ、今日は早く起きることが出来た。良かった。寝坊しなくて。とりあえず、顔を洗って飯でも食うかな』
と、言いながら、1階に下り、洗面所で、顔を洗ってから、リビングに向かった。
『いやぁ、朝は何食べようかな?確か、冷蔵庫には、豆腐が入っていたような』
と、言いながら冷蔵庫をガチャッと開けて、確認した。
『あ、やっぱり入ってたか。朝はさっぱりした物が良いから豆腐飯にするかな』
と、言いながら、お皿にご飯を盛り、豆腐と醤油を取り出し、豆腐に醤油を掛けて、ご飯に乗せて食べた。
そして、食べ終わって、皿を洗った。
『さて、歯磨きをしてからまた、自分の部屋に戻るかな?』
と、言いながら、また、洗面所に行き、歯磨きをしてから部屋に戻った。
『さて、今は何時かな?7時か。まだ、届くには時間があるな。とりあえず、あの家の間取りをもう一度見てみようかな』
と、言いながら、間取り図を広げ、見始めた。
『ふーん、左の方に、リビングや、キッチンがあって、後は2階に2部屋と、地下に1部屋、そして、庭の地図は、あった。確か、昨日観察した時には裏の方にちっちゃい扉と、その先には、階段があったよな。このマークがそれなのかな?』
と、言いながら、庭の地図の所に書いてあった、黒くて大きい点が書いてあったので、そこを、じっと見つめる。そして、見つめた後に、とりあえずもう一度ファンタジーチェスライフと言うゲームをやろうとパソコンを開き、ソフトを入れて、プレイを始めた。
そして、30分位、プレイして、
『やっぱり内容が夢で見たのと一緒なんだよな』
と、ブツブツ言っていると、ピンポーンと言う音が鳴り響いた。
『お、来たか。それじゃあお金を用意してっと』
そして叶斗は、用意したお金を持ち、一階に下りて玄関まで移動した。
そして叶斗は、
『はい』
と、言いながら、鍵を開けると、
『宅配便です。ご注文の品を、お届けに参りました。ここに判子をお願いします。』
『はい』
『ありがとうございます。そして、今回買った物の料金も、頂いて行きますがよろしいでしょうか?』
『はい』
『それでは6万円になります』
そして、叶斗は、封筒から6万円を取り出し、宅配の人に渡した。
『ありがとうございます。それではお品物です。』
『どうも』
『それでは、失礼致します』
『はーい』
ガチャ
叶斗は、スタンガンを受け取り、2階の、自分の部屋まで移動して、開封した。
そして、ちゃんと動くか確認してから棚にしまった。
『さて、届いたって事はいま8時ちょっと過ぎ位だから、後、1時間でホワイトクイーンが来るのか。さて、それじゃあ準備しようかな』
と、言いながら、ケータイに保存した物を画面に写し、昨日散歩で撮った写真と、家の間取り図を、机の上に置いた。
『さて、準備も出来たし、あとは待つだけだ』
と、言いながら、待っていると、30分位経った所で、
ピンポーン
と、音が鳴り響いた。
『あれ?まだ9時じゃ無いのに来るの早くね?』
と、言いながら、玄関に向かい、鍵を開けた。
『いらっしゃい、ホワイトクイーン。じゃあ家に上がって』
『はい。お邪魔します』
『じゃあ2階の俺の部屋に行こうか』
そして、2階の叶斗の部屋に向かった。
『で、話したい事って何ですか?』
『あぁ、とりあえず、このゲームをプレイしてくれ』
『はい』
そしてホワイトクイーンは、椅子に座り、叶斗のパソコンを開いて、プレイを始めた。
そして、数10分後、
『あれ、何かこれ、見た事あるような気がします』
『やっぱそうだよな?』
『はい』
『お前、一昨日学校で会った時、夢の話をして、同じ夢を見たって言ってたよな?』
『はい』
『実はだな、このゲームの内容、俺らの見た夢の内容と全く一緒だったんだよ。それで、このゲームを作った会社を調べて見たんだ。で、これが公式サイトなんだけど』
と、言って、叶斗は、ケータイを机から取り、保存した夢闇会社の公式サイトをホワイトクイーンに見せた。
『えっと、、この会社が制作しているゲームは、全て人の夢を拝借して、作っております。って書いてありますね』
『うん、だから俺らの夢が抜き取られた可能性があるって事だ。そして、問題はそこだけじゃない。その会社のある場所を調べて見たんだけど、その会社が、お前ん家にあるって事になってたんだ』
と、言ってからケータイをまたいじり、今度はその夢闇会社の住所とマップを見せた。
『本当じゃないですか』
『それで、お前に聞きたい事があるんだけど、お前ん家って地下室あるか?』
『いや、私の知っている限りでは無いと思います』
『だと思うよね、でも、昨日、お前ん家の間取りも調べて、コピーして置いたんだ。そしたら、地下室があるって書いてあるんだ』
と、言いながら、それを、見せた。
『そして、お前、ダーククイーンって知ってるか?』
『はい、私の伯母です』
『そうか。実は、この家、そのダーククイーンが建てた家らしい』
『そうなんですか』
『あぁ。そして、俺はさっきこの家には、地下室があるって言ったよな?』
『はい』
『俺は、その地下室の場所を知っている』
『何処にあるんですか?』
『家の裏側に行ったことはあるか?』
『いえ、最近引っ越して来たばかりなので無いです』
『そうか。実はだな、家の裏側に、ちっちゃい扉があって、その扉の先にある庭に、地下室に続く階段があった。ちなみに証拠の写真も撮ってある』
と、言いながら、写真を取り、ホワイトクイーンに見せた。
『で、お願いなんだけど、今日お前ん家に行く事って出来るか?』
『はい、大丈夫です』
『そうか、それじゃあ、お前の親に許可取って、お前ん家の地下室に入らないか?』
『良いですよ』
『ありがとう。じゃあ、何かあった時のために、地下室入る時、スタンガンを渡すね』
『はい』
『それじゃあ準備するからちょっと待ってて?』
『はい』
そして叶斗は、スタンガンと、家の鍵を手に取り、バッグの中に入れた。
『それじゃあ行こうか』
『はい』
そして叶斗は、1階に下り、玄関に向かった。
そして、ドアを開けて、外に出た。
そして、ホワイトクイーンの家が、隣なので、1分位で着いた。
『じゃあ、先に私が家に入って今から叶斗さんを家に入れるねって事を言って来ますので』
『あぁ、よろしく』
そして、ホワイトクイーンが先に、家の中に入って行った。
『お母さん、今、家に叶斗さんが来てるから入れるね』
すると、お母さんは、
『どうぞ』
と言ってきた。
なのでホワイトクイーンは、ドアを開け、叶斗に、
『いいって。上がって』
と伝えた。
『じゃあ、お邪魔します』
と、言いながら、家に入ると、玄関には、ホワイトクイーンのお母さんが、人が立っていた。
『いらっしゃい』
そしてホワイトクイーンは、お母さんに、地下室の事を話した。
『後さ、お母さん、話があるんですけど』
『何?』
『あの、この家に地下室があるらしいんだけど、そこに入っていい?』
『何?地下室?そんなの見た事ないけど、誰に聞いたの?』
『叶斗さんが言ってました。』
『叶斗くん、それは、本当なの?』
『はい』
『じゃあさ、なぜそんな事を言ったのか説明してくれる?』
『分かりました』
そして叶斗は、経緯を全て説明した。
すると、
『そうだったのか。それじゃあ私にもその場所、案内してくれない?』
と、言って来た。
なので叶斗は、はいと答えた。
『じゃあ、案内しますね』
『何処にあるの?』
『1回外に出て、裏に回ると分かります』
と、言いながら、叶斗は、外に出て、ホワイトクイーンの家の裏側の、あの小さな扉まで移動した。
『この中にあります』
『そうなんだ』
そして、叶斗は、その扉の中に入った。
すると、ホワイトクイーンのお母さんは、
『何だここ?引っ越して来てからこんな所、見た事無い。』
と、驚いていた。そして、叶斗は、
『とりあえず、ホワイトクイーン、何かあった時のために、スタンガンを渡しておくよ』
『はい』
と、言いながら、ホワイトクイーンは、手を差し出し、受け取った。
『それじゃあ進むぞ』
と、叶斗が言うと、2人は、首を縦に振ったので、慎重に、階段を下りて行った。
そして、最下層に着くまで何も無く、着くと、そこには、紫の水が入った容器があり、その中には、叶斗と、ホワイトクイーンが入っていた。
『は?何で俺が2人いて、あの容器の中に入ってるんだ?』
と、訳の分からない状況に、頭がこんがらがっていた。
すると、後ろから声がした。
『それはね、君たちがクローンで、私が作ったからだよ。で、あっちの容器に入っているのがオリジナル。要は、容器の中に入っているのが本物で、君たちが、偽物で私が作り出したって事さ』
と、なので叶斗は、後ろを振り返ると、そこには、見た目50歳位に見える、おばさんが立っていた。
そして、ホワイトクイーンがそのおばさんの姿を見ると、目を丸くしてこう言った。
『あれ、伯母さんじゃないですか。何でここにいるんですか?』
すると、ホワイトクイーンの伯母は、こう答えた。
『それはだね、オリジナルのホワイトクイーンと、叶斗の夢を吸い取って混合させ、それを使ってゲームを作っているからだよ』
と、言って来た。なので、ホワイトクイーンは、
『何でそんな事をするんですか?』
と、聞いた。すると、伯母は、
『それはだね、金を稼ぐためだよ』
と、言って来たので、ホワイトクイーンのお母さんは、呆れた表情で、
『じゃあさ、お姉ちゃんは、ホワイトクイーンと、その友達を、金稼ぎの道具としか思っていないの?』
と、聞いた。すると、
『あぁ、そうだ』
と、返ってきた。なので、ホワイトクイーンのお母さんは、ホワイトクイーンに、
『ちょっと、そのスタンガン貸して』
と、言ってきたので、ホワイトクイーンは、お母さんに貸した。すると、
『ありがとう。それじゃあ、叶斗くんと、ホワイトクイーン、あの私の姉の動きを止めて、何とか時間を稼いで置いて』
と、言いながら、叶斗と、ホワイトクイーンのオリジナルが眠っている、容器の中に、走って行った。
そして叶斗は、
『俺らを使いたいなら、俺らを倒せたらいいぜ!掛かってきな!』
と、言って。
『すると、あぁ、分かったよ』
と、言いながら、、伯母は、ポケットの中から薬を出して飲んだ。すると、その伯母は、みるみる内に、マッチョになっていた。
『何だあの薬?やばくないか』
と、叶斗は、驚き、動揺した。すると、伯母は、そこにつけ込み、ホワイトクイーンを狙って攻撃をしてきた。そして叶斗は、ホワイトクイーンが危ない!と思い、最大限の速度で移動し、何とか守る事が出来たが、自分が攻撃を食らってしまった。
『やばい、凄い力だな。てか、手で俺の肌切り裂けるとか、何者だよ』
と、呟いていると、また、次の攻撃がやって来た。そして叶斗は、今度こそ食らったらやばいと思い、スタンガンのスイッチをオンにして、伯母の腹部目掛けて電撃を食らわせた。
『グハ...』
と、伯母は言いながら、倒れ込んだ。そして、伯母を、動けない状態にしたため、ホワイトクイーンのお母さんの所に移動した。すると、ホワイトクイーンのお母さんは、2人が眠っている容器に電撃を当て、その容器を壊して、2人を取り出す作業をしていた。なので、クローン2人は、
『俺らも手伝うよ』
と、声を掛けた。すると、、ホワイトクイーンのお母さんは、
『あれ、伯母はどうしたの?』
と、言って来たので、叶斗のクローンは、
『電撃を当てて、眠らせたと答えた』
すると、
『ふーん』
と答え、
『じゃあ今警察が来るから、家の玄関の前で待ってて』
と、言われたので、2人は、家の玄関の前まで移動し、待っていた。すると、10分位して、警察が到着した。
『あの、クイーンさんのお宅は、こちらでよろしいでしょうか?』
『はい』
『で、事件があったのは、どちらでしょう?』
と、聞いてきたので、叶斗は、あの地下室まで、案内した。
『あ、ちなみに、この事件の犯人は、最下層の入口で、眠らせて置きましたので』
『そうですか』
そして、地下室に着くと、その伯母を探し、見つけると、直ぐに手錠を取り出し、手首に手錠を掛けた。
そして、次に警察は、その奥にいる、ホワイトクイーンのお母さんの元に行き、オリジナルの、ホワイトクイーンと、叶斗の2人の救出を、援護した。そして、20分ぐらいして、救出に、成功した。すると、その警察は、
『あ、先程呼んだ救急車が、もう着くらしいので、ちょっと上まで迎えに行って来ますね』
と、伝え、一時的に、地上にもどってしまった。
そして、10分位して担架を2つ持った救急隊員と共に、戻って来た。
『それじゃああちらになります』
『はい』
救急隊員は、返事をして、警察の後に付いて行った。
そして、着くと、救急隊員は、担架を広げ、その上にオリジナルの叶斗と、オリジナルのホワイトクイーンを上に乗せて、運び、救急車に乗せた。
そして、地下室で警察は、
『それじゃあ、この人は、署に連行しますので。よろしくお願いします』
『はい、伯母をよろしくお願いします』
『そして、クイーンの伯母が作り出した叶斗と、ホワイトクイーンのクローン何ですが、一応、クローンを育成出来る施設がありますので、色々お話を聞いた後に、そちらに預けたいのですが、大丈夫ですか?』
『大丈夫?2人とも』
『うん』 『はい』
『大丈夫見たいですのでよろしくお願いします』
『分かりました。それでは、クローンのお2人を連れて、そろそろ署に戻りますのでよろしくお願いします。あ、後、このクローンの預け先も後ほど送りしますので、よろしくお願いします。それでは、失礼します』
『はい。ありがとうございました』
と言う事で、ホワイトクイーンと、叶斗のオリジナルは、救急車に乗せられ、ホワイトクイーンと、叶斗のクローンは、警察に連れて行かれ、クイーンの伯母は、警察に捕まってしまったため、クイーンは、1人になってしまった。
『さて、家に戻るか』
と、言いながら、1人でとぼとぼと、家に叶斗のクローンから教えてもらったルートで帰った。そして、家に着き、洗面所に、手を洗いに行こうとすると、一件の連絡が来た。
『もしもし』
『はい、陽凪河谷メディカルクリニックですクイーンさんのお宅で間違い無いですか?』
『はい、大丈夫です』
『あのですね、こちらの病院の、102号室に、ホワイトクイーンさんが搬送されて来たので、今から来て貰えますか?』
『はい、分かりました』
『それではよろしくお願いします。それでは、失礼します』
ガチャ。
なので、ホワイトクイーンのお母さんは、今から病院に行く事になった。
『それじゃあ車を用意して行くか』
と、言いながら、リビングに行き、車の鍵を取ってから外に出て、家の右側にある車庫に移動してから車に乗り込んだ。
『それじゃあ、エンジンを付けてと』
と、言いながら、ブルルルンと、付け、病院に向かった。そして、病院に着き、車から降りて、入口まで向かうと、叶斗のお母さんが立っていた。
『あ、ホワイトクイーンのお母さん。こんにちは』
『こんにちは』
『それじゃあ行こうか。確か、102号室だったよね?』
『うん。てか、同じ病室何だ』
そして、叶斗のお母さんと、ホワイトクイーンのお母さんは、病院の中に入り、受付まで移動して、受付の人に、話し掛けた。
『あの、お見舞いに来たんですけど』
『誰のお見舞いですか?』
『叶斗と、ホワイトクイーンのお見舞いに来ました』
『そうですか。それでは、102号室になりますので、ご案内します。着いてきて下さい』
そして、受付の人の後に、付いて行くと、奥の方から部屋が出てきた。そして、その部屋を一つ後の部屋の辺りでうの人の足が止まった。
『こちらになります』
と、言われ、その部屋に指を指された。
そして、受付の人は、
『それでは失礼します』
と、言いながら、お辞儀をして、踵を返した。
そして、叶斗と、ホワイトクイーンのお母さんは、
『ありがとうございました』
と、言いながら、部屋に入って行った。すると、叶斗と、ホワイトクイーンが寝ている横に、医師らしき人がいた。
『お待ちしてました。叶斗さんとホワイトクイーンさんのお母さん達。で、おふたりが、気になるのは、ホワイトクイーンさんと、叶斗さんが、大丈夫か、ですよね?』
『はい』
『一応検査をして見ましたが、何処にも異常が見当たらなかったので、大丈夫かと思います。そして、2人は、大体、1時間後には、起きると思います。なので、2人が起きて、少ししたら、叶斗と、ホワイトクイーンを連れて帰って頂いても構いませんのでよろしくお願いします。』
と、言われた。なので、叶斗のお母さんは、
『良かった。めっちゃ心配したんだから。いきなり警察が来て、叶斗が病院に搬送された事を聞いて、深く事情を聞いてみたら、隣の家で、変な容器と変な水の中に入れられて監禁されていたって聞いたんだから』
と、涙混じりに言言い、叶斗の手をずっと握っていた。
そして、1時間後、
叶斗は目を覚ました。
と、その瞬間、叶斗のお母さんは、
『叶斗!』
と、言いながら、抱き着いた。それで叶斗は、
『どうしたの?お母さん。て、ここ何処だよ!』
と、困惑した表情で言っていた。なので叶斗のお母さんは、
『ここは病院で、叶斗は、クイーンって言うホワイトクイーンのお母さんの伯母に変な容器の中で、眠らされていたんだよ。それで、叶斗を助けたのが、叶斗のクローンと、ホワイトクイーンのクローン、そして、ホワイトクイーンのお母さんである、クイーンが助けてくれたんだよ』
と、鼻をすすりながら、警察の人に言われた事を話した。すると、叶斗は、
『え、俺のクローン?何それ』
と、驚いた顔で言った。そして、その数分後に、ホワイトクイーンも起きた。そして、ホワイトクイーンも同じ事を聞いて来たので、同じ様に答えた。そして、2人のお母さんは、
『それじゃあ帰るよ?何か何も異常が無かったらしいから帰っても大丈夫見たいだし、早く家に帰りたいでしょ?』
と、言った。すると2人は、
『あぁ』『はい』
と、肯定したので、皆で病室を出て、医師に挨拶をしてから外に出た。
『叶斗、車は病院の近くのパーキングに止めてあるからそこまで移動しようか』
『あぁ』
叶斗と、お母さんは、その病院の隣にあるパーキングまで移動した。そして、お金を払い、車を取り出し、帰路に着いた。
『いやぁ、まさか昨日までいた叶斗が、クローンだったなんて、てか、叶斗、警察から聞いたけど、クローンに救われたな』
と、帰りに言っていた。そして叶斗は、
『あぁ』
と答えた。そして、叶斗は次に、こんな事を言い出した。
『実は、容器?で眠っていた時、ホワイトクイーンと、遊んだり、先生に殴られたり、ホワイトクイーンが転校してきたりと、色々な夢?を見ていたんだ』
『待って、それ、全部クローンがやっていた事じゃん』
『じゃあ、もしかしたら、叶斗が閉じ込められていた容器の中に入っている時、クローンと記憶が共有出来るようになっていたのかな?』
『その可能性もあるな。さて、また次、警察が来ると思うからその時に聞いてみようか』
と、2人で会話をしながら帰った。そして家に着くと、外には警察の人が待っていた。なので車を車庫に停めた後、話し掛けた。
『あの』
『あ、さっき家に来た警察です。あの、叶斗さんを監禁した人から話を聞く事が出来たので家に来たのですが』
『はい、分かりました。どうぞ』
『ありがとうございます』
叶斗のお母さんは、鍵を開けて、入り、警察の人を、家の中に入れた。
『失礼します』
『どうぞ』
そして、叶斗のお母さんは、客間に案内した。そして、警察の人が、椅子の前まで来たので
『どうぞ、腰を掛けてください』
と言い、叶斗のお母さんは、キッチンに向かって行った。そして、警察の人は、
『それでは失礼します』
と、言いながら、叶斗と一緒に腰を掛けた。
そして、警察の人は、叶斗に話しかけた。
『怖かったよね?監禁されて』
と、すると、叶斗は、
『はい』
と、答えた。そして警察の人は、次に、
『大丈夫だった?』
と、聞いてきた。なので叶斗は、
『はい、何も異常はございませんでした』
と、体を硬くして、緊張しながら話した。
すると、警察の人は、
『別にそこまで緊張しなくていいよ。別にもう少し姿勢を崩しても良いし、ここは叶斗くんの家何だから』
と、くすくすと笑いながら言った。すると、叶斗は、少しずつ、緊張がほぐれていき、普通に話せるようになった。
そして、叶斗の緊張がほぐれると、
『ようやく話せるようになったね。緊張をほぐすために色々話し掛けて見たんだけど』
と、言って来た。なので叶斗は、この人は良い人だと理解し、叶斗は、ビクビクしながら話していたが、少しずつ、恐怖心が和らいで行った。
そして、叶斗が警察の人の事を理解してきた時、お母さんがやって来た。
『これ、お茶になります』
『ありがとうございます』
そして、叶斗のお母さんが、キッチンから戻って来た所で、話が始まった。
『で、あの、叶斗さんが、監禁された件について何ですが、なぜそんな事をしたかとか、叶斗さんに、何も仕込んで無いかとか、色々犯人のクイーンさんの伯母に聞いて見たのですが、あの、叶斗さんを監禁した理由がですね、ゲーム作りで叶斗さんののうを使いたかったらしいんですよ。それでですね、叶斗さんが入っていたあの容器の中には、叶斗さんの妄想や、夢の世界を、具現化する装置と、クローンの記憶を叶斗さんの脳に移す装置が入っていたらしいです。なので、それ以外は何も入っていなかったらしいです。そして最後に、いつから監禁していたのかを聞きました。すると、7月16日木曜日から監禁していたと、話していました』
『はい、分かりました。色々聞き出してくれてありがとうございました』
『いえいえ。それでは、話す事は以上何で、そろそろ署に戻ります。』
そして、警察の人は、玄関まで移動して靴を履き、くるりと振り返り、
『失礼します』
と、言いながら、外に出て、署に戻って行った。
そして警察が帰った後に、叶斗のお母さんは、こう言った。
『そうか、そんなことがあったのか。叶斗を利用してゲームを作るなんて許せない』
叶斗のお母さんは、怒りの感情で、ありふれていた。なので叶斗は、
『俺も確かに怖かったし、嫌だった。でも助けてくれたからもう大丈夫だよ』
と、言った。すると叶斗のお母さんは、
『うん、そうだね』
と、言いながら我に帰り、本物の叶斗が帰って来た嬉しさで微笑んだ。そして2人は、リビングに戻り、テレビを見た。すると、ニュースで、叶斗と、ホワイトクイーンが監禁され、クローンが作り出されたと言うニュースがやっていた。
そして、さっき聞いた内容がやっており、それからファンタジーチェスライフと言う、ゲームが、販売停止になったとニュースに流れた。そして叶斗と、叶斗のお母さんは、ホッとし、胸を撫で下ろした。そして叶斗のお母さんは、
『そろそろ12時になるからご飯でも作ろうかな』
と、言いながら、キッチンに行き、調理を開始した。
『さて、今日は、うどんでも作ろうかな』
と言いながら、冷蔵庫を開け、麺を取り出した。そして、鍋の中に水を入れ、その中に、麺を入れた。そして、味付けに、塩と鶏ガラ出汁を入れて、10分位煮込んで完成した。
『叶斗ー!出来たから運ぶの手伝って』
と、言うと、
『あぁ、分かった』
と、返事をしてキッチンに向かった。
『じゃあこのおわんにうどんを盛り付けて、持って行って』
と、言われたので
『分かった』
と、返事をして、オタマとおわんを手に持ち、盛り付け、運んで行った。
『おぉ、美味そう。それじゃあ頂きます!』
と、言いながら、監禁されていた時、何も食べていなかったのか、がっついて食べ始めた。そしてすぐにおわんの中身は無くなり、叶斗は、満足そうな顔を見せて、
『ご馳走様』
と、言いながら、部屋に戻って行った。
『さて、それじゃあまだ午後は空いてるし、友達誘って何処か遊びに行こうかな』
と、言い、刀偉に、電話を掛け始めた。
『なあ刀偉、今から遊べるか?』
と、聞いてみると、
『あぁ、いいよ』
と、言ったので、
『それじゃあ俺ん家に来て』
と、呼び出した。そして刀偉は、
『分かった』
と言って、電話を切った。なので叶斗は、リビングに戻り、『お母さんに、ちょっとしたら、友達来るから遊びに行って来る』
と、言った。すると、お母さんは、
『分かった。気を付けて行って来な』
と、答えた。なので叶斗は、また2階に戻り友達が来るのを待っていた。
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